日本明慧

アメリカ上院議員ポール・ウェルストーン氏のブッシュ大統領への手紙


【明慧ネット】

2002年2月15日

尊敬する大統領閣下:

我々は絶えず中国の法輪功学習者の状況に関する報告を目にしています。今現在、彼らの信仰と言論の自由は制御され、人身すら不法に拘留されており、中には拘留期間中に虐待のため死に至っている人もいます。このことに関して我々は一大事と見ています。今月下旬の北京訪問期間中、中国(江沢民政権)政府による法輪功学習者への迫害に対し、わが国の憂慮を中国政府に表明して下さることを希望します。

アメリカの永住権を持つ滕春燕氏の件について取り上げてくださることを希望します。彼女は中国の精神病院で起こっている様子を撮影し、2000年12月12日「国家情報を探る罪、および非合法な外国人への国家情報漏洩罪」に問われ、3年の懲役に課せられました。彼女の一日も早い釈放を促して下さることを希望します。

江沢民国家主席へ、我々が610法輪功取締本部の陰謀に関心を抱いていることを伝えて下さることを強く希望します。この組織は法輪功を弾圧するために、意図的に設立された国家機構です。人権組織の報告によると、1999年7月から本格的に弾圧が始まって以来、数万人もの学習者が短期間拘留され、数千人が強制労働矯正所に送り込まれ、その他一部の人は精神病院に入院させられました。ある中国国家官僚の話によると、少なくとも350名の法輪功学習者は、何ら法的な手続きも取られずに、3年〜18年の有期判決が下されたそうです。国連人権観察専門チームは、独自で中国の牢屋、強制労働矯正所、そして他の拘留所などに行って、実態調査を行ない、拷問及び虐待など正確な情報をいち早く得る事を何よりも重要としているそうです。

2001年5月の大統領閣下の演説を、もう一度江沢民主席に表明することを希望します。「中国政府による法輪功の弾圧は中国の文明と歴史につり合わず、中国のあるべき未来に傷をつけてしまうであろう」と。中国が信仰と言論の自由を尊重する国になるよう呼びかけてくださることを強く希望します。

この事に関心を持っていただいたことを、ありがたく存じます。

ポール・ウェルストーン

PAUL WELLSTONE

アメリカ上院議員