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SARS(新型肺炎)が拡大し続け、北京“大学区域”にいる学生が隔離される
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【明慧ネット】中国本土に“非典型”と言われたSARS(新型肺炎)が北京で拡大し続けている。報道によると北京“大学区域”にある北方交通大学はすでに休校を決定した。北京中央経済大学は一人の先生がSARSで死亡した後、休校の措置を取った。他に対外経済貿易大学も休校を発表した。

BBCの報道によると北方交通大学では、21日正午までSARS感染の疑いのある患者がすでに22人となり、ほかにも33人が隔離されて検査を受けている状況となっている。大学の医療には限りがあり、SARSの予防、治療を協力するよう中国衛生部が北方交通大学に専門家チームを派遣した。

報道によると、4月21日から清華大学の東門、西門、西南門、北門など7つの校門では、外来者や車両の進入を全面的に規制している。そして清華大学の教職員、学生及び大学に住んでいる家族に対し、できるだけ清華大学を出ないよう勧めている。目撃者の話によると、清華大学保安部の保安と大学の派出所の警察が西門と東門で「校門出入りの管理法」という通知を貼り出していた。数人の「執行」という二つの大きな字で書かれた黄色い腕章をつけている保安が、すでに出入りする人々に尋ねている。

中国ではまた、四つの省で新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)の発症者が確認された。この四つの省での発症は初めて。中国政府の報道による死亡者数は6人増えて88人となり、その中で北京2人、天津2人となっている。全国の感染者数は1959人となった。天津では初めてSARS感染による死亡を発表した。

香港特別行政区では、今日また6人の死亡と22人の新しい感染者が増えたと発表した。マカオ特別行政区では、今日初めてSARS発症者が確認された。