日本明慧


新型肺炎の流行により、中国大陸の観光事業は崩壊に瀕している

2003年4月20日 

【明慧ネット4月20日】(アメリカ放送の何毅記者、香港4月19日の報道) 
新型肺炎(SARS)は中国の観光事業に強力な打撃を与えている。中国のある観光事業の責任者は“観光事業は全面崩壊するぞ”と叫んでいる。

新型肺炎は中国大陸で蔓延していることによって、世界のいくつかの国は中国への観光に警告を出した。一部の国は中国からの観光客の入国を断っている。また、このほど中国国家観光局はシンガポール、マレーシア、タイへの観光旅行を暫く中止する通達を出した。一人の広東省観光部門の責任者は “全面崩壊だ、仕方がない。観光客がいなくなったので、各部門にも打撃を与えている。北京と広州だけの問題ではない。”と話した。 

5000名以上の職員を持つ康輝旅行会社は中国各地に支社があり、中国の大きな旅行会社の一つである。『中国経済時報』は康輝旅行会社総支配人、李継烈さんの話を引用し、次のように報道した。“観光客の減少により、現在康輝旅行会社で予約した海外観光客の全員が、5月分をキャンセルした。また6、7月分の大部分もキャンセルした。”他の報道では広東省の広之旅旅行会社の責任者の話を引用した。“新型肺炎は、国内の観光にもある程度の影響を与えている。” 

一人のよく旅行に出かける北京市民は“近い内にしばらく出かけないようにする”と語った。また、彼女は“私たちの会社は毎年全国各地に職員旅行に行っている。今年は山西省へ行く予定にしている。今希望者を募集しているが、私の所在している部署に37人の職員がいるが、今希望者は一人もいない。山西省も新型肺炎の厳重流行地域だから・・・”と話した。

臨時措置として、中国の観光業者の中に減給と減員の嵐が巻き上がっている。これはこの10年以来なかったことである。康輝旅行会社は臨時職員や試用期間中の雇員を解雇し、幹部社員及び業務上に欠かさない社員以外の社員には、交代で一ヶ月間の長期有給休暇を与える措置を取っている。その他の旅行会社は減員、或いは支出削減の措置を取っている。浙江省のある旅行会社は減給を始めている。減給の幅は30%にも達している。