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アメリカのタイムズ誌は別の形での上海のSARS病実情の隠蔽を暴き出した

【明慧ネット5月26日】タイムズ(5月26日、V161)によると、上海ではSARSと判断されなければ、病院側が患者に医療費をとることができるが、そうでなければ、ただで患者を治療することになり、医者のボーナスは誰が払うのかと訴えている。最新のアメリカのタイムズ誌(5月26日、V161)は、SARS患者の数を抑えるために、上海がわざとWHOの診断基準に違反し、自らの定めた基準でSARSを診断した行為を暴いた。当週刊誌は、上海市はSARSの診断基準を変えたとして、WHOは承諾したが、実際に依然として昔の診断基準でSARS患者を診断している。

一ヶ月前にWHOの専門家が、上海市がSARS国際診断基準を採用したことで一安心したと発言した。しかしWHOの発言2日後、当地の衛生局官員は、上海は特例であり、昔の診断基準をそのまま使うようにと、各病院の責任者に知らせた。

つまり、患者はSARS病患者と診断される前に、熱があり、咳が出と白血球の数量が低いなどの典型的な症状以外に、当該患者は感染地区に行ったことがあるかどうか、SARS病患者と接触したことがあるかどうかもSARS病患者の基準として使用されている。一方、SARS病患者との接触経歴の確認は要らないという新基準は既に中国以外の地区で採用されている。

中国商業中心の広州から政治中心の北京まで都市イメージが次々とSARSに潰された時、中国の金融中心地の上海において、僅か11名のSARS疑い者と2名の死者を含む7名の確認された患者しかいなかった。しかもその2名の死亡者の中、一人は先週中国から離れたばかりのアメリカ人である。これに対して、北京ではSARS病患者は2400人まで上り、そのうち140人が死亡した。しかも北京当局は、わざとSARS病毒を伝播する人に死刑を処刑してもいいと宣言した。

生まれつきの優越感で多くの上海人は、SARSの攻撃に直面している事実を信じたくない。しかも、大規模のSARS予防キャンペンは発生しうる大規模なパニックをうまく鎮静化させた。しかし、一週間が経った。上海の宣言したSARS病患者数への調整は全く動きが見えない。この1600万人の大都会が如何にSARSの襲いから逃げられたか人々は疑わざるを得ない。上海人は心配していないと断言したが、マスクとビタミンCは依然として過剰需要の状態である。一人の伝染病の専門家は、「すべての上海人が北京と同様に、上海においても数百人の患者が隠されたと信じているではないかと思う。しかし、もし上海人が衛生部門のSARS診断基準の信頼を失ったら、彼らは全体的な政府に信頼を失うことになり、それは本当の災難となる」と発言したが、他の数名の上海医者と同様に、外国マスコミに如何なる情報も漏らすなと警告された。

上海のSARS病患者数の不透明性はより多くの政府への不信任を引き起こしている。黄浦区のある病院の責任者は、WHOが上海当局の旧診断基準を使用することに反対しないと教えられたが、WHOのスポークスマンは「もし上海は依然として旧診断基準を使っているならば、全国の規定に違反していることになる」と、直ちにこれを否認した。4月以来、上海当局の公表したSARS患者数はずっと変わっていないにもかかわらず、実際WHOの専門家はこれを疑っている。