文／中国の大法弟子

　【明慧日本2025年10月2日】私がこれまでに邪悪な宣伝用看板や横断幕を取り除いた体験を以下に記し、同修の皆さんと交流したいと思います。

　（一）　2018年に刑務所から解放された後、地元の市場に行ったときのことです。大通りのそばに、幅2メートル以上・高さ2メートルほどのコンクリートの壁が立っており、その上に人々を毒害する邪悪な言葉がありました。それは「焼き付けタイル」のようなもので、コンクリート壁にしっかりと貼り付けられ、さらに師父や大法を誹謗する内容まで書かれていました。私はちょうど不当な判決を下されて、解放されたばかりで、その邪悪な壁がどれくらい前から立っていたのかも分かりませんでした。しかし、「自分の目に入った以上、そのままにして世人を毒害させてはいけない」と思い、すぐに取り除こうと決意しました。

　ところが手元に工具がなく、辺りを見回すと近くにいくつかの石がありました。そこで大きめの石を拾い上げ、師父や大法を誹謗する部分を叩き壊そうとしました。しかし、タイルは非常に強固に貼り付けられており、力を込めて叩いてもほとんど傷つきませんでした。

　私は、「何としても残してはいけない」と思い直し、さらに石で叩き続けましたが、タイルは硬く、石も握りにくいため、十数回も打ち付けると手が痺れてしまいました。タイルはわずかに小さなひびが入る程度で、ほとんど進展がありませんでした。そこで私は、石を投げつけて割る方法に切り替えました。これだと多少は効果がありましたが、石が跳ね返って不規則に飛び散る危険もあり、さらに人々の誤解を招かないようにも注意しなければなりません。そのため少し緊張しましたが、「大法弟子として必ず師を護り法を護る」という正念に支えられ、ひたすら努力を続けました。すると、小さなひびがだんだん広がり、一部のタイルが壁から剥がれ落ちました。そこからは石を握ってひび割れを広げると、思った以上に早く取り除けるようになりました。最終的に、師父や大法を誹謗する部分をすべて取り除くことができたので、その後、市場に向かいました。

　（二）　ある日、町に真相資料を配りに行ったときのことです。そこで、先ほどと同じような内容が書かれたタイルが目に入りました。今回は大きな建物の外壁に貼られており、その正面には工場の門がありました。距離は10数メートルほどで、警備員が24時間詰めている場所です。昼間だったため、その場で取り除くのは難しく、工具もなかったので、場所を覚えておき、まずは真相資料を配り終えました。

　数日後、家に戻ってから近所の人に頼み、石工が使っていた鉄のバールと金槌を借りました。夕方、自転車で長い時間かけて現地へ向かいました。工場の詰所は窓もドアも開いており、明るい灯りの中で数人が話し込んでいる様子が見えました。

　私は少し迷いましたが、誹謗の内容が書かれた壁面を確認し、まず取り除こうと決意しました。バールをタイルの隙間に差し込むと、時間が経って接着力が弱まっていたせいか、なんと壁面の80％以上のタイルがセメントごと一気に「ガラガラッ」と崩れ落ちました。タイルとセメントは厚さ1〜2センチほどもありましたが、予想もしなかったことに驚き、思わず手で受け止めようとして手を切り、さらには足にも当たってしまいました。

　しかし、そんなことを気にしている場合ではありません。後ろを振り返ると、工場の詰所では特に変わった様子もなかったので、私は急いで誹謗内容が書かれたタイルを拾い集め、遠くの畑に持って行って砕き、荒れ地に埋めました。そのときになって初めて、手から血が止まらずに流れていることに気づきました。私はティッシュで血を拭き取り、さらに巻き付けて止血をしてから帰宅しました。

　（三）　ある日、地元の町に真相資料を配りに行った際、ある宿泊施設の裏壁にも、人々を毒害する同じ内容のタイルが貼られているのを見つけました。その位置は地面からわずか30センチほどの高さで、すぐにでも取り除けそうでした。しかし手元に道具がなく、周囲を探すと壊れたレンガが落ちていたので、それを使って叩きました。ところがレンガは砕けても、タイルは全く壊れませんでした。そこで「まずは真相資料を配り終え、後日改めて処理しよう」と思い、いったんその場を離れました。

　帰宅後、私は新しく焼き入れしたばかりの、角が突き出ているハンマーを購入しました。そして次の市の日、町に行ったとき、真相資料を配り終えてから再びその場所へ向かいました。持参したハンマーを少し斜めに構え、力を込めて叩くと、数回でタイルが割れ、すぐに師父や大法を誹謗する内容を取り除くことができたので、安心して家に帰りました。

　（四）　また、別の町に真相資料を配りに行ったときのことです。町外れに差しかかったとき、ある一軒の家の壁にも同じように人々を毒害するタイルが貼られているのを見つけました。ところがその家の壁をハンマーで壊すのは目立ちすぎますし、この種のタイルはインクや塗料をかけても簡単に洗い落とされてしまいます。「どうしたら取り除けるだろうか」と考え、同修に相談したところ、大理石や花崗岩を固定するための専用接着剤があると教えられました。異なる接着剤を混ぜ合わせてタイルに塗ると、乾燥後は剥がす際にタイル自体が壊れるとのことでした。そこで同修と一緒に建材市場へ行き、その材料を購入し、家で試してみると効果が確認できたので、同修に発正念をお願いし、実行することにしました。

