文／日本の法輪功学習者

　【明慧日本2025年10月25日】

　私は幸運にも、3年前に法輪大法の修煉を始めることができました。

　実はその10年前、犬の散歩で訪れた広い公園で、黄色いのぼりが風に揺れる中、整然と並んで煉功する法輪功の学習者たちの姿を目にしました。その穏やかで静かな光景には、言葉では言い表せない魅力があり、心が自然と惹きつけられました。けれども当時の私は、一歩踏み出す勇気が持てず、その機会を見送ってしまいました。

　それから10年後、自宅のポストに公園での煉功の案内が届きました。その瞬間、「今こそ」と心が動き、勇気を出して2022年5月22日、日曜日の朝、公園での煉功に初めて参加しました。この日が、私の修煉の第一歩となり、言葉にできないほどの喜びと幸せを感じました。

　以来、私は毎週の集団煉功に欠かさず参加するようになりました。

　さらに、煉功前に古い学習者の皆さんが公園のごみ拾いをされている姿に深く感動し、私もごみ袋とトングを持参して煉功前の清掃活動に加わるようになりました。清らかに整えられた公園で心静かに煉功を始める――その一連の流れが、私にとって修煉の尊さをより深く感じさせてくれました。

　ここからは、法の勉強を重ね、大法弟子として法を実証し、法を正す時期の活動に参加する中で得た修煉体験を、皆さんと共有したいと思います。

　一、法の勉強を通じて、修煉の意識が高まる

　集団煉功に参加する中で、古い学習者の皆さんが様々な活動に取り組まれていることに気づき、私も自然と関心を持つようになりました。そんな折、協調人から学法の重要性を教わり、新しい学習者向けの学法に参加する機会をいただきました。学法と交流を通じて法の理解を深めていけるのは、私にとって非常に貴重な時間でした。

　読み進めるうちに、心の奥底にある扉が静かに開かれていくような感覚を覚えました。そこには、「なぜ人は病気になるのか」「なぜ人生には苦しみがあるのか」「人間としてどう生きるべきか」といった、私が長年抱えていた根源的な疑問に対する、驚くほど明快で深い答えが記されていたのです。

　特に心に響いたのは、「真・善・忍」に基づいて心を修めることが最も大切であるという教えでした。この三文字が、私の内面を強く揺さぶったのです。

　この学法は1年2カ月間続き、『轉法輪』を3回読み返しましたが、読み終える頃には、自然と修煉への意志が強くなっていました。新人学法の終了後は、古い学習者と共に集団学法に参加するようになり、「宇宙」「時空」「人体」などの理が少しずつ理解できるようになりました。修煉への意欲はさらに高まり、日常のあらゆる場面で、大法修煉者としての心構えを持って行動するようになりました。たとえば、理不尽なことを言われたり、トラブルが起こったとき、以前の私は怒りを爆発させたり、他人を責めたりしていました。しかし、修煉を続ける中で、「相手を責める前に、まず自分に非はなかったか」と内省するようになり、感情をコントロールし、穏やかに対処できるようになっていきました。その結果、人間関係も円滑になり、周囲からの信頼も自然と得られるようになりました。心を変えれば、環境も変わる。今の私は、以前のように他人の目や評価に振り回されることもなくなりました。外の世界でどんな出来事が起ころうとも、自分の内面が穏やかであれば、動揺することはありません。

　私も徐々にプロジェクトに参加するようになりましたが、当初は法を正す時期の修煉に対する意識が薄く、ただ参加しているだけの状態でした。しかし、毎晩11時から発正念前までの『轉法輪』と各種説法を学ぶ集団学法を続ける中で、少しずつ法を正す時期の修煉に対する意識が高まり、活動への理解と責任感が深まっていきました。

　二、職場での真相説明と法の実証

　私は美容室を経営しており、日々多くのお客様と接する機会があります。最初は「信頼関係もあるし、真相説明はそれほど難しくないだろう」と思っていました。しかし実際に取り組んでみると、一部のお客様から思わしくない反応があり、「このままではお客様が離れてしまうのでは」と不安を感じるようになりました。

　それでも、「人を救うことが何よりも大切だ」と心を正し、一人一人に合わせた真相説明を心がけるようにしました。結果的には、お客様離れは起きず、むしろ信頼関係が深まり、「最近、明るくなったね」と声をかけていただくようになりました。

　修煉を始める前は、苦手なお客様には話すのも億劫でした。しかし、修煉者として心を整えて接するようになると、逆にお客様の方が変わっていきました。スタッフからも「最近、〇〇さん変わりましたよね」と話題になるほどで、私自身もその変化に驚いています。

　また、経営者としての価値観も大きく変わりました。かつては利益を最優先に考えていましたが、今ではお客様の健康と幸福を第一に考えるようになりました。

　たとえば白髪染めについては、化学物質による影響を避けるため、自然素材の「ヘナ」を使用するようにしました。染めた後には「ご自宅でもこれを使ってくださいね」とアドバイスすると、多くのお客様が自宅で染めるようになり、来店頻度が減り、売上も大きく落ち込みました。流石に少し動揺しましたが、「いや、お客様のことを第一に考えなくては」と心を正し、現在もその方針を貫いています。売上は減りましたが、お客様に喜ばれ、より深い信頼を得ることができました。実はもう一つ、嬉しい変化がありました。お客様の来店頻度が減った分、その時間を大法の時間に充てることができるようになったのです。利益への執着を放下することで、「失わなければ得られず」という法理を、身をもって体得することができました。

　三、意識を高め、積極的に各種法を正す時期の活動に参加

　法の勉強を重ねる中で、師父の法を正すことを手伝い、法を実証し、衆生を済度する――その大法弟子としての使命を、深く認識するようになりました。それ以来、一日一日を大切にしながら、積極的に各種法を正す時期の活動に参加しています。修煉を始める前は、退社後は家でのんびり過ごしていましたが、今では帰宅後も様々な活動に取り組み、明け方までかかることも少なくありません。

　熊本では年に4回、領事館前での抗議活動が行われています。

　私が初めて参加したのは、大晦日でした。本来なら母を施設から迎えて年越しをする予定でしたが、大法の活動にどうしても参加したいと思い、施設の方に「大晦日には母を迎えに行けなくなったため、元旦でもよろしいでしょうか」と相談したところ、快く了承していただきました。こうして、大晦日の活動を終えた後、元旦に母を迎えることができました。

　また、今年の7.20には、お客様からの予約が入ってしまいました。本来であれば、この日の予約システムを事前に停止しておくべきでしたが、うっかりしてしまい、何度も予約変更をお願いしていたお客様だったため、今回は無理かもしれないと一度は諦めかけました。しかし、「この大切な法を正す時期の活動に参加するチャンスを見逃すわけにはいかない」と思い直し、勇気を出して予約の変更を申し出たところ、快く了承していただき、無事に活動に参加することができました。

　初めて参加した際、警察の親切な対応や、領事館前で協調人に堂々と差し入れを渡している姿に驚きました。最初は冷たく厳しい態度だった警察も、真相が伝わるにつれ、九州管内のどの警察も態度が一変し、差し入れを渡されることもよくあると聞き、真相説明の重要性を改めて実感しました。

　法を正す時期の大法弟子として修煉できること、師父の法を正すことを手伝えることを、この上なく光栄に思います。残された時間を大切にし、「三つのこと」をしっかりと行いながら、自らを絶えず向上させ、法を実証し、衆生を救い済度する中で、自分の使命を果たしていきたいと思います。

　（2025年日本法輪大法修煉体験交流会の発表原稿）