SARS感染防止のため、北京の小中学校170万人の生徒は休校した
2003年4月24日
【明慧ネット4月24日通信】北京市教育当局は、重症急性呼吸器症候群(SARS)の感染拡大を防止するため、北京のあらゆる小中学校に4月25日から5月7日まで二週間休校するよう通知を出した。
4月21日まで、北京でのSARSは既に588人に達し、SARSの疑いは666で、28人が死亡している。
4月23日BBCの報道によると、北京市教育委員会は効果的な感染防止対策のため、北京市各区県小中学校に授業配分を調整し、学期中の試験を取消して、二週間休校するよう通知を出した。
報道によると、各学校は生徒達の休みの間、公的場所に行かないように明確に要求した。その他、休んでいた生徒が学校に戻る場合、必ず10日以上隔離しSARSの症状が無い場合登校許可をあたえる。
BBC北京駐在の記者ウィリアムスは、北京が小中学校に二週間の休校を指示したことは、中国指導者が明らかに感染の拡大に相当憂慮しているからだ、と言っている。
かつてSARSは既に制御されたと公言した中国政府は、ようやく多方面での防疫対策を取り始めた。北京の170万人の小中学生に二週間の休校決定前、中国当局はSARSの中国での感染状況を隠蔽した事を認めた。
新型肺炎“SARS”への対策が不十分だったとして、中国は衛生部長張文康と北京市長孟学農を更迭した。
現在、中国当局は既にSARS防疫対策の広報活動を展開し始め、公的場所を消毒している。
BBCの記者ウィリアムスは、中国政府のSARSの統計数字はまだ人々の疑わしい視線を集めている。中国には現在SARSに感染した人が既に二千人あまりいる。然し中国当局の最初の対応が遅かったため、現在このSARSは恐らく既にその制御が非常に困難になっている、と表明した。
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