文／山東省の大法弟子

　【明慧日本2025年11月28日】（前文に続く）

　二、師父と大法を信じ、難関を乗り越える

　2025年1月、86歳の母は自ら「生死の関」と感じる状態を6回経験しました。母が何度も困難に直面しても、私は動じず、師父と大法を信じ続け、「母は師父と大法の制約だけを受ける」と強く信じていました。毎回、母と共に心から「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」と唱えました。母が困難を乗り越えられたのは、師父の慈悲深いご加護と導きのおかげです。心から師父に感謝いたします。

　母が1回目と2回目の困難に直面したとき、母自身が「越えられない」と感じ、家族を呼ぶように言いました。私は「どうして呼ぶの？」と尋ねると、母は「みんなに『法輪大法は素晴らしい』と唱えて助けてもらうため」と答えました。家族が来て一緒に唱えると、母の状態は安定しました。

　そのとき弟が私に「姉が修煉していなかったら、ずっと母のそばで世話をしていなかったよね」と言いました。私は「修煉していなければ、とっくに離れていたと思う」と答えました。弟は続けて「母は修煉で徳を積み、私たちも恩恵を受けている。私が善い行いをすれば娘も恩恵を受ける。私は修煉していないけれど、診療所に来る経済的に苦しい高齢者には料金を下げるなど、それも徳を積むことだと思っている」と話しました。

　3回目のとき、母はつらくなり家族を呼ぶように言いました。弟は母の脈を見て、険しい表情で「師父にお線香を立てよう」と言いました。私は心を乱さず、師父に「師父、母の正念が保たれ、困難を乗り越えられますように。私たちはよく修めていませんでした。どうか機会を与えてください」と祈りました。その後、母とともに「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」と繰り返し唱え続けると、母はしばらくして回復しました。

　4回目のとき、母はめまいを訴え弟を呼びました。弟は「いつも下を向いているから、首の骨にも関係しているよ。大法を学んでいるのだから、頭を上げて」と言いました。母は少し頭を上げ、口ではずっと「師父、どうか助けてください！」とお願いしました。弟は「いつも師父に助けを求めているけれど、何を助けてもらうの？　自分で耐えられることは自分で耐えないといけない。本当に大きな困難でどうしても乗り越えられない時に、師父に助けを求めればいい。僕の言うことが正しいかどうかはわからないけど」と言いました。母は「その通りよ」と答え、しばらくするとめまいは治まりました。

　5回目のとき、母は正午になっても起きられず、弟を呼ぶように言いました。「弟が来るまで持たないかもしれない」と弱い声で言う母に、私は「お母さんは師父に従いますから、他の妨害には影響されませんよ」と伝えました。母は落ち着き、「私は師父に従います」と言いました。その後、母と一緒に「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」と心を込めて唱えました。弟が来る頃には、母の体調は安定していました。

　6回目は金曜日の午前中でした。私は資料作りをしていましたが、母が急に弟を呼ぶよう言いました。状態が悪かったため急いで準備し、弟夫婦に連絡しました。弟夫婦が来て、母の症状を確認した後、弟は「あなたたち修煉者の言葉で言えば『業を消す』、『関を越える』というけど、常人の言葉で言えば『インフルエンザA型に感染した』ということだよ。今、私のところでA型インフルエンザを治療している人は少なくないんだ」と説明しました。途中で母が尿意を訴え、容器を持ってきてベッドで用を足すようにしましたが、母は結局排尿できませんでした。

　私と弟は母を支えて別の部屋へ連れて行こうとしましたが、途中で母の両足に急に力が入らなくなり、一歩も動けなくなってしまいました。さらに、母はズボンを濡らしてしまい、床にも尿が広がりました。やっとの思いで母を別の部屋へ運び、ズボンを替えて横にならせて休ませました。すべて終わったころには、すでに午後4時を過ぎていました。弟は用事があるため一旦帰り、私はその時間を使って、他の同修が必要としている真相資料をすべて作り終えました。

　夜、弟夫婦は紙おむつや尿パッド、蛋白粉、浣腸用具を持って来て、母に使い方を教えながら介助してくれました。母は自力で排尿ができず、1日3回の食事は私が介助しました。母が落ち着いているときは、師父の説法の録音を聞かせました。3～4日後、母は紙おむつを使わずに排尿できるようになり、ふだん通りトイレに行けるようになりました。この間、母は私の手を取り、歩いてトイレや食事に行くことができ、学法も一緒にできました。母は師父に守られ、日ごとに回復していきました。

　その間、弟は私の大変さを理解してくれ、姪が昼食に来るのを控えさせ、私が母の世話に集中できるよう配慮してくれました。姪は何度も彼氏と一緒に果物を買って訪れ、母の手を取りながら話しかけ、母は楽しそうに笑っていました。母の目には、私の娘と姪がとても親孝行に映っていたようです。

　結び

　法を正す進展は最終段階に入っています。母と共に、私はさらに学法に励み、法を深く学び、観念を改め、着実に修め、心性を高める機会を大切にし、すべての人心や執着を取り除き、人のためになれるよう精進しています。

　母が何度も困難を乗り越え、私が家族に心を尽くしてきたことで、家族は法輪大法の素晴らしさを実際に目にし、母と私の修煉をより支持してくれるようになりました。家族はすでに中共の党・団・隊の組織から脱退し、自ら明るい未来を選びました。

　すべての人が大法の真相を理解して救われ、三退して平安を得られ、「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」と心から唱えて恩恵を受けられることを願います。

　師父の慈悲深い救い済度に、心より感謝申し上げます。

　（完）