【明慧日本2016年2月11日】香港は中国大陸と比べると、集会と言論の自由などがある程度保障されている。しかし、2012年6月10日から、中国共産党の手先である「香港青年関愛協会」(略青関会)が、香港の法輪功学習者の各種の合法的活動を様々な卑劣な手段で妨害し、一国二制度に保障されている信仰、言論、集会の自由が脅かされている。当組織は中国の元国家主席・江沢民派閥の支援を受けて当選した香港の行政長官・梁振英の支持を受けているため、妨害の当初から傍若無人な態度を見せた。最近、そのやり方はますますエスカレートし、先月17日、ついに「爆弾劇」を上演し、学習者の交流会が途中で中止に追い込まれた。これに対し強い非難と不安の声が上がった。
1月17日、2016年香港法輪大法修煉体験交流会が開催されたが、
妨害されて途中で中止せざるを得なかった
爆弾が設置されたとの通報を受け、爆弾処理班、消防、警察の関係者が交流会の会場に駆け付けた
警察が見つけた「爆弾」をマスコミに公表し、殺傷力のない偽物だと断定した
香港法輪佛学会の会長・簡鴻章氏は政府に真相究明を求め、国際社会に関心を呼びかける
香港法輪佛学会の会長・簡鴻章氏は「これは明らかに中国共産党がテロを香港に輸出し、恐怖で支配しようとしている」と示し、「現在、法輪大法の素晴らしさは、すでに世界に知れ渡っているにも関わらず、江沢民集団は法輪功を迫害し続けている。このような事件が二度と起こらないように、また市民の信仰と交流の自由が保障されるように、政府が真相を究明すべきだ」と真相究明を求めると共に、国際社会に強い関心を呼びかけた。
先月17日、海外から訪れた学習者を含め、1千人あまりの法輪功学習者が九龍チムサーチョイにあるBPインターナショナルホテルで、修煉体験交流会を行った。しかし、学習者のいかなる活動を必ず妨害しに来る当協会は、今回も早朝早くからホテルの外の道路の両側で、法輪功及びその創始者を誹謗中傷する内容の横断幕を多く掛けて、高音スピーカーで騒音を流したり、下品な言葉で叫んだりして躍起になっていた。
こうした状況の中で、交流会は朝9時から11時半頃まで進んだところで、11時20分にある男性が「このホテルに爆弾が仕掛けられた」と通報したため、警官が突然会場に現れ、捜査し始めた。交流会が中断され、学習者達は静かに近くの公園に移動し、捜査の終わりを待っていた。その後、交流会場の階にある男性トイレから殺傷力のない手製の「偽爆弾」が見つかった。
午後4時過ぎ、警察がホテルに対する警戒態勢を解き始めた。しかし、学習者の交流会場だけが「また捜査する必要があるから」ということで警戒態勢状態のままになっていた。40分過ぎてから学習者がもう一回警官に尋ねると、「捜査がまだ始まっていない」との返事が返ってきた。このように、捜査が一刻一刻延ばされ、交流時間がなくなり、交流会を中止せざるを得なかった。
「偽爆弾事件」は先月14日、立法院でも起こった。立法院での捜査は警察が警戒態勢を取らず、1時間半で捜査を終えた。同じような事件だが、被害者が法輪功学習者の場合は5時間以上も掛かった。
さらに、事件現場は有名な観光地であるため、ホテルには各地からの旅行客も多く滞在し、皆騒動に巻き込まれたにも関わらず、観光業界に力を入れている香港政府は事件に対し発言がなかった。
「なぜだ? これはおかしいだろう!?」「このやり方は、共産党の治め方ではないか」との不安が広がった。
立法院議員・梁耀忠氏は、「李波事件に続き香港人に対し、再び脅迫している」と非難し、「香港政府が直ちに調査し、犯人を逮捕すべきだ」と強く言った。
胡志偉議員は「最近、似たような事件が多発している。警察が真剣に真相を究明すべきだ」と述べ、「香港社会はこのような脅迫を受け入れない」と憤慨した。
単仲偕議員は「中には爆弾を設置し、外には団体が示威する。まさに内外攻撃だ」と指摘し、警察に犯人を逮捕するよう強く求めた。
陳偉業議員は、「明らかに法輪功の活動を妨害するための事件だ。彼らの目的が達成できたのは、彼らが政府の高層部と繋がっていることが考えられる。警察が真剣に調査し犯人を逮捕することに期待できない」と絶望感をあらわにした。
更に「これは共産党が香港を治める方法と策略である。これからはこのような暴力や脅迫、また中国大陸の捜査関係者が香港に来て人を誘拐したり、偽事件を作ってデマなどを流したりするようなことが増えるだろう」と、香港の将来の治安について不安を吐露した。
香港自由防衛連盟のスポークマン韓連山氏は「梁振英は、ずっと極道と手を組んで香港を撹乱している。青関会の異常な行動もずっと容認しつづけている。今後、どの活動でも、偽爆弾の通報があれば、中止されるのではないかと心配せざるを得ない」と梁政権のやり方を強く批判した。