日本明慧
ある物語:蝗は境[その国]に入らず
2001年9月1日

【明慧网】 東漢皇帝の時、ある年、河南権郡で蝗の災(わざわい)に見舞われましたが、中牟県だけは災害がありませんでした。河南の尹袁安がそれを聞き、直ちに属吏を中牟県に調査に行かせました。属吏が中牟県知事・魯恭と共に、田畑の中を訪れました。果たして害虫はなく、農作物の成長の勢いは非常に良かったのです。属吏と魯恭はある桑の木の下に座って休憩すると、一人の男の子の側に一羽のキジが落ちてきたのを見ました。属吏はその子どもに聞き、「なぜこのキジを捕まえなかったのか?」と、聞きました。子どもは「このキジはまもなく孵化します。捕まえると可愛いそうですから」とこたえました。

属吏は帰った後、河南の尹袁安にこのことを報告しました。『虫は境に入らず、徳は鳥獣に及び、子どもは仁愛の心を持つ』これは中牟県が他の地方と異なるところです。

この物語を見ると,古人がなによりも道徳を重んじ、子どもさえ命を重んじいたわり、徳が中牟県を覆っていたことがわかります。そのような徳に覆われた地だったので、蝗の災いに遭遇しなかったと言えるのです。これはなにも不思議なことではないでしょう。徳は災いを封じることができるのですから。

この物語から、次のようなことが言えます。中国で現在発生している天災人災は、まさに実権を握る者たちが道徳を破り、善の心性を修める大法弟子たちを迫害していることが招いた天の大いなる警告です。もし、かたくなに徳を軽んじて独走すると、もっと広範囲の災害が続々と発生するでしょう。

目を覚ましましょう、まだこのことに気づかず、善良な人を迫害し徳を失っている暴徒たち、および暴行に対して無関心に、放任している人々よ!