日本明慧


カナダ学習者からの外務大臣への手紙
即刻金子容子さんを救出してください

2003年4月6日

【明慧ネット】

川口外務大臣殿

拝啓 公務ご多用のところ、恐縮でございますが、私はカナダに住む法輪功学習者の林と申します。かつて、中国政府に法輪功学習者と平和的に対話するよう、呼びかけたため、不法に一年半の強制労働を言い渡されました。そして、強制労働矯正所においては、毎日のように、約長さ1尺高さ1尺幅1尺の椅子に、座り続けることを強いられ、話すことも動くことも許されず、大変辛い思いをしました。食事は腐りかけ、しかもカビが生えた籾殻交じりのご飯を食べさせられました。それは乾燥し、とても硬く全く味の無いものでした。スープに浸し柔らくしてから、ようやく少しずつ食べられるようなものでした。毎日未明から苦役を強いられ、夜は星空が見えるようになってから、帰ることが許されました。1日13時間以上苦役を強いられていました。仕事の内容は、輸出向けのサッカーボールの製作で、穴開けや糸通しなど、全て手作業で行っていました。この作業による過負荷により、両手は血まみれでした。糸には有害なワックスが塗られており、両手の指は直ちに腫れてしまいました。それだけでなく、胸や、背、臀部まで、体の大半が酷く爛れました。肌着には血が染み込み、皮膚に付着するようになりました。トイレで用を足す際、ズボンを脱ぐと皮膚と共に、肉まで剥がれてきました。このような状態でも毎日苦役を強いられました。

また、警察と受刑者が共同で、法輪功を誹謗中傷するビデオと資料を見ることを強制し、法輪功への信仰を放棄するよう脅迫しました。更に、動揺しないと見ると、体罰を加えるよう受刑者に指示しました。受刑者らは暴力を振るいながら「最低でも、罪や過ちを認める声明文を書かなければならない。さもないと、なぶり殺さくとも一層の肉を削いでいく」と言いました。私が依然として動揺しなかったため、強制労働の期限を更に半年延期されました。しかし、幸いにも、カナダの人々並びに政府の尽力により解放され、カナダに行くことが出来ました。

一方、私と類似する経歴を持つ、日本人の妻である金子容子さんは、現在も中国の強制労働矯正所において、残酷な体罰や拷問を受け、過酷な苦役に苦しみ、常に死の危険に直面しております。上述の通り、中国の労働矯正所では、法輪功学習者への迫害は極めて深刻なものがあります。この3年間というもの、江沢民氏らによる迫害で死亡した法輪功学習者は、既に646名となっております。とりわけ3月の12日間における迫害による死亡者数は38名に上り、迫害による死亡者数は絶えず増えつつあり、しかも毎日のように発生しております。

現実は、私どもに警告と啓示を与えております。オーストラリア国民である戴志珍さんの夫は、オーストラリア政府による迅速な救助支援を得られなかったため、迫害され死亡した後、荒野に遺棄されました。同じ状況にあった私の場合は、カナダの人々並びにカナダ政府が、援助の手を差し伸べて下さったおかげで、解放され再び妻とカナダで会うことが出来ました。

この相反する結果において、金子容子さんを救出することは、いかに緊急かつ重要であるかということを証明するのに、十分なほどと申せます。一日も早く金子容子さんが解放され、改めて自由を得るということは、国民の方々及び日本国政府にとりましても、道義上における負うべき責任ではないかと存じます。大臣が訪中される際、日本国民である金子篤志さんの妻容子さんを、無条件に即刻解放するよう要求されることを切に希望しております。日本国民の最も基本的な人権を守ることではないかと存じます。何とぞ宜しくお願い申し上げます。

敬 具

2003年4月4日

カナダ連邦 林 慎立