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山東省は百年以来の大型旱魃に遭い 各都市、地方供水の危機に

【明慧ネット】1999年以来の3年間、山東省はずっと旱魃に見舞われ、その災害ははなはだ厳しい。「新浪ホームページ」2000年4月4日の情報によると、山東省の旱魃状況が日に日に厳しくなり、各都市や地方の水不足の危機が現われている。2001年5月3日の報道によれば、山東省は旱魃で被害を受けた農作物の面積はすでに29,348万アールに達している。2002年春の旱魃に続き、山東省は旱魃の予防助成金を計4.4億元余り投入したが、今年の夏は山東省にとって、又百年以来の大型旱魃に見舞われた。山東省政府は上半期に旱魃の予防助成金として既に投入した10億元に加え、更に1,500万元の緊急対策費を投じた。

山東省旱魃洪水防止対策指揮部の報告によると、9月10日までの山東省の農作物の被害面積は36,151万アールに達した。その内の11,739万アールの被害はもっとも酷く、中に4,709万アールは生産不能になってしまう。山東省全省は4,669万アールの農作物が枯れて苗が死んでしまった。60以上の都市は水不足になり、366万人が生活用水不足に悩まされている。専門家によると、連続的な旱魃はすでに夏の農作物および秋の農作物の収穫が不可能になった。

山東省水文水資源局の統計によると、今年7月1日から8月20日までの山東省全省の降水量が僅か110mlだった。この数字は新中国成立以来、過去の同じ時期に比べ最も少ない降水量である。倍率にすると約百年に一度の割合である。聊城市の降水量は僅か40mlで、倍率にすると約二百年に一度の割合である。その外、徳州、済南、?博、棗庄、濱州等の都市も同じ時期に比べれば、降水量は100ml以下になっていて、倍率にすれば、やはり約百年に一度の割合である。

山東省の蓄水量は僅か36.8億立方メートルで、例年の蓄水量に比べ31.5億立方メールが減少している。この原因で山東省の一部分の企業は、節水をしながら生産の維持をせざるを得なくなった。京杭運河における済寧の間の運航は水が涸れたために既に50日以上の欠航になっている。

専門家によると、山東省の洪水雨季はすでに過ぎ去ったので、これから暫くの間には、広い地域の降水の可能性は薄いし、蓄水量も少ない。また、唯一供水して貰える黄河流域にある小浪底ダムから供水の可能量も僅か1.4億立方メールしかないため、旱魃による災害状況は楽観を許さないのである。