ある女大法弟子の正法物語
文/北京大法弟子
【明慧ネット】私が知っているある女大法弟子は,迫害に抵抗するために、何回も断食抗議を行って正々堂々と魔窟から飛び出した。真相を説明する時も資料を配る時も少しも怖がる心も持っていない。
ある日、法を実証するために天安門広場に行った。彼女は警察の車に「大法に潔白を返せ」、「我々の師父に潔白を返せ」、「法輪大法は良い」、など自分で書いたスローガンを貼っていたところ警察に発見された。警察はすぐさま無線で報告した。「ここで事件がおきている。……早く早く……ものは貼られているが人は見えない……早速増員してほしい……」間もなく一列の軍警察が走ってきてパトカーの前に立った。でも後ろにまた新たにスローガンが貼られた。同じ話がまた上司に報告された。「……緊急……ものは貼られるが人は見えない……。」一瞬一台のパトカーに何十名もの軍警察が移動して配置されてきて、こんがらかり、彼らはむやみやたらに人を掴み始めた。手に無線機を持っている警察は前に気を配れば後ろが留守になり、後ろの両側にまた新たなスローガンが出てきて、パトカーの全面にスローガンが貼られた。警察の顔は鉄黒色に変わるばかりで、機械的に一つの言葉を繰り返していた。「次々と貼られるだけで、人は見えない……早く早く……貼られるだけで人は見えない……。」実はそのとき彼女は他でもない警察の後ろにいた。
この大法弟子は、普段は自分に大変厳しく要求し、生活はとても倹約し質素である。一度私がとうもろこしを買って焼いて彼女にあげたことがある。彼女はびっくりしながら私にこう聞いた。「あなたはどうして私がとうもろこしを食べたがっているのを知っていますか?」私が驚いた様になると,彼女は私にこんな物語を話してくれた。「先日真相説明して帰る時に、煮とうもろこしを売っているのを見て、食べたくなったが、でもすぐ考え直した。一つのとうもろこしを買うのに一元のお金が要る。このお金で真相資料を作れば何人も救われるのだ。食べるのを止めよう。」でもやはりすごく食べたかった。それで彼女は心の中で師父に申し上げた。「師父,私は今までずっと自分に厳しく要求しており、一銭だって無駄使いをしたことありません。居所をなくしたこの2年間を振り返ってみると、何回も捕まえられて、何回も断食抗議を行い(最も長いもので4ヶ月もあります)ましたが全部乗り越えて参りました。そして何も要求したことがありません。でも今日は本当にとうもろこしを一つ食べたいです。」心の中で何回も繰り返し戦い、でも最後はやはり買わずにその場を離れた。彼女は自分に執着心を起こさないよう注意した。
彼女が住む近くに来た時、ある女性が生とうもろこしを売っていた。そして彼女に向けて大声で叫んだ。5個で一元よ、早く買ってくださいな。」彼女は見ただけで、相変わらず買うのを惜しんだ。彼女が離れようとしたところ,あの女性の言葉が聞こえた。「あなた一つ一元では買うのを惜しむけど,私は一元で5個あげるのに買わない?お姉さん、早く買いなさいよ。」彼女は当時一瞬驚き、心の中で「あなたはどうして知っているの」と考えた。彼女は無意識にその女性に一元を渡した。その女性は彼女に大きくてしかも立派なとうもろこし5個を渡し、最後は又一個プラスしてくれた。彼女は6個のとうもろこしを抱いた瞬間、どんな訳かをいっぺんで分かり,涙は止まらないまま流れ,心の中で申し上げた。「師父!師父、師父は一番弟子の心をご存知でいらっしゃいます。」
この物語の話が終わると、私は焼いたとうもろこしをほとんど両手で彼女の前に持ち上げて言った。「さあ、早く食べなさい!」目の前のこの素晴らしい同修は、魔窟から飛び出た時は一銭もなく、異郷他郷で柳の葉っぱを食べながら、護城河の汚い水を飲みながら野原に露宿したことがある。彼女の物語は本当に多いが、至る所で大法弟子の正法に対するあのかたい心を体現している。
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