　【明慧日本2025年10月25日】私は今年52歳で、法輪大法（以下、大法）を学び始めてから10数年になります。困難に直面したとき、常に法に照らして自分の心を見つめることができれば、心は穏やかで軽やかです。しかし、心性を守れず、魔性に流されると、とてもつらく、苦しくなります。以下は、夫との間に起きた試練の中で、私が修煉を通して成長した経験です。

　修煉を始める

　最初に修煉を始めたのは三番目の姉でした。姉は私に大法の素晴らしさを伝え、健康に良い効果があると教えてくれました。それをきっかけに、私も修煉を始めました。しかし、その後、姉は病業の関を乗り越えられず、旧勢力に命を奪われてしまいました。夫は姉の死に大きな衝撃を受けるとともに、中国共産党（以下、中共）の迫害を恐れ、私が修煉を続けることに強く反対しました。実家の家族もまた、誰も私を支持しませんでした。

　私は修煉をする前は、夫とよく口論していて、怒るとお腹が張るほどでした。ところが、修煉を始めてからは反対に、夫の方が頻繁に怒るようになりました。ある日、夫は私と口論になり、私の実家に電話をかけて、私を説得して、修煉をやめさせようとしました。兄や姉、義兄が家に来て、皆が口々に私を責め、修煉をやめるようにと言いました。私は何か言い返したかったのですが、なぜかそのとき口が動かず、まるで接着剤で閉じられたようでした。師父が私を守り、口から悪業を生じさせないようにしてくださったのだと思います。

　家庭の変化

　それでも私が修煉をやめなかったため、夫は「お前に会いたくない」と言って、他の地区へ働きに出ました。私は家で二人の子どもを育てていましたが、その頃、子どもたちはまだ幼く、生活は大変でした。やがて夫は外で浮気をし、数か月後に帰ってきました。しかし、心はすでに家庭にはなく、家にいても落ち着かず、いつも外へ出て浮気相手に会いたがっていました。

　ある日、姑の誕生日の日のことです。私はその日、臨時の仕事を終えて帰宅し、姑の部屋に行くと、姑、義姉、夫、そして見知らぬ女性がいました。家で家事の手伝いなどは一切していなかった夫は珍しく台所で手伝いをしており、その女性が料理をしていました。夫は「できたものを食べよう、味には文句を言うな」と言いました。普段は、私の料理に文句ばかり言う人なのに、その態度に驚きました。

　食事の最中、何気ない会話から、その女性が夫の浮気相手であることに気づきました。私は何も言わず、静かに部屋を出ました。どう向き合えばいいのかわからず、その場から逃げるように仕事に向かいました。

　その後の日々、私はどう生きていけばいいのか、分からなくなりました。髪は急に白くなり、心が乱れて法を学ぶこともできず、頭の中は彼らのことでいっぱいでした。あの時期は本当に暗く、何をしても気力が湧きませんでした。

　ある年配の同修が、私の話を聞いてくれました。その同修は「彼のことは気にしないように」と優しく言ってくれました。話をするたびに、少しずつ心が軽くなりました。今振り返ると、あの苦しい時期に寄り添ってくれたあの同修に、心から感謝しています。その後、私はより多く法を学び、心の中にある怨み、嫉妬、色欲、面子、依存心、私心、不満、恐れ、見返りを求める心、夫への情など、多くの執着を見つけました。私は正念を発してそれらを取り除き、師父に清めていただけるようお願いしました。

　また、他の同修の体験交流もたくさん読みました。ある同修は、夫の携帯に浮気相手の写真を見つけても、まったく心を乱さず、まるで何もなかったかのようにしていた、と書いていました。それを読んで私も心を動かさないよう努めました。

　ある日、夫の浮気相手の女性から電話がかかってきました。私は穏やかに、「どうか自分にふさわしい人と結婚して、人の家庭を壊さないでください」と伝えました。残念ながら、その時、真相を話して彼女を救うことはできませんでした。

　ある日、夫が「彼女はいなくなった」と泣きながら言いました。夫は「彼女を探しに行く」と言い、すでに切符も買っていました。私は「もう決めたのなら、二人が幸せになることを願おう」と思い、夫に「本当に幸せでありますように」という内容のショートメッセージを送りました。送った瞬間、胸のつかえが取れ、大きな荷を下ろしたように心が軽くなりました。夫と離れる覚悟を決めたその時、思いがけない変化が起きました。その夜、夫が帰ってきて「行くのをやめた」と言ったのです。私はその瞬間、真に執着を手放したとき、師父が最善の道を用意してくださったのだと悟りました。

　きっと前世で、私も同じように彼を傷つけたのでしょう。もし、大法の「真・善・忍」の導きと、師父の慈悲深いご加護がなければ、この難を乗り越えることはできなかったと思います。今では、夫は家庭に戻り、毎日明るく、責任感を持って生活しています。子どもたちも成長し、立派に働いています。私は時々、家族に「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」と唱えるように伝えています。おかげで家族は穏やかに暮らしています。

　今日、私は幸運にも大法弟子となり、宇宙の神々も羨む存在になりました。『洪吟二』の「大劫を解く」にあるように、「大法はすべての淵源を解く」という言葉の通りです。ここまで書いているうちに、思わず涙があふれてきました。それは師父への感謝の涙です。このすべては師父の偉大な慈悲と、大法の恩恵によるものです。心から師尊に感謝いたします。

　拙い点や法に沿わない部分があれば、同修の皆さん、どうか慈悲をもってご指摘ください。