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ロイター通信:中国の医者は中国共産党がSARS疫病発生の情況を隠す為に言論を制限されたことを明るみに出した

【明慧ネット5月23日】ロイター通信北京の報道で:軍医の蒋彦永の娘は木曜日に、中国政府がSARS発生真相を隠した為衛生部長の免職と、SARS発生の情況について公然と報道した父は言論の自由を制限されたと述べた。

蒋瑞によると、彼女の父蒋彦永はすでに当局から外国のメディアの取材を受け入れることを禁止されている。50年の党暦を持つ71歳の父はかつて北京のある軍病院の外科主任だった。

現在42歳の蒋瑞はソフト関係技師で、サンフランシスコでロイター通信記者の電話取材の時に「父は行動の自由はあるけれど、言論の自由は無い。中国では本当のことを言う人は代価を払わなければならない」と述べた。

木曜日に電話の取材を受け入れることができるかどうかを尋ねた時に、蒋医師は:「申し訳ない、私はできない」と答えた。蒋医師は2社の全国で1流のメディアの取材を受け入れた後で言論を制限されています。半官半民の中国新聞社は先週蒋医師が中国政府のSARS情況を隠した行為を明るみに出したことに対して賞賛を表明し、蒋の「私はいかなる圧力と制限を受けていない、生活すべてが平常通りだ」との話を引用した。

政府側の新華社は21日の水曜日にウェブサイト上で病院側は蒋彦永に特別車を配備した写真を発表して、それは「専門家級」の待遇を得ていると発表した。だが蒋彦永の娘は、父は5年前からすでに専用車の待遇を受けていて、決してSARSのために「福を得た」のではないと語った。蒋彦永の娘は、「父はたいへん怒っている。彼はあれらの話をしたことはない、彼らは父を利用している」と述べた。

中国では真相を伝える人に関する報道は珍しいことである。蒋医師に関する数少ない報道の中で、急進的な《財政と経済の雑誌》は彼を「誠実な医者」と呼んでいた。

もし彼が今メディアと接触するならば、先ず病院の承諾が必要になり、また中国人民解放軍の許可を得なければならない。ある病院のスポークスマンによると、取材を受け入れるには必ず上司の同意を得られなければならない為、現在はいかなる取材をも受け入れないことにしているとのこと。

蒋瑞は、「中国政府はいかなる人も彼を見習うことを望んでいない。彼(蒋医師)は党籍から除名されることを全然気にしていない」と語った。しかし彼女はもし蒋医師が禁令に背くと何の処罰を受けることになるかに就いては何も語っていなかった。

蒋彦永は1931年10月4日に上海で生まれ、父はある銀行の職員だった。彼は燕京大学で医学予防科を修めた。この大学は1949年共産党が政権を握ってから北京大学に合併された。

彼は1957年から軍隊病院に勤めていたが、1968年の文化大革命の時は「反革命分子」として、青海省のある軍隊牧場で馬の世話をしていた。

1999年軍隊が学生指導の民主抗議を弾圧した10周年の際、蒋は当局が天安門広場で一人の抗議者も殺害されていないと嘘を付いたことに対して批判した。彼は、自らの緊急措置で救った数人の抗議者らが後で銃撃されたと語った。

蒋の娘は「父は6・4鎮圧を非常に残念に思っている」。6・4というのは民主抗議が鎮圧された期日である。