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WHOは北京がSARSに関するより多い情報を提供するように呼びかけている

【明慧ネット】自由アジアテレビラジオ放送によると、WHOの官員たちは北京当局に対してこれからSARSに関するより多い情報を提供するようにと呼びかけている。WHOはこれらの情報によって、SARSはどのように中国で広まったか、そして、その広まりのスピードはどれほど速いのか研究したいと考えているからだ。WHOの駐北京の代表は、北京からの情報はSARSの中国での拡散に対するWHOの対策を制定するのに重要で、またSARSが他の国への広まりを防ぐために役に立っていると話した。またWHO官員は、中国の衛生保健システムはSARSの発生に素早く対応できるようにまだ整っていないといった。それは過去の20年間中国の公共衛生システムへの資金がずっと不足であったからだ。それで、中国の貧困地域ではSARSに対応できる医療設備は全くないと言えるだろう。さらにWHOにとっては、これらの貧困地域ではどのようなことが起こっているかさえ知ることができない。

香港では、政府が月曜日が発表した報告によると、また5人が非典型肺炎でなくなったことが分った。そのため、香港では非典型肺炎で死亡した人数は138人に上った。しかし、新たに増えた病例は14例しかなかった。香港での新型病例は下がろうとしているため、WHOが香港の疫情を抑えられると希望している。

台湾当局は、SARSが広まっている地域から来た旅行者に対して、10日間の強制隔離を実施いている。各航空会社が、香港、そしてシンガポールから台湾までの航空便を取り消した。また、ベトナムに関して、WHOの月曜日での記者会見では、ベトナムは世界ではじめてのSARSの病毒の拡散を抑えるのに成功した国であると発表した。したがって、WHOはベトナムへの旅行勧告を取り消した。ベトナムでは、4月8日以来、新たなSARS病例が発見されなかった。またWHOは、香港、シンガポール、トロントでのSARS疫情のピークはもう過ぎたと発表した。

シンガポールでは、政府は数百人の職員を出し、露天市場や食品売店に対して、消毒を行った。この一週間にかけた消毒行動において、シンガポール政府は134ヶ所の食品センターと80ヶ所の市場を閉鎖した。
韓国では、政府は数千名の中国から戻った留学生やビジネスマンに対して、厳しい検査をしている。もし検査の結果がSARS病例と似ていれば、直ちに隔離を実施する。しかし今までは、韓国ではSARSの病例はまだ見つけていないという。

カナダでは、一つのSARSに関する国際会議が今週トロントで行われる予定である。今まで、カナダでは、21人がSARSによって亡くなった。