正念の作用
 

 新しい宇宙は法を正す中、この上なく素晴らしく、限りなく巨大で、なぜなら大穹全体が幾千万個のこの上なく巨大な宇宙体系から組成されているからです。法で正された絶対多数の厖大な宇宙体系が、すでに新しい歴史に入っており、現在、邪悪が悪事を働きうる所は、法を正すことの洪大で、すべてを変える凄まじい勢いがまだ及んでいない所なのです。このような所こそ、大法弟子が正念を用いて力を発揮する所ですが、そこの情況も非常に複雑で腐敗堕落したものです。

 法を正す以前、旧い勢力は、数千万のはるか遠い所にある宇宙体系のそれぞれの体系の最も低い次元の部分を、わたしたちがいる中心の宇宙体系の三界内にすべて詰め込みました。表面的には法を正す中で取り残されることなく、同時に、法を正すことに加わったかのようにも見えますが、実質上は法を正すことを利用して、それらの私のための目的を達成しようとしているのです。天体の大穹のさらに高い所は、法を正す洪大な勢いによって極めて速い速度できれいに片づけられ、消滅され、同化しつつあります。一分単位で数え切れない洪大な宇宙が法を正す勢いで一掃され、同時に、瞬時に法によって正され終えます。ところが、これらの無数の宇宙は天体を構成しており、また無数の厖大な天体が宇宙の体系を構成し、これらの宇宙の体系とつながっている最も低い次元が、わたしたちの三界内に押し込んできたのです。詰め込んだのち、それらの空間は縮小しましたが、中の時間と構造は変わっていません。そのため、上にある無数の宇宙と無数の天体から構成された厖大な体系が一つ全部法によって正されて、はじめて三界内に押し込まれた部分がわたしたちの三界内にもたらした間隔を、一つ取り除くことしかできないのです。しかし、法を正す速度は極めて速く、迅速に一層一層を突破しています。天体の大穹があまりにも大きいため、いくら速く行なっても、いくらすべての時間と空間を超越して行なっていても、一つの過程が必要となります。これはすでに最も速いのです。さもなければ、爆破してもう一度組み直すしかありません。ただ、それでは法を正す必要もなくなってしまいます。このようにして、これらの無数の外来の体系は、かえって三界内に幾千万の空間の間隔を形成して、異なる勢力の範囲となり、多くの邪悪な生命を隠したのです。甚だしきに至っては、ある生命と物体は多くの層に分けられ、ほぼ各層の粒子が一つの層に分けられました。三界内には元々無数の空間がありますが、その上さらに幾千万のこのような無数の空間が加わったことによって、法を正すことがいっそう難しさを増して、情況をますます複雑にしたのです。ときに、大法弟子が正念を発するときに明らかに邪悪な生命は取り除かれましたが、どこかの間隔にまだ存在しており、しかも引き続き悪事を働いているのです。それによって、大法弟子が正念を発する中で一回で根絶できた邪悪もいれば、一回だけでは根絶し難いものもいて、甚だしきに至っては数回でようやく根絶できたのです。中国大陸にいる悪の徒の首魁はこういう情況にあります。しかし、どんなに難しくても、みな確固たる正念をもって悪を取り除かなければなりません。なぜなら、悪を取り除くと同時に、法を正す中で、大法弟子の偉大なる威徳をも築きあげているからです。皆さんが正念をもって悪を取り除く中で確実に大きな役割を果たし、大量の邪悪な生命が取り除かれ、部分的に取り除かれたものもあり、邪悪な勢力は大きな打撃を受け、法を正すことがいまだ及んでいない多くの空間に存在する邪悪を一掃し、悪人を根絶するとともに、震え上がらせる作用があったのです。空間がいくら複雑であっても、邪悪がいくらはびこっていても、いずれも法を正すという、この上なく洪大な勢いがやって来る前の現れに過ぎません。法を正す勢いがひとたびやって来たならば、すべてがみな瞬時に終わってしまいます。

 わたしが弟子たちに正念を発するようにと指示したのは、それらのいわゆる邪悪が実は何者でもないからです。しかし、大法弟子の慈悲が旧勢力に利用され、そうしたものの保護下にある邪悪な生命が故意に迫害しているため、大法弟子はすでに自分自身の業力だけではなく、邪悪な生命による迫害の下、耐えるべきではないものまで耐えているのです。しかも、それらの邪悪な生命はまた極めて次元が低く、卑劣なもので、法を正す中でいささかの作用も果たす資格はありません。大法、さらには大法弟子に対する迫害を軽減するため、わたしは弟子たちに正念を発するように教えました。それらのものが法を正すことに故意に及ぼした破壊の作用を一掃することによって、迫害の中で大法弟子にとって耐えるべきではないものを減らすと同時に、衆生を救い済度し、大法弟子の世界を圓満なるものにしているのです。

 

李洪志

二〇〇一年七月十六日

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2001/7/17/13563.html)