金子容子さん救援の会より内閣総理大臣への
金子容子さん救出嘆願
日本国内閣総理大臣小泉純一郎殿
閣下
私は、中国政府による非人道的虐待受け、生命の危険にさらされている金子容子さんの速やかな救出を総理に謹んでお願いするものであります。総理の人道的配慮を賜り、金子容子さんが中国において被っている人権侵害を一日も早く終息させ、日本の家族の下へ帰ることができるようご尽力くださいますようお願い致します。
新潟県在住の金子篤志の妻、金子容子さんは,2002年5月24日、北京において法輪功真相資料を配布したことを理由とし、不当にその身柄を拘束され、6月末、不当にも行政裁決を以って1年6ヶ月の労働教化所(「強制労働収容所」)での収監が言い渡されました。金子容子さんは、北京労働教化所において、残虐な拷問と強迫洗脳を受けています。金子容子さんの夫である金子篤さんは、8月15日、面会許可を得て収容所において容子さんに面会いたしましたが、篤さんの帰国後の説明によれば、容子さんは、精神が朦朧とした状態で、収容前とは別人の様であり、体は衰弱し、10キロ近く体重が落ち、その両手首には大きな内出血痕が見られたとのことです。先日、容子さんは、彼女のお姉さんと面会した際、突然意識を失い、血圧が220にまで達し、4日間入院したとの報告もあります。
私は、容子さんの健康を深く憂慮し、胸を痛めております。容子さんが受けている残虐な処遇は、中国江沢民政府当局による法輪功学習者に対する残酷な人権侵害の事実の一端を為すものです。ここ3年来、「真、善、忍」を堅持する善良な人々は、中国憲法上人民に保障されているその信仰の自由、身体、生命及び財産の安全、並びに自由を江沢民政府により剥奪されています。無辜の法輪功学習者は、逮捕され、処罰され、拷問・虐待され、財産を没収され、その家族は離散し、家庭は完全に破壊されています。中国内部の情報によれば、政府の迫害による死亡者は既に1600人を超え、数十万人の法輪功学習者が不当に刑罰を科せられ、労働矯正を受けさせられ、又は強制的に精神病院に入院させられ、戦時中でさえ使用が禁じられていた精神を破壊する薬物を投与されています。こうした人権侵害は、国家が法の名の下に国家的・組織的に行った人権侵害行為としては、ナチによるユダヤ人迫害を除けば、ここ数世紀の間例を見ない残虐な人権侵害であると言えます。
江沢民氏が法輪功学習者の人権侵害を開始してから既に3年が過ぎました。この1000日あまりの間、全世界の民主・自由主義国家に在住する法輪功学習者は、自発的にその時間と精力を尽くし、世界各国の政府及び国民に向け、一貫してこうした非人道的人権侵害行為の真相を伝えてきました。これは、江沢民氏による反人権的暴力の制止のため、正義と良識ある人々からのご助力を期待してのことです。国際社会は現在、中国の法輪功に対する人権侵害事件の存在を認めており、これは既に中国のみの問題ではなく、1つの国際的人権問題となっています。アメリカ、カナダ等の政府、その議会及び著名な国際人権団体、例えば、アムネスティー・インターナショナル、ヒューマンライトウォッチ、国連人権委員会等は、すべて中国当局を非難する声明を発表し、法輪功学習者に対するこの種の反人権的、反自由主義的残虐行為を直ちに中止するよう中国当局に要求しています。国際社会から結集された正義の力により、過去、中国において身柄を拘束された中国国外に居留する法輪功学習者の救出にも成功しています。例えば、カナダの張崑崙教授、朱頴女史、林慎立氏、オーストラリア国民である画家の章翠英女史、アイルランド大学院生趙明氏等が救出されています。ご高承のごとく米国議会においては全会一致でこの弾圧を止めさせようという決議案が成立しておりますし、日本でも牧野議員を初めとする有志議員による金子容子救出の超党派会合も開催されております。
現代民主法治国家の総理大臣であられる閣下は、「真、善、忍」の原則に従い善い行いをする人間になろうとする無辜の人々を弾圧することは、人間の基本的尊厳と権利の侵害行為であることを理解していただけるものと確信しています。総理におかれましては、善を支持し、正義を行い、可能な一切を尽くし、江沢民氏による人権侵害に直面する日本国民の妻金子容子さんの救出に努力してくださるものと信じております。
現在外務省、並びに国会議員によって結成された超党派の議員連盟からいただいている容子さん救出のための御尽力に対し感謝の意を表すると共に、政府が更に一歩踏み込んだ具体的且つ有効な人道的支援をご提供くださるようを期待して止みません。
恐惶謹言
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