　【明慧日本2025年10月24日】ヨーロッパ天国楽団の法輪功学習者（以下、学習者）は10月12日、チェコの首都プラハにあるトップホテル・プラハで「修煉体験交流会」（以下、交流会）を開催した。前日の10月11日、天国楽団はプラハ市内でパレードを行い、チェコの複数のメディアがこのパレードを報道した。

　天国楽団は学習者によって構成されており、管楽器と打楽器で構成されている。多くの国に天国楽団があり、ヨーロッパの天国楽団のメンバーは10数カ国のさまざまな職業に従事している学習者が参加している。共通する法輪功への信仰と音楽への愛が学習者を一つに結びつけており、音楽を通して法輪大法の素晴らしさを表現し、法輪功への関心を呼び起こし、より多くの人々に中国共産党による法輪功迫害の実態を伝えている。

图1～2：二零二五年十月十二日，欧洲天国乐团的法轮功学员在捷克首都布拉格顶级酒店（Top Hotel Praha）举办了修炼心得交流会。

10月12日、プラハにあるトップホテル・プラハで開催されたヨーロッパ天国楽団の交流会

　交流会は、2人の天国楽団メンバーが司会を務めた。開会の辞ではこう述べている。「天国楽団の一員として、私たちは音楽を通して法を実証し、衆生を救うだけでなく、その過程の中で絶えず自分自身を修煉しています。執着を放下し、心性を高め、互いに協調し、一体となるようにしています」

　他人への依頼心を放下する

　チェコから交流会に参加したトランペット奏者・陳青明さんは、自分がパレードの中で他人への依頼心を持っていたことが、個人の向上を妨げていたと気づいたという。陳さんは次のように語った。「私はずっと自分を新しいメンバーだと思っていたので、ベテランのメンバーほど努力していませんでした。たとえば、指揮者の合図を覚えようとせず、覚える気もなく、隣の人に聞けばいい、あるいは楽団の中で誰かが指揮者の合図の後に曲名を言ってくれることになっているから大丈夫だと思っていました。今思うと、本当におかしいことでした」

　「今年、私はある新しいメンバーに、指揮者の合図を知っているかどうか尋ねました。すると彼はスマートフォンを開いて、私に練習用のリンクを送ってくれたのです。見てみると、左から右へと論理的な流れで理解すれば難しくなく、すぐに覚えることができました。それ以来、私は他人への依頼をやめ、自分から積極的に準備し、最初の音をしっかり吹くようにしました。その後は、毎回パレードの前に復習をして、すぐに思い出せるようになりました」

图3：来自捷克的<span class='voca' kid='85'>小号</span>手陈青明（Thanh Tran-Minh）

交流会で発表するヨーロッパ天国楽団メンバーの陳青明さん

　怨恨の心を取り除いた体験

　オランダから交流会に参加したフェリックス・ヘルマンスさんは、ヨーロッパ天国楽団の協調人を長年務めており、サックスを担当している。彼は自分の観念をどのように変え、怨恨の心を放下したかという修煉体験を交流した。

交流会で発表するヨーロッパ天国楽団メンバーのフェリックス・ヘルマンスさん

　修煉の過程で、ヘルマンスさんの身体にいくつかの症状が現れた。彼はそれが内心の否定的な感情によって引き起こされた可能性があることに気づいた。

　ヘルマンスさんはこう述べている。「身体のバランスを崩す啓示が現れた後、私は心の持ち方を変え、怨恨やよくない考えを取り除きたいという気持ちが一層強くなりました。この願いを発したとき、私はそれらの怨恨や否定的な思考が本当の自分ではないと感じたのです。そのことを心から悟り、強い正念でそれらを取り除きました」

　「誰かや何かに対してよくない念が生じるたびに、私はそれを見抜き、自分に言い聞かせ、強い正念でそれを取り除くようにしています。今では、そのような念に気づくたびに、私の内なる正念が目覚め、自分を主導するのです」

　ヘルマンスさんは、長い間名利を追い求め、心に打算を抱いてきたために、他人に対して否定的で怨恨の念を持つようになっていたことに気づいた。それが習慣になっていた。しかし、それは本来の自分の本性ではない。今では次第に明確に理解できるようになり、出会うすべての人に対してできる限り積極的で前向きな態度を保つようにしている。

　「師父は私のそばにおられます！」

　ドイツから交流会に参加したトランペット奏者・王越さんは、師父が常にそばで自分を見守ってくださっていると感じているという。あるとき、天国楽団の活動を終えて帰路につく際、フライトが過剰予約になり、フランクフルト行きの便に搭乗できなくなった。王さんは焦りを感じ、スタッフに駆け寄って交渉したところ、無料で便の変更を手配してもらえた。スタッフは当初、チューリッヒからウィーン経由で行くことを提案したが、王さんはフランクフルト直行便がないか確認を頼んだ。すると幸運にも、ちょうど一席だけ空きがあった。

　「最終的に私はフランクフルトへの直行便で帰ることができ、予定より10数時間も早く家に着きました。最初は1人で搭乗口に残され、孤独で無力に感じていましたが、状況が逆転し、直行便で帰宅できたのです。これは本当に奇跡でした。私は計り知れないほどの温かさと感謝の気持ちで満たされました。心から『師父は本当に私のそばにおられる』と感じました」

　あるとき、常人の友人に「なぜ法輪大法を修煉しているのですか？」と尋ねられました。結局のところ、私が最も真摯で心の底から答えられる言葉はただ一つです。それは「私には師父がいらっしゃるからです！」と王さんは語った。

　演奏の中で自我を放下することを学ぶ

　スペインから交流会に参加したフルート奏者マヤ・マリノバさんは、譜読みの難しさをどのように克服し、他のメンバーとより調和して演奏できるようになったかを交流した。彼女はまた、当初は他人の演奏ミスに苛立ちを感じていたが、内に向かって探し、心性を高めていった過程についても交流した。

　「いつからだったのかは分かりませんが、私はそのような態度が間違っていることに気づきました。それ以来、パレードが始まる前には毎回『論語』を暗唱するようにしています。もし本当に誰かの演奏に間違いを見つけても、指摘はしますが、以前のように他人のミスばかりを意識して注視することはしなくなりました」

　クロアチアから交流会に参加したバリトンサックス奏者ボルナ・ルシッチさんは、自分を目立たせたい、存在をアピールしたいという心が、天国楽団の中での本当の自分の位置を見えなくしていたことを交流した。内に向かって探した結果、彼は自分の役割が他の楽器を引き立てることにあると気づいた。

交流会で発表するヨーロッパ天国楽団メンバーのボルナ・ルシッチさん

　ルシッチさんは、「私が2年目のパレードに参加した時、心の持ち方が変わり始めました。修煉を通して私心が減るにつれて、自分の楽器の本当の役割は、他の楽器を調和的に引き立てることだと気づきました。私の楽器には独奏の部分はなく、主な役割は木管や金管など他の楽器の音をより豊かで心地よく響かせることなのです。その役割を受け入れてから、私はより柔らかく吹くようになり、他の人たちともより息が合うようになりました」と述べた。

　交流会の最後に、司会者は閉会の言葉を述べた。「本日の修煉体験交流会を通じて、私たちは改めて大法修煉の神聖さと、集団での修煉体験交流の力を感じました。ひとつひとつの交流は鏡のようであり、自分の向上を反映しているだけでなく、私たちに内に向かって探すことを励ましてくれます。修煉の初心を保ち、引き続き精進し、自らを高め、揺るぎない正念で修煉の道を歩んでいきましょう」