日本明慧

香港当局は正義の味方になるのか?それとも独裁者に追従するのか?

香港はかつてアジアの繁栄と自由の港のシンボルであった。しかし、最近の五年間の香港からの情報は、私たちを不安にさせる。最近の統計データによると、香港のこの三ヶ月間、失業率は急増しており、7月になると、7.7%まで上昇し、今までの最新記録を更新した。現在、香港で百万人以上の人が貧困生活を送っている。78%の市民は香港返還後の状況は、以前より悪くなっていると感じている。「憂慮、悲観」という言葉に、返還後の香港人の気持ちが表われている。多くの香港人は、香港の将来及び大陸の前途に自信を失いつつある。

経済は低迷し、失業率が急増し、負債問題が悪化し、香港人の自信の喪失など、いくつかの問題を抱えると同時に、香港の自由はこれまでにない挑戦に、臨まなければならない。最近、政見の異なる人物や法輪功学習者を入国拒否する事件が頻発している。3月14日、香港警察は事実を無視して、平和的に請願した法輪功学習者を逮捕した。特に最近、江沢民の圧力に屈して、香港法輪功学習者の信仰、集会、言論の自由の権利を剥奪すると同時に、法輪功学習者に対し政治的な起訴を行なった。香港当局は、江沢民の大陸での法輪功学習者への迫害手口を香港に取り入れ、結局のところ、香港の司法制度の大陸化を速めた。香港の司法制度を壊す深刻な行為は、香港の国際的名誉を毀損し、国際社会の香港への信頼性に打撃を与え、香港の経済と投資環境を悪化させるであろう。

江沢民は香港返還後、力を尽くして香港の港政に干渉し、“一国両制度”を壊している。董建華特別行政長官は忠実に江沢民に従い、香港の迅速な大陸化を招いている。大陸において、江沢民は国民の生死を問わず、ひたすらに真善忍を信仰する法輪功学習者を弾圧している。大陸の法輪功学習者には法律の保障が全くなく、思う存分、容赦なく法輪功学習者を逮捕し、殴打、監禁、虐殺を行なうことができる。同様に、香港における董建華は、香港の経済繁栄と人権の自由に関心を持たず、香港の民意と未来にも関心を寄せず、ひたすら江沢民に追随している。香港は現在大陸の後塵を拝しており、50年も変わらなかった"一国両制度"は僅か5年で机上の空論となった。江沢民の干渉と董建華の忠実な追随はアジアの宝の都市の衰退を速めている。

江沢民が法輪功を迫害し始めた当初、中国で唯一迫害を受けなかったのは香港であった。しかし、江沢民の法輪功への迫害がエスカレートするにつれ、香港政界や司法界は江沢民の暴威に屈服して迫害に参与した。今年の3月に16名の法輪功学習者が平和的請願を行なったが、香港政府に保護されないだけでなく、かえって香港警察に暴力的に制止された。甚だしきに至っては、香港警察は法輪功学習者が交通妨害し、おまけに警察を襲ったと誣告して現在、16名の当事者を起訴するまでになっている。

今回の誣告行為は非常に危険なしるしの前兆である。今回の誣告は香港の法律の尊厳を喪失させた。法輪功学習者だけでなく、すべての香港人民にも関わる出来事である。香港で、一旦強権が民主制に取って代われば、香港社会において公正というものは消えてなくなってしまう。

香港の自由は経済繁栄の保障である。香港の司法の尊厳と自由を守ることは、香港人民の回避することのできない使命と責任である。香港の社会各界は直ちに立ち上がるべきであり、法輪功学習者は、自分自身の権益を守ることを支持すべきであり、他人の自由を守ることは、とりもなおさず、自分の自由を守ることである。これはすべての香港人の利益に符合するものであり、香港の未来の繁栄にかかわっていくものである。