　【明慧日本2025年11月29日】マレーシア「法輪大法輔導員学法・交流会」が11月22日と13日の両日、クアラルンプール市内で開催された。クアラルンプール、ペナン、イポー、ペラ、ジョホール、そして遠く東マレーシアのサバ州からも煉功拠点の輔導員（世話人）が集い、2日間にわたる学法・交流の盛会に参加した。

　集団での学法と修煉体験の交流を通して、多くの法輪功学習者が深く心を動かされたと語った。輔導員の責任、どのように学習者を思いやり助けるか、内に向かって探すこと、全体での協調などのテーマについて、参会者は深い交流を展開した。比して学び、比し修め、互いに励まし合う雰囲気の中で、学習者は自分の修煉における不足をより明確に認識し、輔導員として果たすべき使命と責任をさらに明確にすることができた。

'图1～3：十一月二十二日至二十三日全马法轮大法辅导员在吉隆坡举行两天一夜的学法交流会。'

11月22日と23日の両日、クアラルンプールで開催されたマレーシア「法輪大法輔導員学法交流会」

　修煉の基点を明確にし　10年以上変わらず煉功拠点で煉功を続ける

　北部ペナンから学法・交流会に参加した家瑋さんは、10年以上にわたり風雨に関係なく、毎日欠かさず煉功拠点での煉功を続けてきた体得を交流した。家瑋さんは、煉功拠点が設立された初期を振り返り、当時社会にはまだ法輪功への誤解が多く、自身も修煉を始めて間もない新しい学習者だったため、「毎日煉功に出かける時は心がずっとビクビクしていた」と語った。当時の彼は、よく人の後ろに立ち、横断幕を掲げることもできなかったという。

　家瑋さんはこう述べている。「まだ夜が明けず、周りにほとんど人がいない時に、急いで横断幕を掛けて、座って煉功を始めていました」。最初の臆病な性格から、後には路行く人の視線を平然と受け止められるようになるまで、それは心の障害を一歩一歩、突破していく過程だったと振り返る。心性が向上するにつれて、周囲の住民の態度も徐々に変わり、コミュニティの活動で優しく声をかけられることもあったという。「あっ、法輪功の人だ！」と認識してくれるようになった。煉功拠点も安定の中で徐々に整えられ、展示パネルが次々と設置され、環境はますます良くなっていった。

　10年以上風雨に関係なく続けてこられた理由について、家瑋さんはこう語った。「雨が降ってもいつも通り行きます。ときには自分ひとりだけのときもありますが、それでも行きます」。家瑋さんは、長く続けられるかどうかは修煉者自身の状態にかかっており、その核心は修煉の「基点」が純正であるかどうかにあると体得したという。

　近ごろ、家瑋さんはずっと考え続けているという。自分が当初、大法弟子となった「根本の基点」とは一体何だったのか。もし修煉を始める起点に、「何か利益を得たい」といった心や、その他の自我にまつわる願望が混じっていれば、それは修煉の状態に直結して影響を及ぼす。「私心が多ければ多いほど、心は重くなる」と家瑋さんは悟った。私心の本質は、得失の心や報われたい心であり、もしそのような念を抱えて法輪大法のプロジェクトに取り組めば、その過程は往々にして困難であり、苦労するという。

　家瑋さんはこう体得している。「本当の基点とは、私たちが当初なぜ世に下り修煉しようとした最初、最も純粋な願いのことです。人の心の中のあらゆる私心は、一つひとつが荷物のようなもの。私心がいくつあれば、その分だけ荷物も増えます。これこそが修煉が難しい理由なのです」

　師父が残された修煉の形式を心を込めて守る

　クアラルンプールから学法・交流会に参加したレイモンドさんは、1997年に中国・広州の暨南大学で修煉を始めた。彼はこう語っている。「法の中で悟ったのは、現在、法輪大法が受けている迫害の実態を全力で伝えると同時に、学習者たちと有縁の人々を修煉へ導くことを忘れてはいけないということです。また、安定した煉功拠点や学法拠点を維持することも軽視できません。師父が残された学法・煉功・法を広めるという修煉の形式を、真に実践することがとても重要です」

　レイモンドさんはこう共有した。当時、暨南大学の精進した修煉環境のおかげで、彼は順調に法輪大法の修煉へ入ることができたという。レイモンドさんは回想する。「初めて体育館で皆が煉功しているのを見たときのことです。もともとは太極拳を練習しに行ったのですが、坐禅を学びたいと思ったことがきっかけで、法輪大法と縁を結びました」

　当時の暨南大学では、毎朝必ず煉功点に誰かがいて、五式の功法を一通り行っている。もしある学習者がその日来なければ、すぐに別の学習者が声をかけていた。「今日どうして来なかったのですか？」。レイモンドさんは笑顔で。当時の自分は、よく何らかの理由で欠席し、心配される学習者だったと話す。

　レイモンドさんはさらにこう付け加えた。「また、学法拠点では毎週一回の集団学法が行われ、新旧の学習者が皆出席していました。毎週、輔導員の指導の下で公園に出て法を広め、功法を教えることもあり、修煉環境はとても安定していました」

