日本明慧

ある笑えない幼児

【明慧ネット】3月31日、私が、ある大法弟子の家からの帰宅途中に、50歳前後の老婦人が、幼児を懐に抱いて私の前方で歩いているのを見ました。すると、その幼児は二つの大きな目で、私を見ているのにも気がつきました。なんとかわいい子だろうと思ったので、その幼児に口を尖らしていたにもかかわらず、向こうはぜんぜん反応しませんでした。その二人を過ぎて前へ出ようとすると、幼児はもう一度私の方に向きました。

そして私のほうから、この子は何歳ですかと老婦人に話をかけると、生後13ヶ月と老婦人が答えました。歩いたり幼児をあやしたりしながら、話を進めていました。しかし意外なことに、「いくらあやしても、この子はこれまで笑った事がないんですよ」と老婦人に言われました。

私は、何か思いついたような気がして、この幼児に「法輪大法は良いものだと覚えといて!、素晴らしい未来が貴方を待っている」と言いました。私の話に続いて、老婦人が「その未来は大金持ちになれるということ?」と聞きました。「違います。要するに、素晴らしい未来はこの子に来るということです」と私は説明し、それからもう一度この幼児に「法輪大法が良いものだと、ぜひ覚えてね、そしたら貴方には、きっとひとつの素晴らしい未来がくる……」と言いました。

このとき、突然老婦人が、「どういうことですか?!この子はこれまで一度も笑ったことがないのに、今日はどうしてこれほど笑っているのか?!」と驚いてしまいました。それを聞いた私が振り向いてみると、この赤ちゃんは目を細めて、口もようやく開くようになり、声をたてずに笑っていたのを目にしました。

結局、この老婦人は幼児を抱いて違う方向に去っていったので、この幼児が、顔を私の方に向けてくれました。この小児に未練があったので、前に向かって歩いている私は、たびたび顔を振り向きました。