日本明慧


江沢民はSARS(新型肺炎)の災難に関して逃れない責任がある

2003年4月25日 文/龍延 

 【明慧ネット4月25日】人々が状況を全く知らない内に、SARSは静かに数ヶ月の拡散を経て、現在人々の生命を脅かす恐ろしい疫病になった。専門家に指摘されたように、本来ならSARSは今の恐ろしい状況を起こらなくて済む可能性があるのに、当局の情報隠蔽によって、人々が積極的に予防措置を取らなかったから、現在の制御不能の状況になって、国民の生命に大きな損失を齎した。

 中国共産党当局は世界からの強烈な批判を緩和するために、4月20日に衛生部長(厚生大臣)張文康と北京市副市長孟学農に対して免職処分を発表した。町の人々に言われたように、張文康は他人の罪を肩代わりされたに過ぎず、孟学農は道連れになっただけである。中南海に隠れている江沢民こそSARS情報隠蔽を指示した首謀者である。張文康は江沢民の罪を肩代わりさせられただけである。

 現在公表された資料によると、SARSが最初に現れたのは2002年11月16日で、広東省であった。当時現地の住民はすでに恐怖感を抱いた。だが、当時ちょうど江沢民主導下の中国共産党の十六回党大会期間中であった。江沢民は中央軍事委員会の主席が無事再任できるように、彼の指導下の"太平盛時"のイメージを壊さず、"三つの代表"理論に泥をかぶらないようにした。当時の広東省党書記の李長春は江沢民の指示の下で、極力SARSの真相を隠蔽していた。これによって、SARSが世界中に拡散され、世界の人々に危害を与えている。特に中国国民はこの欺瞞、隠蔽の最大の被害者になった。

 今年の2月に、SARSは広東省で再燃し、再び現地住民に恐怖を与えた。時期はちょうど全国人民代表大会と十六回党大会の一次全体会議の前で、江沢民は国家軍事委員会主席の再任を謀っているところであった。中国最高指導者及び中国共産党のイメージに損害を与えるすべての情報は封じ込まれていた。当然SARSの再燃情報も極力隠蔽されていた。
李長春は十六回党大会で広東省の党書記から中央政治局の常任委員に昇進し、中国共産党のメディア部門を任されて、SARS真相の隠蔽を積極的に働いていた。SARSの初発地は当時彼の管理下の広東省であり、事実の状況を報道されれば、自分に対して不利になると彼は知っていた。SARSの真相を隠蔽するのは彼自身の利益のためでもある。李長春が江沢民の側近の一人であることは皆承知している。彼の管理下の中国メディアは、当然江沢民に有利な情報しか流さない。江沢民の顔が汚れることは絶対出さない。 

 SARSの恐ろしい状況を外国のメディアに暴露された後にも、張文康はまた一切否定し、嘘を作って真相を隠そうとしていた。これはなぜだろうか。メディアの報道によると、張文康は80年代江沢民が上海市を主管した時に、江沢民の健康顧問でした。彼は江沢民との個人関係も親密であり、その後、江沢民について出世し、1998年に衛生部長(厚生大臣)に抜擢され、今年の3月に再任された。こう見れば、張文康は江沢民の側近中の側近に間違いはない。張文康はただの一中央委員として、こんな大事件について再三に亘り堂々と嘘が言えるのは、必ず最高層からの指示があるはずである。張文康は表の舞台で踊る役者に過ぎず、江沢民のイメージを守るために働いているだけである。 

 SARSがすでに広く感染されているから、国際社会からの圧力を受けて、新中国共産党の指導陣は難所から抜け出すために、内部の"二つの権力中心"は激しく争った末、新指導陣は江沢民集団からの巨大な圧力を押し返して、今までの江沢民集団のSARS情報隠蔽方針を変えた。
しかし、新指導陣のやり方は順調に進まず、江沢民集団はまだかなりの権力を握っており、メディアを左右して、引き続き疫病の情報を極力隠蔽し続けている。状況から見ると、江沢民集団の本拠地の上海市は依然SARSの感染情報を隠蔽している。4月24日にWHOの研究者は上海市当局がSARSの感染情報を隠蔽していることを指摘した。上海市の感染者数は公表された人数より遥かに多く、上海のSARS感染者数がこれからも増え続けていくとWHOの関係者に指摘された。 

 SARS問題において、江沢民集団は江沢民個人のイメージを護るために、国民の生命には構わず、真実の状況を極力隠蔽してきた。現在、SARSが世界各地に拡散している恐ろしい現実には江沢民集団の情報隠蔽と直接関係がある。江沢民はこの一連の欺瞞、隠蔽の指揮者であり、逃れない歴史的な責任を負っている。