日本明慧


正念をもって洗脳班を脱出

文/北京の学習者

【明慧ネット】2002年10月15日、私は、他の法輪大法修煉者に師父の経文『正念』及び明慧ネットの毎週の文章を届けに行く際、すでに何日も続けて尾行していた私服刑事に逮捕されました。彼等は二十名ほどであり、あっという間に押し寄せてきて、私に手錠をかけました。しかし、私の心はきわめて平静で、ずっと正念を保っていました。公安局に行く途中、彼らに法輪大法の真相及び迫害の真相を始終話していました。彼らにも江沢民政権の虚言に騙されることなく大法の真相を心より知ってもらいたかったのです。

このように私は逮捕され、その後、警察は私の借家の住まいを徹底的に捜査しました。家には、60歳の母と6歳と7歳の子供(兄の子と私の子)がいました。しかし、彼らも強引に洗脳班へと入れられてしまいました。連行された際、母はスリッパしか履いておらず、外套を身につけることさえも許されませんでした。その前には、父と兄が真相の資料を配布したため不法に一年半の強制労働に処されました(現在、北京団河労働矯正所に監禁されています)。もともと地方の出身であり、このように何回も家宅捜査されたため、貧しさを極めました。パソコン、プリンター、現金、携帯電話、カメラ、鞄、母が兄の釈放後に着るため用意したスーツなど、価値のあるものは何も残らず全て奪い尽くされてしまいました…

当日の夜、私は拘留所に送られました。そこで、私は絶食により抗議しました。私が監禁された牢屋には、15,6人がいました。牢屋に入れられたら、ある女の子が「何でやられたの」と聞いてきました。私は、微笑みながら「法輪功ですよ」と答えました。すると彼女たちは、口を揃えて「お姉さん、法輪功よ!」と、ある女性に言いました。その女性は40歳前後の南方の学習者でした。彼女は、法輪大法を実証するために、天安門へ行き監禁されたのでした。彼女が自分の姓名を打ち明けないため、ここに監禁され、すでに8ヶ月も経っていたのでした。私は、暗誦できる師父の新しい経文を書き出し、また『北米巡回説法』などの内容も語りました。それらの新しい経文は、直ぐに他の牢屋にいる学習者に回っていきました。私たちは、切磋琢磨し、法を学習し、正念を発したりしました。大法の弟子は、何時でも一体であることを実感しました。監禁室の規定によると、夜は夜警をしなければならず、一人が2時間で交代し夜警をするのです。そこで、毎晩0時から2時までの夜警を、私が一人で担当することを申し出ました。当日のこの時間帯の女性は、とても感激して、私を見つめながら「それなら、私は眠るよ」と嬉しそうに言いました。師父が申されるように、どこにいても好い人であるべきと思います。大法学習者はどこに行っても、大法の素晴らしさを持っていくはずです。もっとも私を喜ばせたのは、この監禁室の犯罪者のほとんどが『洪吟』を暗誦することが、できるようになったことです。しかも、何人もの犯罪者が、お姉さんと呼ばれるその女性について、法を学び煉功をしました。

その翌日、二人の警官が来て私を審問しましたが、私は何も言わず黙秘しました。彼らは記録用紙に期日だけを記入していました。その後、彼等は私を洗脳班に送りました。

洗脳班において、大法学習者をいたぶり、騙している人は、みな大法と師父を裏切った恥知らずな人たちです。彼女たちは次から次へと、順番に自他共に騙す虚言を注ぎ込んでくるのです。私は心でずっと法を暗誦し、正念を発していましたので、彼女たちの話は一句も耳に入りませんでした。一週間が経過しても、彼女らは何の成果も得られませんでした。

その後、この方法では効かないのを見て、洗脳班の者は本性を表しだしました。彼らは私を眠らせず、一日24時間というもの手錠でベッドにつながれました。ずっと立ちっぱなしで座ってはなりませんでした。しかし、私はずっとこの魔窟を脱出するチャンスをうかがっていました。決して受動的にこの迫害を受けてはいけず、このような不法と学習者に対する迫害を決して容認はできず、必ずここから脱出しなければなりません!ここは絶対に居るべきところではありません!と心で自分に言い聞かせました。ある日、その機会がやってきました。その日の午後、私を監視する大法を裏切った何人かは、自宅に用事があるため家に帰り、一人だけが残りました。私は善意をもって彼女と世間話をし始めました。そこで、彼女の警戒心が緩んできました。機を見て急いで洗脳班のドアを開け街に出ました。運良く人力車が一台待機していました。私は人力車に乗り安全な場所に移動しました。友人でもある学習者に電話し、また正法の流れに融合することができました。

修煉者各々皆その道が違うと思います。しかし、本当に平和な心を持って泰然と難や邪悪に直面することができれば、それらは強大な正念の中ですぐ雲散霧消してしまうことでしょう。学習者の協力により、現在も大法の文章をダウンロード、編集する仕事をしています。周りの学習者たちは、一つの力強い正法の団体を形成しています。「誰がこの巨大な劇を勇敢に仕切ったのか、ただ衆生のために今回来たのである」(『下塵』)。私たち大法弟子が、皆自分の役割をよく演じることができますように。

以上あくまでも一個人の認識であり、皆様ご指導のほどよろしくお願い致します。

(注:母と子供は既に釈放されたので、皆様どうぞご放念ください)