日本明慧


金子容子さん救出活動——中国・四国地方(写真)

2003年3月9日

【明慧ネット】この度容子さん救援のために、カナダから林慎立さん(法輪功学習者)が来日した。金子容子さん救出支援の会の中国・四国地方担当者らは、林さんと共に3月4日から7日まで、広島市役所および広島、愛媛、徳島、岡山、山口の各県庁をまわった。それぞれ県知事および市長に要請書を提出すると共に記者会見を行い、救援活動をより広く展開していった。

支援会のメンバーは、中国・四国地方合わせて6県で、事前に各県議会議長宛に陳情書を提出した。「中国当局に拘束されている金子容子さんの早期解放に関する陳情書」には、「人道的見地に立って容子さんの早期救出に全力を尽くしていただくよう、県議会より日本政府に対して意見書を提出していただきたい」という陳情項目を記載し、各県の国際交流担当の政府官員と面会、県知事への要請書を手渡した。そして、林さんの2年にも及ぶ残酷な迫害事実を話し、容子さんの命の危険を訴えた。また、容子さんだけでなく、元々日本に留学していた法輪功学習者が現在中国で拘束されていること、あるいは在日法輪功学習者の親族が中国で迫害されていることも説明し、「どこの国の人であっても、平和に暮らせる日が来ることを願っている」とある国際交流担当の官員は語った。

支援会のメンバーは記者会見で、金子容子さんが北京の街頭で法輪功の真相を伝えるビラを配布しただけで拘束され、非法に一年半の労働矯正を言い渡されたことを説明した。そして、これまでの救援活動の展開、容子さんの姉である羅真さんまで拘束された事実、中国における法輪功弾圧の真相、金子容子さん拘束の違法性などを説明した。そして、各地方自治体が、金子容子さんの早期の無条件釈放を中国側と交渉することを政府に促すよう呼びかけた。

容子さんと同じような体験をした林慎立さんは、「中国政府が法輪功学習者と平和的対話を通じて法輪功問題を解決するよう」という陳情書に署名したことにより、一年半の労働矯正を言い渡された。林さんが労働矯正所に監禁されていた間、さまざまな体罰、虐待、強制労働、洗脳、または暴力を受けていた。林さんは自らの実体験を持って、中国の労働矯正所における法輪功学習者に対する野蛮な拷問や体罰や洗脳などを証言し、同じ状況下に置かれている金子容子さんの命の危険性を強調した。また、容子さんが中国でビラを配布したことは、中国の法律を違反したのではなく、こうした江沢民氏個人の意志による不法監禁や法輪功弾圧自体が中国の憲法に違反しており、法輪功弾圧の海外への拡大の一つであることは明らかだと示した。日本のマスコミをはじめ政府や民間が金子容子さん事件に対して反応が薄いのは、おそらくこうした江沢民集団の中傷的な宣伝に騙されているからではないかと指摘した。

林さんの妻、李進宇さんはカナダ住民であって、林さん自身はカナダに行ったことがないにもかかわらず、カナダ政府を始め各界の尽力によって救出された実例をもって、容子さん救援活動の重要性を強調した。また、実際に救援が遅れたために、オーストラリアの戴志珍さんの夫、陳承勇さんが迫害によって命を落とした例も紹介した。その上で、日本のマスコミ、自治体および民間が、金子容子さんの早期救出を中国と交渉することを政府に働きかけるよう要請した。

今回の活動を通じて、各県の政府官員やマスコミは、中国における法輪功弾圧の真相を理解したうえ、金子容子さんの事件に驚愕、その深刻さを実感するとともに関心を寄せた。特に徳島県では、10社もの記者が参加し、午後に迫っている岡山県での記者会見に急いで向かうため時間がなかったにもかかわらず、会見終了後記者たちは周りに集まり、次々と質問をし、私たちはなかなかその場を離れることができなかった。これらの一部始終をテレビ局のカメラが撮影していた。今後は、このように全く真相を伝えたこともない地方でさらに活動すべきだと実感した。