　【明慧日本2025年7月28日】河北省張家口市懐安県に在住の法輪功学習者・韓金花さん（67歳女性）は、2024年8月30日、陝西省西安市蓮湖区の警官に不当連行されて拘束され、罪を着せられた。2024年旧暦12月23日には西安市蓮湖区裁判所で開廷され、最近の情報では懲役3年4カ月の不当判決を受けたことが判明。家族は現在、控訴手続きを進めている。

　河北省張家口市懐安県に在住の韓さんは、かつて陝西省西安市にある息子宅で暮らしていた。そこで、現地の住宅のドアノブに、法輪功迫害の真相資料を掛けた場面が監視カメラに写り、中国共産党による法輪功への誹謗中傷を信じている人に通報された。

　2024年8月30日、韓さんは河北省張家口市橋西区で、陝西省西安市蓮湖区の警官により連行された。その後、西安市蓮湖区の留置場に不当に拘束された。これを受け、西安市蓮湖区第二検察部は韓さんを不当に起訴した。2024年11月末、蓮湖区検察院は書類を裁判所に提出した。2024年旧暦12月23日、韓さんは西安市蓮湖区裁判所によって不当な裁判にかけられたが、その場で最終的な判決は下されなかった。

　今年7月中旬になって初めて、韓さんが懲役3年4カ月を宣告されたとの通知を受けた。現在、家族は控訴中で、すべての社会正義に則る人々の関心と支援を懇願し、韓さんへの迫害停止を求めている。

　河北省懐安県柴溝堡鎮出身の韓さんは、かつては懐安県交通運輸管理所に勤務していた。1999年2月に法輪功を学び始めた。法輪功の「真・善・忍」の基準に従って自らを律したところ、ほどなくして重度の神経症、胃病、胆嚢炎、胃下垂、咽頭炎、婦人病など全身の病気がなくなった。法輪功は彼女と家族全員に喜びをもたらした。さらに、人としてあるべき道理を知るきっかけとなり、かつて義父母や実父母への憎しみが孝行へと変わり、弟妹たちとの関係も円満になった。仕事では名声や利益を争わず、上司の指示に従い、個人の損得を顧みなかった。家族や同僚は皆、彼女が法輪功を修煉した後の変化を知っていた。

　2002年、韓さんの勤務先である交通局は、彼女が法輪功を修煉していることを懐安県「610弁公室」に報告した。同年4月17日、県610弁公室は第四屯に法輪功修煉者への洗脳施設を開設し、韓さんと彼女と同じ職場の他の2人の法輪功修煉者を強制連行しようとした。韓さんは20日間家を離れることを余儀なくされ、5月7日に帰宅した。しかし1週間も経たないうちに、懐安県610弁公室は再び迫害を企て、韓さんは再び家を離れることを余儀なくされた。2002年5月13日夜11時頃、尚義県で、韓さんのリュックサックに『轉法輪』という本が入っていたため、警察に不当に連行され、尋問室で鉄の椅子に縛り付けられ、タイガーベンチ（虎の椅子）に固定される拷問を受けた。翌日、韓さんの夫は1万元（約20万円）をゆすりとられ、ようやく解放されて帰宅できた。2002年4月17日以来、勤務先は韓さんの給与支給を停止し、祝祭日には常に人を派遣して彼女を監視した。長年にわたり、韓さんは毎月300元（約6000円）にも満たない補助金でしか生活を維持できなかった。

　2008年6月25日の韓金花さんへの迫害事例

　2008年6月25日、韓さんは懐安県双屯を訪れたが、村に入るとすぐ、懐安県西沙城郷派出所の張万福所長が一団の警官を率いて法輪功学習者（以下、学習者）を連行しているところに遭遇した。張万福は、韓さんはその学習者と一緒に真相資料を配布していたと主張し、韓さんを無理やり彼らの車に押し込み、西沙城派出所へ連れて行った。

　警官らはその学習者を激しく殴打し、韓さんが密告したのだと嘘をついた。張万福は懐安県公安局に電話で連絡した。派出所の張斌は一団の警官を率いて韓さんの家を訪れ、彼女の全ての大法の書籍や師父の法像、そして法輪功の資料などを奪い去った。彼らは韓さんを派出所の所長室に不当に拘禁した。その日の夜11時になってようやく、警官は韓さんを帰宅させた。

　その後、公安局は韓さんの夫からさらに4千元（約8万円）をゆすり取った。警官は職場と韓さんの夫に「保証書」を強制し、彼らを利用して韓さんを監視した。

　2024年陝西省における迫害の統計

　明慧ネットが報じた一部の統計によると、2024年、陝西省の学習者が中国共産党から受けた様々な迫害は、少なくとも159件に上った。

　その内訳は、連行されたのが49人、不当に逮捕されたのが9人、不当裁判を受けたのが17人（うち12人が不当判決を受け、5人は未判決）、投獄されたのが10人、家宅捜索を受けたのが18人、嫌がらせを受けたのが40人、無念な死を遂げたのが1人、行方不明者が2人、13人が合計85900人民元（約172万円）の金銭をゆすり取られた。