　レイモンドさんは当時の輔導員に深く感謝している。「修煉を始めた頃はとても熱心でしたが、その後しばらく学法拠点にあまり行けない時期がありました。その時、あの輔導員は直接家まで来て、私に何か問題や障害があるのかを尋ねてくれました」

　レイモンドさんは感慨を込めて語った。「当時の修煉環境では、あなたが来なければ必ず誰かが自ら探し、気にかけてくれました。これこそが師父が最初に残された最も基本的な修煉の形式です。しかし、今と比べると、多くの場所で当時の基準を維持するのは難しくなっています」

　またレイモンドさんはこう回想した。「当時の中国本土では、比較的大規模な集団活動が頻繁に行われ、だいたい月に一度か3カ月に一度ありました。皆が特別に大切にしており、遠くまで自転車で行く必要があっても、必ず参加しました」。レイモンドさんが最も印象に残っているのは、天河体育館での活動だという。中国共産党の妨害がすでにあったにもかかわらず、3000人もの学習者が一緒に煉功し、その光景はとても圧巻だったという。

　熱心を取り戻し、輔導員の責任を認識する

　サバから学法・交流会に参加した德惠さんは、長年の修煉の心の歩みを共有し、「輔導員の重要性」と「熱心を再び取り戻す」ことについての体得を語った。

　德惠さんは回想する。修煉を始めた頃は、煉功拠点や学法拠点に行くたびにとても楽しかった。当時の彼女は、輔導員の熱意と正念に大いに励まされ、熱心に法を広めていた。しかし年月が経つにつれ、德惠さんは気づいたという。「自分のあの熱心さは徐々に失われ、ある時期はほとんど完全になくなっていたのです」。ところが、ここ一年ほど再び輔導に参加することで、彼女は深く実感した。「新しい学習者であれ、古い学習者であれ、輔導員の責任はとても重要なのです」

　地元では、多くの人が輔導員の役割を担うことを避ける中で、德惠さんはこう悟った。「輔導員とは肩書きではなく、責任があり、他人を修煉へ導く責任があります」

　最近、德惠さんは集団学法の調整を始めたことで、長年修煉している古い学習者でも、まだ多くの試練を本当に突破できていないことに気づいた。

　德惠さんはこう共有した。1人の学習者は、長年仕事で上司と衝突し続け、その問題を解決できていなかった。そのとき德惠さんは気づいた。「元から彼はどう修煉すればよいか分からず、内に向かって探す方法も知らなかったのです。」。彼と深く交流した後、その学習者は初めて、集団学法に参加することをためらっていた本当の理由を打ち明けた。それは、自分の学びが十分でないことを皆の前でさらすのが怖く、心の中に恐れや妬みがあったからだという。彼はさらにこう言った。「今ようやく、修煉とは何かを本当に理解しました」

　これにより德惠さんはさらに体得した。「輔導員、煉功拠点、学法拠点の重要性は、単なる形式ではなく、修煉の道においてとても重要な役割を果たしているのです」。徳惠さんにとって、輔導員を務めることは、自らが責任を担うことを学ぶ貴重な機会でもあるという。

　法に真に溶け込み、求める心を放下する

　クアラルンプールから学法・交流会に参加した燕燕さんは、自身が経験した一時期の厳しい病業の関を共有した。その時期、彼女の体は非常に不調で耐え難い痛みに見舞われ、心の中には強い恐れもあった。燕燕さんはしばしば学習者に尋ねた。「この病業の関は一体どうやって乗り越えればいいのですか？」

　燕燕さんは毎日、煉功・学法・法の暗記を続け、多くの交流も聞いていたが、病業はなかなか改善しなかった。ほかの学習者が病業を「すぐに乗り越えられた」と共有するのを見ると、燕燕さんはさらに混乱した。「なぜ他の人はできるのに、私はできないのか？」

　燕燕さんはこう語った。「あの時期、自分には本当に多くの恐れがありました。毎日学習者と一緒に煉功し、学法し、内に向かって探すよう努力しても、体は辛く、精神状態も良くありませんでした」

　学習者から「もっと学法しなさい」と助言され、燕燕さんは従ったが、状況は変わらなかった。さらに「内に向かって探すように」と言われたが、心の中は混乱していた。「どうやって探せばいいのか？　全然分からない！」

　その後、燕燕さんは法の暗記グループに参加し、毎日自分を真に「法に溶け込ませる」ようにした。その過程で、燕燕さんは根本的な問題に徐々に気づいた。それは、自分が強い「求める心」を抱えていたことだった。早く治りたい、早く関を越えたい、効果を見たい、という心である。

　燕燕さんがこのことに気づき、法を学びながら執着心を放下することを始め、「いつ良くなるのだろう」と結果ばかりを考えず、ただ純粋で平静に学法し、煉功するようになると、心は徐々に安定していった。

　病業の関を経験している学習者をどう助けるかについて、燕燕さんはこう体得した。「真の助けとは形式的な励ましではなく、相手の修煉状態を理解し、法理に基づいて交流することで初めて真の作用するのです」