　【明慧日本2025年10月2日】雲南省曲靖市の法輪功学習者・梁雲さんは、2024年12月10日夜、曲靖市国内安全保衛部門（法輪功迫害の実行機関。以下、国保）の警官に連行され、最近、曲靖市麒麟区裁判所から4年の不当な懲役刑と1万元の罰金を科された。梁雲さんは、法輪功を修煉し、真・善・忍の普遍的価値を広めることは無罪だと考え、曲靖市中級裁判所に控訴した。

　梁雲さんは現在69歳で、元曲靖百貨・紡織品購入供給所の退職職員である。法輪功を修煉する前、環状動脈疾患、甲状腺機能低下、頸椎症、胸椎症、両膝の骨肥大、尿路結石、緑内障、4つの腫瘍に際して扁桃摘出、子宮筋腫摘出、産後のうつ病気、全身の関節痛、乳房の大小のしこりなど、多くの難病に苦しんでいた。人生に希望を失い、何度も自殺を図ったが失敗に終わった。幸運にも法輪功を紹介され、修煉を始めて20日も経たないうちにすべての病が消えた。

　1999年7月20日以降、中国共産党（中共）が法輪功への迫害を開始し、梁雲さんは真・善・忍の信念を堅持したため、度重なる迫害を受けた。計3回の不当な判決を受け、合計13年の冤罪を強いられた。雲南省第二女子刑務所に収監中、独房監禁、長期の厳重管理、小さな椅子に長時間座らされる、殴打、唐辛子スプレーなどの拷問を受けた。中共は彼女の家族にも連座迫害を加え、32年の勤続年数を持つ夫を公職から追放した。

　以下は梁雲さんが受けた中共の迫害の概要である

　1. 修煉交流会への参加で5年の不当判決

　2010年3月23日、梁雲さんを含む22人の法輪功学習者が曲靖市南城門外で修煉体験を交流していたところ、麒麟分局国保の指導員・文寧や曲靖市公安局国保の警官に連行された。その後、梁雲さんは5年の不当な懲役判決を受けた。

　雲南省第２女子刑務所では、さまざまな拷問を受けた。24時間の厳重管理、1日15時間の小さな椅子へ座ること、トイレの制限、面会・電話・手紙の禁止、自由な買い物の禁止などである。彼女は独房に閉じ込められ、手錠をかけられたこともあり、ある時は両手を上下に手錠で縛られ、ベッドの枠に50分以上吊るされ、中指、薬指、小指、手の甲が長年感覚を失った。看守は彼女の顔に不明の薬物を噴射し、息ができなくなる状態に陥った。

小さい椅子を座らせられる

　2. 「610弁公室」主任への善意の助言で4年の不当判決

　2017年4月、梁雲さんが24時間監視していた警官の董明通さんに真相を伝え、曲靖市麒麟区「610弁公室」主任に真相USBメモリを渡したことで警官に連行され、4年の不当な懲役判決を受け、再び雲南省第２女子刑務所に収監された。

　収監中、集訓九監区で「法輪大法は素晴らしい」と叫んだ際、5人の特別警官に殴打され、強制的に血液検査を受けた。また、修煉中に悪人に唐辛子スプレーをかけられ、顔、頭、上半身に火傷を負った。

中共の拷問図：殴打

　梁雲さんは長期の厳重管理迫害も受けた。厳重管理室は青と白の縞模様の壁で、目眩を引き起こす特殊な部屋だった。ベッドはなく、2メートル×50センチの薄いマットと2メートル×90センチの薄い掛け布団のみで、枕はない。防疫を口実に毎日床に薬剤が撒かれ、マットと掛け布団が濡れた。3か月に1度の布団洗濯、2週間に1度の服の交換、週に5分の入浴、1日3回のトイレのみで、特別な状況では申請が必要だった。梁雲さんは3か月の厳重管理下で心身に大きなダメージを受けた。

　3. 退職金を不当に剥奪

　2021年5月3日、刑務所から釈放された3日後、梁雲さんの職場退職事務局から「停止された退職金の再開手続きのため」と偽り、社会保障センターでの署名を求められた。翌日、曲靖市社会保障センターの楊鴻崗科長は、退職金を続けるには「過剰受給」または「詐欺受給」の金額を返還するよう通知（《社保5号文》）を示した。梁雲さんは規定通りの受給で、過剰や詐欺はないと反論したが、楊科長は、梁雲さんが最初の5年と2回目の4年の判決期間に受給した退職金（2019年7月から2021年5月分は全額控除済み）約23万元の返還を求める通知を印刷した。

　梁雲さんが刑務所から解放されたばかりのとき、何もわからない状態だった。科長の楊鴻崗は「10日以内に返還しないと公安機関に送る」と脅した。当時、梁雲さんの息子と夫はパニックになり、どうしていいかわからなかった。息子は「父の顔は真っ青になり、震えて言葉も出なかった。私たちは一部を先に返すよう相談した」と言った。夫は怖くて毎日家に帰れず、路上に座っていた。

　梁雲さん自身も返還は不当で払うべきではないと考えたが、家族が怯える姿を見て、これまで彼女のために恐れおののいてきたことを思い出し、家族の意向に従い、一部を先に返すことに同意した。まず9万元を返したが、楊科長は「少なすぎる、少なくとも半分は返せ」と要求。一家は必死で12万元をかき集めて曲靖市社会保障センターに支払った。楊科長はさらに梁雲さんに残りの十数万元を今後の退職金から天引きする返還承諾書を書くよう求めた。梁雲さんが交渉した結果、楊科長は彼女に月800元の生活費を残すことに同意した。承諾書を印刷して署名を求められた際、梁雲さんが内容を確認すると、そこには「返還が完了する前に死亡した場合、弔慰金と葬送費で充当する」という一文が追加されていた。その後、彼女は無理やり署名させられた。

　事後、よく考えた梁雲さんは、退職金の返還は不当であり、支払うべきではないと判断した。そこで、社会保障センターに公開書簡を書き、2019年7月以降に停止された退職年金および、過去に受給した20数万元の年金を強制的に返還させられたことが違法であると提出した。これに基づき、以前に扣除された年金の全額補償と、今後の年金が毎月、定時に正常に支給されることを求める訴えを提出した。

　4. 真相を伝えたことで再び4年の不当判決

　2024年12月10日夜、曲靖市国家保衛大隊など6人が梁雲さんの小区に現れ、真相USBメモリを配ったとして逮捕と家宅捜索を行なった。最近、曲靖市麒麟区裁判所は梁雲さんに4年の懲役と1万元の罰金を科した。

　法輪功（法輪大法）は、1992年に李洪志師父が伝え出した上級の佛家修煉法で、真・善・忍の宇宙最高特性を原則とし、5つの簡単で美しい功法で心身の浄化と道徳の向上を実現する。法輪功の修煉は家庭や社会に福をもたらし、合法であり、表彰されるべきものである。法輪功学習者が正しい信念を堅持し、真相を伝えることは、被害者としての正義を求めるだけでなく、社会の正義と良心を守る行為であり、憲法と法律で保護されるべきである。将来、法の正義が回復した際、すべての法輪功迫害に加担した者は、正義の法廷での裁きと終身責任を負うことになる。