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中国大陸官員がSARS対策資金を横流した

【明慧ネット6月20日】(中央社台北19日電)広州21世紀経済導報は次のように報道した。中国大陸財政部駐北京監査専員オフィス官員が洩らした話によると、大陸SARS対策資金が一部の機関に横流しされ、SARS対策の名義でオフィス用品や不動産と計算機を買うところまであった。資金の横流しは激しい状況だった。

報道によると、中国財政部北京専員オフィスが財政部の指令で、6月10日から50数名の幹部を組織し、7組にわけてSARS病状が厳しい北京の東城区、西城区、海澱区、朝陽区、崇文区などの財政を突撃検査を行い、SARS対策資金の使用手続きが正当かどうかを調査し、「予算法」に違反したところを処理した。

一部の区県ではSARS対策資金を横流し、また一部の区県では対策資金が不透明なところがあり、一部では偽帳簿などルール違反行為が認められたと北京官員がはっきり示した。

例をとってみると、大陸にある中央財政出資会社がSARS対策を理由に、高価な車両や計算機を購入し、その中のペンティアムⅣの計算機がそれぞれ2万元の高価で領収書を出した。あるところでは患者を隔離するための「閉鎖式箱車」と帳簿に載っていたが、実際は全新な高級車を買った。あるところはSARSとまったく関係ない領収書を出して検査に対応したが、出金と入金が合わなくて、上級財政に本年度の予算調整を要求した。

北京官員の話によると、対策資金は一線で働く医務人員の補助金を含んでいるが、中国大陸ではいまでも誰が一線医務人員で誰が二線医務人員かが区別できない。したがって項目が多岐にわたり、しかも地方では一線医務人員への認定があまり厳密ではないようだ。

指摘によると、SARS資金乱用は北京にとどまらず、河北、内モンゴル、黒龍江、湖南省など財政庁の調査状況をみると、資金乱用が中国大陸全土に及んでいる。

江蘇省直属機関スタッフによると、SARSが蔓延する期間中、一般政府スタッフはSARS調査スタッフと同等な福祉待遇をうけた。後者は毎日さらに50元の補助をうけた。内モンゴル、河北、湖南などの行政機関ではSARS期間中それに似た福祉があった。河北省のある官員によると、SARS期間中関連部門が数千元もする防護用品を配布した。

内モンゴルのある県の官員の試算では、その県はSARS期間中1200人を動員して、病院で働く人に一人毎日100元の補助を与え、一般スタッフは一人毎日40元、前線にいた医者は一人毎日300元、看護婦は毎日1000元を支給し、さらに軍服と防護薬物を配布した。

江蘇省財政庁統計によると、4月30日から5月7日の間、江蘇省SARS対策資金支出は2億6千万元であったと、江蘇省財政庁官員がはっきり認めた。一般政府官員の補助金と福祉が専門項目としてあげられていないが、その支出は相当な比率になっていた。