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フランスのアルク企業グループは中国に対して、未だにSARSの真実を隠していると公に指摘しました    WHOは公表された北京の数字に抜け落ちてる問題点がかなりあると指摘しました

【明慧ネット5月11日】フランス政府は2名のSARS症例が増加した情報を公表したのち、フランスのアルク企業グループよると中国が未だにSARSの真実を隠していると公に指摘しました。世界保健機構のスポックスマンであるマンカ氏は土曜日(5月10日)に、北京当局は未だに当該市内に発生したSARS症例数の半分以上の感染ルートについては分かっていないことを指摘しました。

フランスのアルク企業グループは中国が未だにSARSの真実を隠していると公に指摘しました

(中時電子日報/パリ9日の報道)フランス政府は2名のSARS症例が増加した情報を公表しました。当該2名患者が所属しているアルク企業グループより、中国は未だにSARS感染の重大性を隠していると指摘しています。

南京市保健所が南京市内に一人のSARS症例患者しかいないことを公表した正にその時に、フランス北部カサイ省の最大手ガラス製品生産企業グループであるアルク企業グループに所属する二人の工員が中国工場より帰国後にSARSの症状が出ていました。5月2日に当該企業グループに所属する21名の工員は中国南京にて6週間の出張を終え、フランスに帰国した夜、ある40歳台の工員が発熱及び咳きが出たため、直ちにフランス北部のトルカン病院へ運ばれました。そして、6日にもう一名の工員も発熱及び咳きにて入院しました。フランス当局は直ちにその内の一名がSARS症例の可能性が高く、もう一名は擬似症例であることを公表しました。

今年の3月に中国南京ガラス製品工場と工場建築及び合資契約を結んだアルク企業グループは駐在員を常時に駐在させる他に、技術者の短期出張派遣も行っていました。南京の工場には未だ67名のフランス人が残っています。アルク企業グループ本部では残された全てのフランス人工員に直ちに帰国するよう、そして、工場は全面的に稼動停止することに決定しました。

南京は世界保健機構に危険区域に指定されていません。又、江蘇省衛生庁の話によりますと、南京は一つの症例と13件の擬似症例しかないとの情報になっています。この只一つの症例は5月1日に確認された潜入型であります。しかし、フランスアルク企業グループの2名の工員が正に5月1日に中国を発ったことから、アルク企業グループ側は少人数のグループの中から二人もSARS擬似症例が発生したことに江蘇省衛生庁の発表は理解出来ないと話しています。当社の工員は本当にそこまで運が悪かったのかと疑問を持ってしまいます。当該企業グループの人事部主任が中国側は真実を明らかにしていないことを指摘しました。

世界保健機構は中国北京当局が公表した重症急性呼吸器症候群“SARS"に関する数字に”沢山の疑問点がある”と指摘しています。

WHOは公表された北京の数字に抜け落ちた問題点はかなりあると指摘しました

BBC5月10日報道によりますと、世界保健機構のスポックスマンであるマンカ氏は土曜日(5月10日)に、北京当局は未だに当該市内に発生したSARS症例数の半分以上の感染ルートについては分かっていないことを指摘しました。

彼女は一部の重要な事実…即ち、患者の感染ルートなどについて明らかではありません。これは正に北京の一部の地方官吏が疫病情況は改善されたという情報は不適切であることを意味します。

マンカ氏は“我々は全ての未知の病源に対応しなければなりませんので、明確に結論付けることは今のところは出来ません。”と話しました。

世界保健機構のある病毒医学専門家が北京の病院には“SARS”疫病に対する対応策を持っていないため、逆に“SARS”病毒の温床にしてしまい、これが“SARS”疫病が北京で急激に拡大した主な原因であると指摘しました。当該専門家は1,300万の人口を擁する北京市で疫病が発生した初期に混乱が見られ、呼吸道疾病や風邪である沢山の患者が非従来型肺炎(“SARS")患者と一緒に診療させられたことによって、交錯感染になりました。

情報によりますと、北京の軍隊病院にてある軍人出身の高等幹部も上述の交錯感染により死亡しました。

北京では現在2,227件のSARS症例、1,397件の擬似SARS症例があり、そして、116人が死亡しました。中国全国は統計4,884件のSARS症例があり、235人が死亡しました。

アナリストによりますと、北京市の海淀区には大型病院が集中していて、301医院、304医院、309医院、空軍総合病院など計29の病院が同区内にあります。北京全体医療機関の75%以上を占めています。これらの病院は地元の“SARS"患者を治療する他に、地方や軍隊からの患者の治療も行っています。そのために、北京市の”SARS"症例数がトップとなっています。

又、全国から北京に出入りする流動人口は300万人に達していて、彼らは"SARS"を北京へ連れて入り、そして又、“SARS"を北京から自分達の田舎へ連れて帰ることによって疫病の拡大となりました。

自由アジア放送局の報道によりますと、世界保健機構の職員は土曜日に中国の関係部門が北京で発表した“SARS"疫病数字の情報に対して抜け落ちた部分が大いに存在すると指摘しました。世界保健機構のスポックスマンであるバラスカラム女史は美聯社に、北京市政府が公表した情報の確実性には疑問を抱いていると話しました。約50%の患者の感染ルートが分からずにいることは、即ち、北京市市当局の資料の中には患者達は何処でどのように誰と接触したと言うことは明記していません。バラスカラム女史は患者がどこで感染させられたかを明らかにすることは疫病のコントロールにとって、とても重要なことであることを示しました。バラスカラム女史は又、中国の医療職員は疫病追跡報告の訓練に欠けていることもあって、関係部門は故意に情報を隠したのではないことも考えられると話しました。

世界保健機構は北京市当局が北京の疫病情況として緩和された発表に対し、そのような発表は現段階では未だ適切ではないと示しました。世界保健機構は当該疫病が中国の農村地区への拡大に特に懸念されると示しました。