法を正す時期の大法弟子
 

大法弟子は大法を護る役割を果たさなければ、圓満成就できません。なぜなら皆さんの修煉は、過去の修煉とも将来の修煉とも異なっており、大法弟子の偉大さは、まさにここにあるからです。師父が皆さんのために歴史上の一切を引き受けているのですから、法を正す期間にあって、弟子は必ず法を正すことが終わった後に、初めて立ち去ることができるのです。ですから、修煉の過程で皆さんが個人の圓満成就の基準に達することも、一つの重要な過程となっています。もし、皆さんのために歴史上の一切を引き受けなければ、皆さんはまったく修煉できません。もし、宇宙の衆生のために一切を引き受けなければ、彼らは歴史が過ぎ去ると共に解体されることでしょう。もし、世人のために一切を引き受けなければ、彼らは現在、まだこの世に存在する機会すらないでしょう。先史の歴史の過程においても、一貫して法を正す時期の弟子の偉大さに見合うよう皆さんのすべてを造り上げてきたので、皆さんが一般的な圓満成就の基準に達したときでも、この世ではまだ各種の常人の考えと業力があるように按排しました。目的は法を正すことを行ないながら、真相をはっきりと伝える中で、あなた自身の世界の圓満のため、済度できる生命を集めるところにあり、皆さん自身の世界を圓満すると同時に、皆さんの最後の業力を消して、人間としての考えを徐々に取り除き、真に人間の中から抜け出せるようにしているのです。最も根本から言えば、皆さんはさらに、旧勢力の迫害を打ち破る過程で偉大なる威徳を築きあげ、皆さんの最も高い位置へと回帰しなければなりません。これは一般的な境地での圓満成就ではなく、通常の圓満成就で到達できるものでもありません。見た目では、皆さんは大法のため、行なうべきことを行なっているようですが、実質上、皆さんは自身の全面的な圓満成就と回帰のために行なっているのです。もし、皆さんがこの時期に、皆さんの行なうべきことをしっかりと行なうことができなければ、この圓満成就という段階も、修煉の過程であり、根本から法を正す弟子としての真の最終的な圓満成就とはなりえません。大法弟子が邪悪の迫害の中でしっかり行なえなかったり、または自分を緩めてしまえば、これまでの努力が水の泡になるかもしれません。

実のところ、ごく一部の学習者は長い間、邪悪を打ち破り、真相をはっきりと伝えることを、したくないことと見なしています。あたかも師父のために何かをしており、まるで大法のために余分な犠牲を払っているかのようです。皆さんは圓満成就の基準に達した、というわたしの話をちょっと聞くと、すぐ重荷を下ろしたかのようになって、自分を緩め、何もしたくなくなり、師父が皆さんに説いたこれほど神聖なことを、さらなる精進の原動力としていません。もし、皆さんがいまだに法を正す弟子とはどのようなものか、はっきり認識できないとすれば、今の魔難の中から抜け出せず、この世で安逸をむさぼる心に動かされ、邪な悟りに陥ってしまいます。それらの落ちてしまった人に対して、師父はずっと心を痛めています。多くはこの心に動かされて、だめになった人なのです。皆さん、ご存じですか? 法を正す弟子は、法を正す時期を乗り越えられなければ、修煉の機会は二度とありません。それというのも、歴史上、すでに皆さんにはありとあらゆる最も良いものを与え、今の個人修煉の中では、ほぼ何の苦も嘗めることなく、しかも、皆さんが一世一世で作った、とてつもなく大きな罪業も、皆さん自身で耐えなくてもよいようにしたからです。同時に、最も速い方法で皆さんの次元を高め、皆さんの過去の良いものをすべてそのまま残したからです。その上、それぞれの次元の中で皆さんにさらに素晴らしいものまで補充をし、修煉の中で絶えず各境地で最も偉大なる一切を皆さんに与えて、圓満成就の後に皆さんがそれぞれの最高の境地の位置へと戻れるようにしているからです。これは皆さんに教えられることですが、さらに多くのことについては、皆さんは今はまだ知ることはできません。大法弟子が偉大なのは、皆さんと師父が法を正す時期を共にして、大法を護ることができるからです。もし、自分の行ないが、すでに大法弟子として、ふさわしくなくなったならば、皆さん考えてみてください。この天地開闢以来、かつてなかった慈悲と佛の洪恩の下でも、いまだしっかり行なうことができなければ、どうして次の機会がありえますか? 修煉と法を正すことは厳粛なことで、この時期を大切にできるかどうか、ということは、実は、自らに対して責任を負えるかどうかのことになります。この時期は長くありませんが、異なる次元の偉大なる覚者、佛、道、神、そして異なる次元の主の威徳を鍛え煉りあげることのできる時期であると同時に、自らをゆるめた修煉者を、すでにいる非常に高い次元から、あっと言う間に駄目にしてしまう時期でもあります。弟子の皆さん、精進しなさい! 最も偉大で、最も素晴らしい一切が、皆さんが大法を実証する過程から生み出されています。皆さんの誓約が、皆さんの将来の証となるのです。

 

李洪志

二〇〇一年八月十五日

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2001/8/16/14864.html)