ーー斎志銀さんは濱海刑務所で残酷な拷問を受ける

【明慧日本2025年7月28日】天津の法輪功学習者（以下、学習者）・齊志銀さんは、真・善・忍の信仰を堅持したとして、2024年2月4日に北京で警官に不当拘束された。同年7月、武清区裁判所によって不当に9年の刑を言い渡された。2024年後半、天津浜海刑務所へされ入れられた。齊さんは刑務所で深刻な迫害を受けた。

　看守としての大隊長の梁某、中隊長の寧某、副中隊長の臧某は、齊さんが断食で迫害に抗議していた間、看守らは王迪という受刑者に指示し薬を投与させた。その結果、斎さんは頻繁にトイレに駆け込んだ。中隊長の寧某は唐辛子汁を齊さんに3度噴射した。

　今年5月20日、看守の監督下にある受刑者の趙強は勤務終了後、齊さんに向きを変えて立ち上がるように言ったが、斎さんは従わなかったため、副中隊長の臧某は夜間に受刑者に指示し、夜中に2度にわたり唐辛子汁を噴射させた。斎さんは顔が痛みで赤く腫れ、後に水で洗浄してようやく落ち着いた。

　今年5月22日の夜、臧某は自らの手で30回も齊さんに唐辛子汁を噴きかけ、洗浄も許さなかったため、斎さんの顔は著しく腫れ、目は細く裂かれ、胸、腹、大腿部に深刻な紅斑と砂のような沈着物が皮膚表面に付着した。数日後、顔の一部が剥がれ、眼窩に裂け目ができた。その後、臧某は姿をくらまし、刑務所側は「1週間の休暇を取っている」と言った。

　斉志銀さんが中国共産党から受けた迫害の概要

　斉志銀さんは今年63歳で、天津市武清区上馬台鎮に居住している。

　2017年12月28日、天津市公安局は多数の警察官を出動させ、各区級の公安支局および傘下の派出所と連携し、市内で30人以上の学習者を不法に連行した。同日正午過ぎ、20人以上の警察官が学習者・高玉明さんの自宅に強行突入し、高玉明さん、斉志銀さん、周厚美さん、高建玲さんを連行した。警官らは高玉明さん宅からパソコン、プリンター、記録機、再生機、携帯電話、そして1万元（約20万円）以上の現金を強奪した。同時に、斉さんの自宅も不当に家宅捜索した。

　連行された30人以上の学習者のうち、14人が不当に逮捕状が発付され、そのうち12人が不当に実刑判決を受けた。李永泉さんは11年の不当判決、高立娟さんは9年の不当判決、黄俊娟さんと高建玲さんは7年6カ月、高玉明さんは6年、等々。

　斉志銀さんは武清区留置場に8カ月間不当に拘留され、断食で迫害に抗議した。40日後、生命が危篤状態に陥り、保釈されて自宅に戻った。

　その後、裁判所から召喚状が届き、彼を再度留置場に入れるという。斎さんは家を離れざるを得ず、放浪生活を余儀なくされた。

　2024年2月4日、斉さんは北京の娘の家で警官に連行され、再び天津武清区留置場に不当に拘留された。2024年7月、斉さんは武清区裁判所から不当に懲役9年の判決を受け、天津濱海刑務所に送られ、現在まで不当に拘禁されており、刑務所で深刻な迫害に遭っている。

　濱海刑務所は旧名港北刑務所である。この刑務所は1999年7月以来、中国共産党の迫害指令を積極的に実行し、拷問や薬物で学習者を迫害してきた。その結果、多くの学習者が病気、負傷、身体に障害を負い、あるいは死に至った。以下は濱海刑務所で迫害により死亡した学習者の一部である。

　当時53歳だった朱文華さんは、2010年7月21日、港北刑務所で迫害により死亡。

　当時49歳だった李希望さんは、2011年7月29日、港北刑務所で迫害により死亡。

　任東生さんは、2011年3月に5年間の不当な投獄を終え港北刑勉所を出た時、すでに迫害により精神に異常をきたしていた。その後回復することなく、2018年9月12日、53歳で無念のうちにこの世を去った。

　73歳だった盧福春さんは、2014年7月に4年6カ月の不当な拘禁期間を終え港北刑務所を出た時、すでに迫害により脳溢血の症状が出ていた。その後、無念のうちにこの世を去った。

　劉智弘さんは、2002年5月に8年の不当な判決を受け、刑務所に収監されて半年も経たないうちに迫害により脳溢血の症状が出た。帰宅後、2004年9月、61歳で無念のうちにこの世を去った。

　陳同慶さんは、2002年に警察に連行され、その後8年の不当な判決を受けた。港北刑務所で迫害により心臓病を患い、解放後間もなく無念のうちにこの世を去った。享年73歳だった。

　77歳だった李少臣さんは、2020年3月6日未明、濱海刑務所で迫害により死亡。