　約束の日、同修がバイクで私を現地まで連れて行きました。私は同修に前方の道で発正念をしてもらい、通行人が来たら知らせてもらうように頼みました。私は人気の少ない場所で、持参したビニールシート、タオル、接着剤、練り用のヘラを取り出し、接着剤をビニールシートの上に等量出して混ぜ合わせました。その後、ヘラと容器を素早く片付け、混ぜた膠（にかわ）をビニールごと持って邪悪な看板の前へ行き、タオルで壁面をきれいに拭き取り、右手で膠を塗りつけました。しっかり貼り付けようと力を込めたところ、ビニールシートが破れてしまい、手に膠がついてしまいました。残っている部分は直接手で塗り終え、使い終えたシートは人目につかない場所に捨て、同修と合流して帰宅しました。

　帰宅後、手のひらについた膠はまだ落としやすく、金属タワシや小刀で少しずつ削れば剥がれました。しかし手の甲についたものは落としにくく、特に爪の根元部分は非常にしつこく残ってしまいました。水で洗ってもタオルで擦っても落ちず、小刀で削ると痛みもあり、怪我の心配もあったので、そのままにしました。すると翌日には爪の付け根の皮膚がめくれ上がり始めました。最初は爪切りを使いましたが不便だったため、鋭いカッターナイフの刃を使うとすぐにきれいにできました。めくれた皮膚も深く切らなければ痛みもなく、4〜5日ほどで完全にきれいになりました。

　同じような邪悪な看板を、別のときには地元の農民から借りた鍬で村委員会の壁から掘り出し、砕いて処理したこともあります。これらの看板はいずれも同じ内容・同じ材質で作られており、私の住む行政区全体で統一的に誹謗中傷を広めていることが分かります。ですから、私は各地の町や村に真相資料を配りに行くたびに、邪悪な看板を見つけたら必ず取り除くようにしています。

　（五）　ある日、市内で真相資料を配っていたとき、街管理部門の外にステンレス鋼で作られた高さ約3メートルほど、幅も3メートル余りの大きな看板があり、その裏は塞がれており、前面には破損したガラスの覆いが残っていました。中には広告用のビニール布が貼られ、大量に大法を誹謗中傷する内容が書かれていました。帰ってから同修に手伝いを頼むと、下見の後、翌朝の3時過ぎに道具を持って向かうことになりました。看板の正面十数メートル先にはホテルのロビーの灯りが目立ち、近くの農産物市場では早朝の仕込みに来た露天商が行き交っていました。

　周囲の状況を観察しながら、私はしゃがんで同修に自分の肩に両脚を乗せてもらい、ゆっくり立ち上がりました。彼の体勢が少し不安定だったのか、ガラスを踏み割ってしまい、私が立ち上がる頃には彼の手が看板の上端に届く位置になりました。彼は用意していたカッターでステンレス鋼の枠に沿って広告ビニールを切っていき、一区画切り終えると私が少し移動して別の位置を切る、という具合に何度か動いて上部の枠も切り終えました。

　彼を下ろして休ませた後、私は引き続きカッターで枠に沿って力を入れて一周切り、手で引っ張ると、その邪悪な宣伝物は全部引き出せました。まとめて一塊にし、空き地でティッシュに火をつけ、小枝を集めてそれと一緒に焼却して処分しました。

　（六）　ある日、同修の家で学法をしていると、別の地域から来ていた女性の同修がやって来ました。何気なく話をしているうちに、彼女の地域の区役所の外に、邪党を賛美し大法を誹謗中傷する大量の広告ビニールが掲げられていると聞きました。そこは職員の往来が多く、夜も明るく、住民が遊んだり休んだりする場所でもあるため、彼女は何度か取り除こうと試みたものの結局尻込みしてしまったと言いました。

　私は、彼女が「顔見知りが多く、監視カメラも多い」ことを気にしているのだろうと考え、自分が引き受けることにしました。

　夕食後に約束の場所で彼女と落ち合い、彼女の先導で距離を取って観察し、除去すべき場所を特定しました。そこには多くの看板や横断幕があり、大きなものがいくつかあって幅3メートル余り・高さ1メートルほどの横断幕が幾つもあり、木や街灯にロープで括り付けられていました。

　私は彼女に遠くで待っていてもらい、該当の横断幕の前に戻ってカッターで素早く誹謗中傷の部分を切り取り、切れ目を作ってその場を立ち去りました。切った箇所は不規則な大きな穴になり、作業は多くとも3秒ほどで終わりました。後で合流した同修は「まだ手を付けていないのかと思った」と言いました。別れた後、バスで家（アパート）に戻り、屋上でその邪悪な横断幕を燃やして処分しました。