　【明慧日本2025年7月30日】（遼寧省／明慧記者）遼寧省撫順市在住の法輪功学習者・姜徳新さん（56歳男性）は、地元管轄地域外の河北省承徳市の警官に不当連行され、9カ月間拘禁された。そして2025年7月15日になって、承徳市双橋区裁判所により懲役9年を宣告された。姜さんは判決を不服とし、すでに控訴中。姜さんは以前にも2度、有罪判決を受け、計14年間拘禁されたことがある。現在、承徳市拘置所に拘束されている。

　2024年10月26日夜、姜さんは遼寧省撫順市の自宅にいたところを、河北省承徳市の警官により連行され、南溝拘置所に拘束された。翌日の27日に、不当な取調べを受け、さらにその翌日の10月28日には河北省承徳市に移送され、以後、承徳市拘置所に拘禁された。

　5カ月後の2025年3月には、姜さんの案件は承徳市双橋区裁判所が引き受けた。

　7月4日、承徳市双橋区裁判所で姜さんに対する裁判が開かれた。7月15日、姜さんの弁護士から姜さんの家族に、双橋区裁判所が姜さんに懲役9年と2万元（約41万円）の罰金を言い渡したとの通知があった。姜さんはこれを不服とし、すでに控訴した。現在も、承徳市拘置所に不当に拘束されている。

　法輪功を学び、過ちを改め良い人間に

　姜さんは少年時代から窃盗の癖があり、次第に多くの悪事に手を染め、頻繁に拘留所・留置場・刑務所に拘禁された。

　1998年3月、姜さんは従兄弟の家を訪ねたことを機に、従兄夫婦と一緒に法輪功を学び始めた。法輪功の本を数日読んだ後、姜さんは涙ながらに従兄に「私は今後、どう生きるべきかを初めて知りました。これまで自分がしてきたことはすべて間違っていました」と話したそうだ。

　姜さんは法輪功を学んで以来「真・善・忍」の理念に基づき、厳しく自己を律するようになった。ある日、ホテルの業務で肉の買い付けを行った際、肉屋は姜さんの注文通りに肉を切らなかったばかりか、中に大量の腐敗肉を混入した。姜さんはそれに対して一切文句を言わず、支払いを済ませた。しかしその後、肉屋から「60元（約1000円）足りない」と言われた。姜さんは争うことなく、黙って自分の財布から金を出して、その場を後にした。後日、姜さんはこの件について「もし以前の自分であれば、あの肉屋を刺さずにはいられなかっただろう」と話した。

　1998年、盤錦市で行われた法輪功修煉体験交流会において、姜さんは涙ながらに自身の修煉体験を語った。「私は李洪志先生と、法輪大法に心から感謝いたします。法輪大法は私だけでなく、妻の家族までも救って下さいました」と発表したその会場には、80代の高齢者から子供まで4000人以上が出席しており、皆が感動のあまり涙を流し、拍手が鳴り響いた。

　14年間に及ぶ拘禁

　姜さんは中国共産党による法輪功への弾圧政策の下、これまでに2度、不当判決を宣告され、計14年間にわたって刑務所で迫害を受けた。

　2000年、姜さんは法輪功迫害の実態を地元の人々に伝え、法輪功の良さを広めたことを理由に、桓仁県公安局の警官に連行された。このとき、懲役8年の実刑を言い渡され、瀋陽第二刑務所に拘禁された。

　遼寧省当局は2007年12月、各地に監禁していた学習者40数人を秘密裏に大連南関嶺刑務所に移送した。12月19日から21日にかけて、姜さん、李延増さんたちは瀋陽第二刑務所から南関嶺刑務所に移送された。

　学習者たちは南関嶺刑務所で毎日朝6時～夜6時までの過酷な強制労働に従事させられたうえ、洗脳教育や「転向」を強要された。独房に閉じ込める、スタンガンによる電気ショック、暴力、睡眠剥奪などの迫害が行われた。

　2008年10月、姜さんはようやく8年間の拘束から解放され、帰宅した。

　2013年3月、姜さんは瀋河区裁判所により秘密裏に懲役6年を言い渡され、同年7月10日には、瀋陽東陵刑務所に拘禁された。

　東陵刑務所では、学習者に対して昼夜を問わず拷問が行われていた。拷問の手段は残虐かつ非人道的であり、睡眠剥奪、殴打、平手打ち、数本のスタンガンによる拷問、冷水をかける、糞尿を強制的に飲ませる、陰毛の抜き取り、竹串の尿道挿入、さらには生殖器に金属線を巻いて電流を流すといった想像を絶する拷問が行われた。

　そして今、姜さんは再び不当に懲役9年の判決を言い渡され、これに断固として不服を表明し控訴している。

　（注：法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）