日本明慧

ワシントンポスト:中国の精神病院での治療——法輪功と政治的意見の異なる人の声が打ち消される

【明慧ネット】ワシントンポスト8月26日の報道:この警察は只今逃亡中です。他の法輪功学習者と同様に房立宏氏は仕事場から除名された後に監禁された。その後、洗脳班に送り込まれ、他の多数の法輪功学習者と異なるのは、彼は最後に精神病院に閉じ込められた。しかし、彼は脱走した。

報道は、去年中国中部の古い宿で取材を行った。彼は“私は恐ろしく感じた。私は精神病ではないが、精神病人と一緒に16ヶ月も閉じ込められた”と言った。彼の話によると、最初に鞍山市の康寧精神病院の先生は、彼に強制的に薬を飲ませたが、その後彼に薬を病室に持ち込んで捨てさせた。病院の先生は“あなたが正常であるのは皆分かっている。しかし公安局からの命令に迫られ、いずれにしてもあなたを治療しなければならない”と真相を打ち明けた。

45分間の取材で房氏の話と思惟ははっきりとしており、理知は正常であった。取材後、彼は密かに脇の扉を出て身を隠す場所に戻った。法輪功のアメリカスポークスマンによると、今年2月に中国警察は福建省で彼を捕まえ、拘留期間中に死亡したという。証拠は彼の死が虐待によるものであると示した。康寧病院の一人の先生が、房氏は当病院で治療を受けたことがあると証明し、詳細な事情を話すことを拒絶した。

房氏のようにより多くの法輪功学習者と政治的意見の異なる人物が精神病治療を濫用されたことは、より多くの論争を引き起こした。つまり、江沢民政府は旧ソ連が七、八十年代に行ったように信仰と政見の面で脅威ある者を精神病院に閉じ込めた。

現在、世界精神医学会が日本の横浜で開催されており、この問題は重要な議題として提出される予定である。その時、会議の参加者は中国当局が精神病院などの施設を開放して、国際社会の検査受けるかどうかについて投票を行う予定である。当議案が可決すれば、中国当局は精神病院などの施設を開放せざるを得なくなり、精神病治療を濫用している証拠が見つかれば、中国は世界組織から除名される可能性がある。(注:当議案はすでに今学会で可決された)

これは中国当局にとって非常に面目ないことである。精神病治療を用いて信仰と政治的意見の異なる人々を迫害したという非難に対し、今まで中国当局はずっと否認してきた。しかも、2008年北京オリンピックがやってくる前に、極力自分の人権記録を弁護しようとしている。旧ソ連が1983年世界組織に除名された以来、今まで追い払われた主要な主要国はなかった。

中国の精神病医は同様な譴責を受けるかどうかは現在まだ結論を出せない。なぜなら、中国精神病院が信仰と政治的意見の異なる人物への迫害に用いられる証拠に、まだ限りがあるからである。また、中国当局ははびこった弁護を巻き起こした。つまり、法輪功学習者が本当に精神病を持つと誣告している。

中国当局の精神医学を濫用していることを暴き出すこの戦いは去年から始まった。90年代に人権観察の中国問題首席研究員の英国学者Robin Munro氏は彼の研究報告を公開した。

当報告の主な根拠は、中国精神病教科書と医学ジャーナルの文章からである。文章は司法部門の精神病医がどのように政治犯に精神病診断を行うかについて詳細を述べた。例えば、他の犯人を診断すると同様に常軌方式でこれらの政治犯に精神病診断を行い、普通の犯人なら監禁せず、政治犯なら精神病犯罪者として警察の経営している病院(周知のような安康病院)に閉じ込められる。

これらの文章からまとめた統計資料によると、過去20年間で警察は少なくとも3000人以上の政治犯を精神病犯罪として安康病院に閉じ込めたという。

この発見は国際社会を驚かせた。なぜなら、毛沢東の文化大革命が終わった後、中国当局はすでに精神医学の濫用を停止し、精神医学領域で中国の精神医学専門家が国際基準に近寄る努力していると普遍的に思われていたからである。

また、Robin Munro氏の推測によると、中国で精神医学の濫用による被害者数は、当初の旧ソ連のそれを上回っているという。

Robin Munroは「立案記録から旧ソ連の精神病医学濫用による被害者は僅か200〜300件であり、未確認の件を加えると数千人に達している。一方、80年代以来、中国当局の政府統計資料によると、政治原因によって精神病院で監禁された人数は少なくとも3000人以上だ。」と言った。
また、Robin Munro氏は「当事者の名前と人数を照合するのは非常に困難であり、なぜなら、安康病院は中国国家最高機密であるからである」と言った。

安康病院内に二名の政治的意見の異なる人物が外部に知られている。一人は王妙根で、彼は1989年5月に上海労働者自治連盟を成立したため、1993年安康病院に閉じ込められた。

もう一人は王万星で、六四事件で虐殺された学生を記念するため、彼は1992年天安門広場で横断幕を広げた。彼の妻王俊英は、夫が精神病であると認めれば数ヵ月後釈放される、と警察に騙されて署名した。しかし、それから10年経ったが、夫は依然として安康病院に閉じ込められている。

上述の安康病院の例を除いて、労働組合の組織者を含め、より多くの政治的意見の異なる人物が常に短期に精神病院に閉じ込められる。彼らは犯罪事実がなく、通常に精神病院に送るよう地方官員に直接命じられる。なぜなら、地方官員にとってこれらの人物はトラブルの要員であるからである。

「多数の中国精神病専門家は職業的道徳を持っており、しかも中国政府の統計資料によると、このような精神病医学の濫用による迫害が八、九十年代に下がっている傾向を示している。しかし1999年、江沢民が法輪功への弾圧を始めて以来、この進歩は止まった。甚だしきに至っては後退したのである。法輪功は佛教のような精神運動であり、当団体の出現は江沢民の独裁政権の脅威のようである。」とRobin Munroは強調した。

法輪功側はすでに1000人以上の学習者が強制的に精神病院に監禁されたと言う。房立宏と名前を公開したくない他の三名の法輪功学習者は「我々が精神病院に閉じ込められているのは、ただ自分の信仰を放棄したくないからである」と言い、房氏は「彼らは洗脳班で私を転向させることができなければ、更により邪悪な方法を考え出して私を苦しめるのだ。」と訴えた。