日本明慧

カナダ放送基準委員会が中国中央テレビ局の法輪功を中傷する報道を裁決


【法輪大法インフォ・センター8月20日】カナダ放送基準委員会(CBSC)は、8月16日、以下の裁決を公表した:カナダの中国語都市テレビ局が、2001年12月16日に中国中央テレビ局のニュース番組「傅怡彬暗殺事件」を中継したことについて、カナダ放送協会の『職業道徳の規則』、『暴力に関する規則』、及びテレビ放送ニュース編集協会の『(ニュース業)職業道徳の規則』の中の4つの規則に違反すると判断する。

委員会は民衆の訴えを受け取った後、これに対して調査を行い、2002年5月3日に上述の裁決を提出した。

2001年12月16日8時30分頃、都市テレビは中国中央テレビ局の「中国衛星ニュース」の一部を放映し、傅怡彬が妻と父親を殺害して、告発を受けたことを報道した。このニュースの始めに、殺害現場であるビルの外景を放映し、それから4回もマンションの血の滴る壁と、被告を取材した画面を放映した。その中で一度、ある警官の簡単な短い声明を放映した。ニュース終了時に、身元不明の人が法輪功を練習する録画の一部分、及びいくつかのテープと書物のシーンを放映した。都市テレビ局のニュース司会者は、これは中央テレビ局から提供されたニュースのテープであることを紹介した。ナレーションは中央テレビ局のアナウンサーの声で、スクリーン上は被告と警官を取材した画面であった。

ニュースが放映されてから間もなく、CBSCには多くの苦情が寄せられた。その中には(カナダの法輪大法協会からの)1282人の署名もあった。 

委員会は最後に、「ニュース番組:「傅怡彬暗殺事件」は謀殺者を法輪功と結び付けており、このようなやり方は不公正で、適切ではない」と裁決した。

委員会の調停グループは、「もしこの報道が法輪功と結びつかなければ、この報道が中国、またはカナダでニュースになるかどうかも疑わしいものである。更に、このニュースは暗殺事件の被告(傅怡彬)を法輪功と結び付けているが、(もし被告が法輪功学習者だとすれば)信頼できる根拠はない」と言った。

委員会の調停グループはまた、「公衆の利益に基づいて、公衆にこれらの事件を知らせるのは結構だが、報道には限度がある。 この事件には4回以上も単独に血の滴ったマンションを放映した。この部分は一回放映すれば十分で、この暗殺事件を明白に表現できるはずである。余計な放映は度が過ぎている上、しかもニュース報道中に、暴力シーンの不適切な使用を繰り返し、カナダ放送協会の『暴力に関する規則』と『職業道徳の規則』に関する規則に違反している」と指摘した。

裁決書は、都市テレビ局に対して以下の条件に従うよう要求した。「この決定が発表された後3日以内に、ゴールデンタイムにこの決定を公表し、7日以内に再度この決定を公表しなければならない。更にこのニュースを放送した時間帯にこの決定を放送すること。この決定を放送してから14日間以内に、裁決の申請を訴えた側に、この公表の文字確認書を提供すること。そして同時に、CBSCにこれらの文字確認書、及び2回の公表を放送したことを照合するコピーを提供し、しかも必ず都市テレビ局が製作すること」

裁決書全文(英文)はhttp://www.cbsc.ca/english/decision/020816.htm を参照。