中国の情報封鎖がSARSを蔓延に導いた
【明慧ネット5月7日】伝染性が強く、死亡率が高い、治療薬もない疫病が発生した時、疫病の情報を隠蔽し、報道を制限し、嘘の情報を捏造して天下泰平を装い、甚だしくは伝染病の存在さえ否定し、或いはすでに制圧された、容易に治療できるという嘘の情報を造る。このような行為は、非常に無責任なやり方であり、国民を馬鹿にしていることである。中国政府はこの半年の間、このようにしてきた。中国政府は法輪功の問題に対しても、同じやり方をしてきた。多くの国民の生死に密接に関係する問題さえ、このように嘘で塗り固められており、法輪功に対する誹謗中傷の宣伝はどこまで信用できるのか?
アメリカラジオ放送5月6日の報道によると、世界の他の国や地域で殆ど制圧されたSARSは、今も中国で蔓延し続けている。中国国内及び国外の評論家たちは、中国の情報封鎖により、SARSの蔓延を引き起こし、今日のようなコントロールできない状態に導いたと指摘した。
この3週間の間に、SARSはやっと中国国営メディアの報道の重点になった。しかし、これまでの5ヶ月の間に、中国国営の報道機関では、殆どSARSの話題を取り上げなかった、或いは“すでに制圧された”、“中国はSARSに対して有効な予防、治療法が見つかった”などのような嘘の情報を宣伝していた。ちょうどこの時期に、SARSは既に中国の各地に拡散し、世界五大陸まで広がり、中国及び世界のたくさんの国に計り知れない巨大な損失を齎してしまっていた。
*SARSの拡散は人為的なことである*
ニューヨークで発行されている政治評論の雑誌、『北京の春』の主幹編集者胡平さんは次のように述べた:SARSの発生は自然現象とも言える。だが、このウイルスにより引き起こされた疫病が昨年の11月中旬から点から面へ、中国から世界にまで拡散されたことは、自然現象によるものではなく、人為的なことである。これは中国××党のこの半世紀以来一貫した情報封鎖政策によるものである。
胡平さんはまた次のように述べた:中国××党の一貫したやり方として、突発性事件に対して、政権を維持する角度から、まず情報を封じ込める。SARSに関しての情報隠蔽のやり方は、中国××党の典型的なやり方である:“このやり方によって、どのぐらいの国民がこの情報を知らない内に感染させられるのか、これは中国××党高官の心の中で重要なことではない。彼たちに対して、人の命は統計学上の意味にしか過ぎない。ある程度の数字範囲内に収まれば、無視することができる。”
世界のメディアは普遍的に次のように評論した:伝染性が強く、死亡率が高い、治療薬もない疫病が発生した時に、疫病の情報を隠蔽し、報道を制限し、嘘の情報を捏造して天下泰平を装い、甚だしくは伝染病の存在さえ否定し、或いはすでに制圧された、容易に治療できるという嘘の情報を造る行為は、非常に無責任なやり方で、国民を馬鹿にしていることである。中国政府はこの半年の間に、このようにしてきた。
*疫病情報の封鎖により、世界からの批判を招いた*
SARSは中国から外へ拡散してから、香港、台湾のメディア、及びいつも中国政府に非常に遠慮していたシンガーポールの指導者は中国政府の強制的な情報封鎖により、周辺諸国や地域に災害的な損害を齎したことに対して、痛烈に批判した。WHO(世界保健機関)の専門家もSARSの問題において、中国政府が民衆に嘘の情報を提供したことを批判した。
現在まで、中国政府はまだ正面から国内、外からの強烈な批判に対応していない。しかし、中国政府に制御されている大衆のメディアは今一生懸命に、北京政府が如何に“責任ある大国のイメージ”を樹立するか、中国政府が如何に“庶民の信頼”を取り戻すかを宣伝している。これはまるで今までの中国政府が“無責任な大国”で“信頼できない政府”であったかを認めているようである。
前中国××党の高官、前中国の総理張紫陽の秘書鮑?さんは次のように評論した:情報封鎖は中国××党の一貫した応急システムである。このシステムの運用方式として、一旦都合の悪いことが発生したら、先ず情報を封鎖する;もし、どうしても情報封鎖が出来なければ、嘘の情報を造ってばら撒く。鮑?さんはまた次のように述べた:致命的な伝染病SARSが発生してからの半年の間に、中国××党政府が情報封鎖に使った力は、SARSを制圧するために使った力より遥かに多い。
*情報封鎖の後遺症は計り知れない*
中国の長期間の情報封鎖によって、中国及び世界各地の多数の医療関係者や一般市民は強い伝染性を持つSARSに対し無防備であったため、感染させられ、命を落とした。
アメリカ保守派知恵蔵“伝統基金会”の中国問題の専門家譚慎格さんは次のように述べた:“××党政権の問題の一つは、メディアに対する厳しい管制である。××党政権は情報の管制が出来れば、事態の制御もできると思っている。これは××党のイデオロギーの中の普遍的な問題である。中国××党政権のメディア制御策は、SARSの問題において、確かに酷い事態を招いた。”
譚慎格さんはまた次のように述べた:情報封鎖、SARSの情報を隠蔽することは、××党の典型的なやり方である。これ以外に、中国の公衆衛生システムはまだ十分に整備されていないので、このような突発的な強い伝染病に対して対応しきれない。
*ベトナムと中国の鮮明な対照*
しかし、一部の評論家は次のことを指摘した:ベトナムも同じ××党政権であり、且つ、ベトナムの公衆衛生システムは中国よりも遅れており、このような突発的な強い伝染病に対応するにはより力が乏しいはずである。だが、SARS患者がベトナムで発生した後、ベトナム当局は直ちに国際援助を求め、大規模な予防措置を取って、市民に注意を呼びかけることによって、SARSの被害が最小限に食い止められた。ワシントンポスト新聞の言葉で言えば、“ベトナムは中国の鮮明な対照国になった。”
中国はSARSの情報隠蔽により、世界からの批判を受けている。ベトナムは始めから、国際の援助を求めた。ベトナムはいち早くSARSの制圧に成功した国になった。だが、中国はまだ広がり続けるSARSに苦しい戦いを強いられている。
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