　【明慧日本2025年12月24日】（英国明慧記者の報道）12月10日の国際人権デーの夜、英国の法輪功学習者（以下、学習者）は、ロンドンの中国大使館前でキャンドルを灯し追悼集会および迫害に対する平和的な抗議活動を行った。英国政府の文化・メディア・スポーツ省および科学・革新・技術省の共同任命を受けたイアン・マレー国務大臣は学習者たちの活動が、事実を証言し、国際的な関心を維持し、各国政府に国際法上の義務を改めて認識させる上で重要な役割を果たしたことを確認する書簡を送付した。

英国国務大臣イアン・マレー氏

　マレー氏はまず、学習者が受けている迫害に対して懸念を表明した。同氏は次のように述べている。「あなたが説明された学習者への待遇に関する状況は、深く憂慮すべきものです。信仰、良知、そして平和的に修煉する自由は基本的人権であり、これほど大規模かつ系統的にこの権利が剥奪されていることは、国際社会が継続的な関心を寄せるべき事態です」

　マレー氏はまた、学習者に対する生体臓器収奪の告発についても言及し、次のように指摘している。「私は、ジェフリー・ナイス卿が議長を務めた独立した『中国法廷』の調査結論にも注目しています。同法廷は、強制的な臓器摘出および中国の臓器移植制度における透明性と独立した監督の欠如について、重大かつ信憑性の高い懸念を提起した。これらの結論は、決して簡単に無視できるものではありません」

　マレー氏は、国際的弾圧の問題は国家主権に関わるものであると考え、次のように明確に指摘している。「あなたが指摘したとおり、国際的弾圧が増加している証拠は確かに存在します。英国国内において、人々が自身の信仰や海外の人権問題に対する関心を平和的に表明することを妨げる目的で、脅迫、嫌がらせ、または抑圧を試みるいかなる行為も、完全に容認できません。英国国内の人々をこのような関与から守ることは、人権の問題であると同時に、国家主権の問題でもあります」

　マレー氏は、英国政府は国際的なパートナーと協力し、責任追及を推進していくという。同氏は次のように語っている。「政府として、英国は今後も公の場および非公式な場の双方を通じて、中国側に深刻な人権上の懸念を提起し続け、国際的なパートナーと協力して責任追及を進めていくことを明確にしています。これらの侵害行為を明るみに出し、関係する責任者に対する的を絞った措置を検討するために、同盟国や他の立法機関が講じている措置を歓迎します」

　マレー氏はさらに、学習者が行う迫害に対して平和的な抗議活動、追悼活動を称賛し、最後に次のように述べた。「あなた方のような平和的な追悼活動は、事実を証言し、国際社会の関心を維持し、各国政府が国際法上の義務を履行することを思い起こさせるうえで、重要な役割を果たしています」