日本明慧


日本広島:金子容子を救援する十ヶ月の日々(写真)

2003年4月5日 文/日本広島大法弟子 

【明慧ネット】昨年の5月24日から十ヶ月以上もの間、金子容子さんは北京の労働教養所で毎日苦しみながら生活しています。私達広島の法輪功学習者は、金子さんの事件を聞いてからすぐに、救援活動を始めました。 

毎日暑い日も雨の日も、平日は仕事のない老人が、土日は会社員や子どもも一緒に、一時間かけて広島市内の大通りへ出かけました。「佐渡島からのお願い 金子容子さんの救出を!—羽茂町議員の会」という旗を掲げ、首からは容子さんの写真入りのポスターを提げ、署名活動キャンペーンを行ないました。多くの市民が容子さんの救出を求める署名をし、「気功のチラシを配っただけで、なんでこんな酷い目に遭うのか」「一日でも早く帰れるよう頑張ってください」と言ってくれました。中にとても善意のある方がお金をくれようとしましたが、「法輪功はお金を集めてはいけないのです」と説明をし、気持ちだけ受け取りました。
 
ある日、私達がいつも署名している場所で、民主党代表選の演説が行なわれることになりました。4名の国会議員が演説を終え、人々が周りにどっと集まりました。私達も4名の議員一人一人に資料を手渡し、金子さんの救出支援をお願いすると、「議員連盟の方から話は聞いています。帰ってからじっくり資料を読みたいと思います。頑張ってください。」と返事をいただきました。


二人の小学生の兄弟は、物心ついた時から家族で法輪功を学び、中国で酷い目に遭っている同修のため、休日になると両親と署名活動へ出かけました。夏の暑い日でも疲れを厭わず二人の真剣な眼差しに人々は足を止めて話を聞きました。

広島市内の他にも、どこかで祭りや行事があれば、それを利用して署名活動キャンペーンを行ないました。祭りの前日に開催場所に行って、周辺一帯のポストに一軒一軒新聞を配りました。祭り当日は、看板を見て「これきのうポストに入っていたのを見た、本当に酷いですね」と言って署名をしてくれた人がたくさんいました。

広島県や周辺の県のマスコミ幹部や県議員全員に資料を郵送しました。中にすぐ署名を書いて送ってくれた人もいました。広島では法輪功学習者が二軒中国料理店を経営しており、店頭に資料を置いて署名を求め、たくさんのお客さんが興味を示して署名してくれました。 

最近は、カナダ法輪功学習者の林慎立さんが来日し、共に中国・四国・九州地方をまわり、県知事宛に要請書を提出しました。県議会に陳情を提出し、記者会見も行ないました。林さんの生々しい残酷な体験に耳を傾け、特に初めて洪法に行った地区は、法輪功がどういったものか興味深々に取材しました。 

他にも、留学生の法輪功学習者は、自分の大学教授に金子さんの境遇を説明し、多くの教授が支持し、署名をしてくれました。ある教授は自ら署名用紙を100枚もコピーし、救援の決意を表しました。彼の知り合いのマスコミ、公務員などたくさんの人が署名を送ってくれました。それにより一般の人々も金子さんのことに関心を持つようになりました。 

私が佐渡島の金子さんの家を訪れたとき、家族の方は本当に毎日大変な様子でした。家事や柿の収穫、畑仕事などが山積みで、年老いた金子さんの祖母の面倒を見ながら、毎朝佛壇の前で容子さんの無事を祈り、毎食の食事に陰膳を据えて、家族揃って容子さんの帰りを今か今かと待ち望んでいました。 

4月6日からの川口順子外務大臣の訪中の際に、ぜひとも日本政府として、日本人の妻である金子容子さんの釈放を中国側へ交渉し、無実な人を一刻も早く帰していただきたいと思います。

附:
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