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李祥春さんを救援することは道徳、正義、公平の問題である

 

【明慧ネット】今日、李祥春さんが逮捕されたことで、ある新聞の編集者に電話したところ、“李さんはなぜ中国に帰ったのか?なにか設備を持ち帰ったのか?テレビ信号ジャックをしようとしたのではないか?”等の数々の質問を受けた。具体的なことは、よく分からないというと、相手はためらいを見せた。まず、基本的な問題を整理しなければならないと私は答えた。

 江沢民政権が法輪功を弾圧している、法輪功を徹底的に消滅しようとしている、すでに500名を超える法輪功修煉者が殺された。これは第1の事実である。世界の法輪功修煉者がこの弾圧に反対している、これは第2の事実である。この4年間、法輪功修煉者は平和的運動をしており、いかなる暴力的行為も経済的犯罪もなかった、これは第3の事実である。 江沢民政権の法輪功弾圧自体憲法に違反している、自分の弾圧を合法化するため、彼らはその後一連の”法律規定”を作った。従って、この点からみれば、法輪功修煉者が弾圧に反対することは、江沢民氏が大規模な弾圧をはじめてから、追加して作った“法律に違反”している。事実、中国において、いかなる人が法輪功を修煉しようとしても、江沢民氏が憲法に違反して作った“法律規定”に反している。これは第4の事実であり、このことを私は否定してはいない。

 50数年前、非暴力抗争を行ったインドのガンジーは、独占的に経営している塩工場の占領や、当局に協力しないことを呼びかけるなどを含めて、イギリス植民地の法律に違反し、そして、監禁された。

 30数年前、マーチン・ルーサー・キングが、米国のジョーシュア州で黒人の民権を求めるとき、米国南部の人種隔離の法律に違反した、そのため20数回警察の拘留所に連れて行かれた。当時の南部地方の法律では、黒人は白人のレストランにさえ入れなかったが、マーチン氏は、黒人は白人と同じ権利をもつべきと主張した。

 非暴力抗争の目的は、合理的でない、公正でない法律を変えることであり、平和で非暴力手段を採る。求めているものは、社会の公正と公義である。不公正な法律に反することは、すべての非暴力抗争避けては通れない道である。それもまたその運動が払う代価でもある。ガンジーやマーチンが当時の法律に反した、だからといって彼らが求めている目標が、偉大ではないとはいえないし、彼らが受けた迫害を正当化する理由にもならない。

 法輪功修煉者もまたさらに公正で、公平な待遇を求めて、同じく平和で非暴力な方式をとっている。李祥春さんが中国に行って、法輪功修煉者として、CDなど法輪功の資料を配ったとして、“法律”に違反したと判断し、彼の逮捕を正当化することは、むしろ江沢民氏らの邪悪な弾圧を認めることになるのではないか。

 在米民主運動家の楊建利さんが、他人のパスポートをもって中国大陸に入り、中国共産党に逮捕され、9ヶ月以上不法監禁され、いまなお消息不明である。海外中国人と合衆国政府がいま協力して、楊さんを助けようとしているが、楊さんが中国の法律に違反したと認める人は少ない。楊さんが中国国民として帰国することは当然のことで、中国政府が正当な方法による申請を拒否続けたために、楊さんは仕方なく特殊な方法をとった。楊さんはハーフル大学の教授としての優雅な米国での生活を捨て、正義のため、道徳的勇気をあらわした。多くの中国人にとって、間違いなく楊さんは英雄ではなかろうか。

 中国政府が国内でニュースの封鎖を行っており、米国の声や自由アジアのラジオ放送の受診妨害を長く行ってきた。BBCが法輪功のニュースを報道したことで、勝手にBBSの中国向けニュース報道を取り締まったりもした。逆に、中国共産党は、欧米、カナダなど自由主義国家(台湾、香港を含む)で、新聞を出したり、中央テレビの番組を放送したり、さらに、隠密に大量な中国語と英語のメディアを買収し、大量の虚偽情報を輸出した。中国政府には、“不法信号ジャック”などという資格はないであろう。

 我々が考えるべきなのは、我々はイギリス植民地の法律でガンジー氏をはかるべきか、南部の人種隔離政策でキング氏をはかるかということである。もしその答えが明確であるならば、法輪功の問題に関して、李祥春さんを救援することに関して、他の答えがあるのだろうか?

 編集者は私の話に耳を傾け、長い沈黙の後、“分かった”と言った。