揚揚くんの話(二)
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   揚揚くんは今年で10歳、97年秋にお母さんと一緒に法を得ました。お母さんが法を得たばかりの時、朝3時、4時頃に煉功所に行って煉功をしていましたが、揚揚くんはお母さんに、必ず起こしてね、いっしょにつれてってねと言いました。そのとき彼は6歳でした。中国北部の秋の朝は気温がとても肌寒く、セーターや厚手のズボンを着て、しかも手袋をして座禅をしなければなりませんので、お母さんは彼を起こすと彼がかわいそうだと思いました。しかし、彼が目を覚ましたときお母さんがちょうど煉功を終えて帰ってきたのを見たとき、わあわあわめきながら「どうしてそんなにずるいの? 自分だけこっそり煉功して天に昇って、ぼくには煉功させないなんて!」と言いました。これを聞いたお母さんはびっくりしました。そのときはお母さん自身もわかっていなかった目標を、揚揚くんは一言で天機を言い当てたのです。

 それから後の修煉で、揚揚くんはいつもお母さんに、たくさんの法の勉強や、たくさんの煉功をするように促しました。心性を守ってはじめて功を高めることができます。しかしお母さんはてきぱきする人で、気持ちはやさしくて、何事も放っておけない人です。一度お母さんがおばさんの家に行った時、おばさんとおじさんが家事のことで言い争っているのを見て、何も言わずに自分でさっさとやってしまいました。その結果、まだやり終わらないうちに、腰をかがめて振り向き、何か物を取ろうとしたときに棚の扉の枠に額をぶつけて、にわとりの卵の大きさのこぶを作ってしまい、その痛さでお母さんは涙を流してしまいました。その後、揚揚くんは「よけいなことばかりして、ぜんぜん悟らないんだなぁ。心性を守らなければ卍符がなかなか増えないよ。」と言いました。

 揚揚くんはお母さんにこう言いました。「大法を修煉する人は、体に卍符が速くたくさんできるんだよ。十数個から数十個、さらには百個、もっと多くは全身卍符だらけだよ。お母さんは、よく修煉している弟子と比べればまだまだだよ。よく修煉している弟子の体には小さい卍符がひしめきあっていて、功の威力も大きいよ。でもお母さんの体の卍符はまだ数も少ないし隙間だらけで、大きいけど威力はそれほど大したことがないよ。」日頃から揚揚くんは、たくさん本を読み、たくさん煉功して、心性を堅く守ってはじめて功が速く伸びて、次元が上がるんだよと、お母さんに注意していました。

 最近では国内の環境がとても悪くなっていて、情勢が厳しいので、お母さんは時々行方をくらましたりしていましたが、これが煉功に多大な影響を与えることになり、時には法を勉強することや煉功を怠けるようになり、状態が悪くなりました。揚揚くんはすごく心配して、何度も何度もお母さんに注意しました。「『象罔、宝珠を探す』のように、得ることが難しい千載一遇の大法を大事にしないようなことがないようにね。修煉は『愚公、山を移す』の精神で行わなければいけないよ。」

 お母さんは「象罔、宝珠を探す」の意味がわかりませんでした。揚揚くんは、これは師父が教えてくださったもので、古代のある皇帝が貴重な宝珠をなくしてしまったので、象罔に探すのを手伝わせました。象罔は精一杯がんばってようやく見つけ、それを袖のすそに入れました。しかし象罔はいいかげんな人で、この探すのが難しかった宝珠をまたなくしてしまいました。そして揚揚くんはお母さんとおばさんに「『象罔、宝珠を探す』のように、大法を大切にするべきであるということがわからなくなってはいけないよ。」と注意しました。お母さんが法を勉強し、煉功をするときには、別の空間にいる仏や道や神もいっしょに聞き、いっしょに煉功しています。仏は蓮の花の上に座り、道は太極図の上にいて、神は雲の上にいます。彼らが着ている服の色は、彼らの果位と次元を表わしています。

