文／山東の大法弟子

【明慧日本 2025年11月4日】

　私は大学の教師で、法輪大法を修煉して20年以上になります。

　私は農村の出身で、小さいころから節約・倹約の習慣が身についており、「お小遣い」というものを知りませんでした。大学に進学して大学教師になり、夫は軍の幹部で、家庭の経済状況も十分に恵まれていましたが、それでも私はお金を使うのを惜しみ、貯金するのが好きでした。

　法輪大法を修煉してからは、健康だけでなく、道徳観念や思想の境地も大きく向上しました。人生の意味を理解し、自分を取り戻し、人が生きる目的を悟りました。私は師父の教えである、「他人のために思いやりの心を持ち、誰に対しても善意を持つ」を心に刻み、いつも他人のことを考え、理解するよう努めています。

　ここでは、私が法輪大法の修煉を通して育んだ善意と愛の心のいくつかの小さなエピソードを、師父と同修の皆さんに交流したいと思います。

　寄付の話　

　私は1998年の正月から法輪大法を修煉し始めました。

　その年の夏、長江流域で大洪水が起き、学校では教職員に対し災害地への義援金を募りました。私はテレビで被災地の人々の苦しい生活を見て、心からの善意と愛の気持ちが湧き上がり、学校のもう一人の同修と共に、一人あたり1000元を寄付しました。

　学校が掲示した寄付者リストでは、私たち二人が一位、校長が300元で二位でした。当時、私たちは普通の教職員で、規定では30〜50元を寄付すれば十分とされていました。私は法輪大法を修煉してわずか半年でしたが、その時すでに慈悲の心が育まれており、人間社会ではそれが善意と愛の心として表れていました。

　この出来事は学校全体を驚かせました。教職員も学生も口々に「1000元寄付した二人の先生は法輪功を修煉している人たちだ、校長よりも多く寄付した」と話題にしました。私たち二人の大法弟子は、学校で力強く法輪大法の素晴らしさを証明したのです。

　ある日、授業の合間に一人の学生が私の前に来て言いました。

　「先生、学校中の学生が知ってます。1000元寄付した二人の先生の一人が先生だって！　クラスのみんなが先生にすごく尊敬の念を抱いてます。私たちの家の年間収入が1000元にも満たないのに、先生はそれだけ寄付されたなんて！」

　その時、私はこの機会を利用して学生たちに「法輪大法は素晴らしい」と伝えました。

　1999年7月、中共が法輪功への狂ったような迫害を始めた後、私は職を失い、故郷を離れて他省に移りました。私の甥がその後、私がかつて教えていた大学に入学しました。

　夏休みに甥が私の家に遊びに来たとき、こう話しました。

　「政治の先生が授業で言ってました。『うちの大学に法輪功を修煉していた先生がいて、被災地に1000元寄付した。学校で一番多く寄付した人だ。その先生はとても良い人で、授業も素晴らしかった。でも法輪功を修煉していたという理由で学校に追い出された』って」

　迫害が最も激しかった時期に、その政治の先生が大学の授業で堂々と法輪功修煉者の不当な扱いに対して声を上げたことは非常に勇気あることでした。その先生にはきっと素晴らしい未来があるでしょう。もし私が法輪大法を修煉して心性を高めていなければ、1000元を寄付することなどできなかったと思います。せいぜい30元か50元だったでしょう。あの時の1000元は私の家にとって決して小さな額ではありませんでした。

　産後ケアスタッフの話

　私の娘と娘婿はどちらも一人っ子です。

　娘が出産を控えた時、私は「手伝うことはできるけれど、ずっと子供の面倒を見ることはできない」と伝えました。娘はすぐに理解してくれました。娘も娘婿も私の修煉を支持しているので、二人は「産後ケアセンター（月子中心）」で出産することに決め、私は賛成しました。こうして私は、師父が教えてくださった三つのこと（三つのことをよく行う）にしっかり取り組む時間とエネルギーを持つことができました。

　娘は小さいころから私と一緒に大法を学んでおり、大学に入ってからは学ばなくなったものの、大法の根はすでに心の奥深くにしっかり根付いています。彼女は人に対してとても優しく、誠実です。

　娘は第一子として男の子を出産しました。娘は34歳、付き添っていた産後ケアスタッフは36歳でした。産後の1カ月間、2人は姉妹のように何でも話し、彼女は我が子のように赤ちゃんの世話をしてくれました。出産後、1カ月が終わっても別れがたい思いから、娘は彼女を自宅に招き、さらに1カ月雇うことにしました。その後、家政婦の育児に切り替える予定でした。

　月子中心の産後ケアスタッフを雇う場合、毎月2万元の費用がかかり、その中にはその人の給料も含まれていました。やや高額でした。

　3カ月が経っても、手頃な料金で信頼できる家政婦が見つからず、しかも娘は彼女の専門性とサービスに非常に満足していたため、最終的に1年間雇うことにしました。

　周囲の人は皆一様に「高すぎる」、「もったいない」と首を振りました。月子中心の産後ケアスタッフを1年雇う人は滅多にいません。お金持ちでも高いと言うのですから、普通の人ならなおさらです。

　娘は出産から1年分の費用まで、合わせて25万〜30万元を支払いました。娘夫婦の負担です。

　しかし、もし私が法輪大法を修煉していなければ、節約好きでお金を貯める性格の私はきっと心が痛んだでしょう。「月子中心は儲けすぎ」、「私たちは損をしている」と思ったかもしれません。そして、どんなに大変でも自分で子供の面倒を見て、このお金を節約したと思います。

　しかし今の私は、善行を行い、人を救うことを根本としています。

　そのとき私は産後ケアスタッフのことを思いました。

　彼女は河南省の農村出身で、長年山東省のある月子中心で働いています。家には高齢の義父母と、学校に通う2人の子供がいて、最近家を買ったばかりです。夫とは長く離れて暮らし、毎日24時間体制で他人の子供を世話しているため、自分の子供に会う時間すらほとんどなく、その苦労は計り知れません。

　また、月子中心そのものも決して楽ではありません。

　彼らは五星級ホテルの一フロアを借りて運営しており、高額な家賃を支払い、多くのスタッフに給与を支給しなければならず、その他にも様々な経費があります。もし私たちのような高収入の家庭でさえ利用しなければ、低収入の家庭はなおさらです。そうなればスタッフは生活できず、月子中心も経営を続けられなくなります。そう思うと、「月子中心も大変なんだ」と心から感じました。

　娘の子育てを手伝う中で、私は他の家庭が「保姆（ベビーシッター）」を毎月入れ替えていることを知りました。お互いに不満を言い合い、思いやりも寛容もありません。

　それに比べて、私たちの家のスタッフは本当に幸運でした。彼女は我が家で何の束縛も圧迫も感じず、自分の家のようにリラックスして過ごせました。私たち家族全員が彼女を尊重し、気遣い、まるで家族の一員のように接しました。私たちは心を通わせ、調和のとれた関係を築けました。

　1年後、スタッフは再び月子中心に戻りましたが、私たちは友人として交流を続けています。

　私は彼女の尽力に心から感謝し、彼女に法輪大法の真相を伝えて「三退（党・団・隊の脱退）」を勧め、平安を祈りました。心から彼女の未来が美しく輝くことを願っています。

　感謝の言葉

　師父に感謝いたします！

　大法に感謝いたします！