 あるとき、お母さんは業を消すための頭痛がして、どうしていいかわからなくなりました。揚揚くんは「お母さんは喜ぶべきだよ。お母さんの頭の上にさらに頭ができたよ。」と言いました。お母さんはすぐに、修煉で功が伸びてきて功が出るときは皆極めて強い電気とエネルギーを帯びるのだから、あなたの体は心地よくいられるはずがない、という師父がおっしゃったことを思いだしました。揚揚くんはお母さんに、頭の上にさらに頭があって、しかもそれぞれの頭の額の上には大きな目が1つあり、大きな目の中には無数の小さな目があり、体にも、大きな目の中の小さな目の数ほどではないけれども、至るところに目があると言いました。

 揚揚くんは言いました。「お母さん、最近身体から黄金色や銀色の光がますます厚く、明るくなってきて、特に煉功するときにはまぶしいほどに光ってるよ。百億にも昇る悪魔が死に物狂いでお母さんの邪魔をするけど、すべてお母さんの体から出た光の中から飛び出した銀針のような光で、悪魔は煙と化して一たまりの血になっちゃった。同時に法を守る神もいっしょに参戦して、悪魔を全滅させたんだ。」

 揚揚くんはいつも正念がけっこう強いです。あるとき、揚揚くんの学校で集会が開かれ、校長が小学生一人一人に、大法に反対することへの署名を求めました。校長が会場で「法輪功は××です、同級生やお友達みんなは××から離れてください……」と言いましたが、校長が話し終わらないうちに揚揚くんは心の中で「論語」を念じました。すると校長は「『学校』から離れなければいけない」という、つじつまが合わないことを言いました。その時先生、生徒ともに大笑いし、同級生も「帰ろう、学校から離れよう」と言いました。そこでは誰も署名をしませんでした。

 揚揚くんは、お母さんは人の世に生まれて本当にたくさんの年月を過ごし、たくさん生まれ変わったと言いました。お母さんはかつて釈迦牟尼の弟子になったこともあり、女王になったこともあり、科挙を主席、第二位、第三位で合格したこともあり、さらに牧童やこじきになったこともあった、などなど。お母さんも一度、座禅の中で自分が西洋人の女王になったのを見たことがあり、揚揚くんと同時に西洋人に生まれ変わることもありました。そのとき、お母さんと揚揚くんは同じ家族で、お母さんが「私は東洋文化が好きで、そこへ行きたい」と言いました。だから生まれ変わって、東洋でおばさんとこじきになったこともありました。そのことから私達は、法が得がたく、歴史の中でたくさんの辛苦を味わいながら探して得たものであることがわかります。

 揚揚くんはこう言いました。「未来の人の生活は非常に素晴らしいよ。そのときには街は綺麗で雨の水にも香りが漂っているんだ。人類の住宅は別荘みたいで、庭には至るところに花が咲いていて、野菜や果物もたくさんあるんだ。そのときの水は清潔で、果物や野菜を洗うときにはただ水の中に漬けるだけできれいになり、しかも水は相変わらず清潔で清らかで、少しの汚染もないんだ。そして大法を修煉する人の家は、建物は宮殿のようなものであり、しかも家中の金属を使っている部分は全て金をはめ込んであるんだ。大法を修煉していない人の家では銀をはめ込んであるんだ。」彼はまた、未来の人が着る服は私たち現代人が着る服と違って、古代人の服装のようなものである、等を言いました。

 以上書いたことは、修煉中の小さな弟子が、自分がいる次元で見たものです。整理して、同じく修煉している人たちと体験を分かち合い交流し、皆さんがお互いに勉学に励み、いっしょに精進できることを願っています。新しい宇宙が早く来るように、この磨難が早く終息し、早く私達の師父の潔白が証明され、大陸の獄中にいる修煉者が早く自由を取り戻し、彼らにのしかかった重圧を早く減らし、衆生に素晴らしい未来をもたらすために、私達は早く向上し、最大限に自分を放棄し、本当の神の基準に到達しなければなりません。間違っている所があれば、どうかご指摘ください。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2001/7/13/13362.html)
(English: http://www.clearwisdom.net/emh/articles/2001/7/21/12424.html)
 
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