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ボイスオブアメリカ:アムネスティインターナショナルが残虐な体刑拷問の根絶を呼びかける

【明慧ネット6月28日】ボイスオブアメリカ6月27日報道、人権組織“アムネスティインターナショナル”は、20世紀末と21世紀初めに各国で発生した残虐な体刑問題を取り上げ、各国に計画を制定してもらい、政府機関内で発生している残虐な体刑を防止するよう呼びかけました。また、1997年〜2000年の夏までの150ヶ国余りに及ぶ残虐な体刑事件の報告及び、80ヶ国余りの国における残虐な体刑による死亡者の発生について、訴えました。

残虐な体刑拷問を免れることは基本的人権である

国連は1948年成立時に、残虐な体刑を免れることは基本的な人権であるとし、残虐な体刑への全面的な条約と宣言を可決しました。アムネスティインターナショナルのスポークスマンであるアリナス氏は、次のように述べました「残虐な体刑を撲滅させる活動において、政府及び政府関係機関の中に、依然として存在している実体を認めさせることは、かなりの困難を伴います。なぜならば、通常残虐な体刑は密かに実行されており、政府は、一般にこれらの事を認めたくはありません。“残虐な体刑”の定義は比較的広範囲と言えますが、肉体的あるいは精神的に、政治犯や刑事犯に苦しみを与えることであり、言い換えれば、学校あるいは孤児院の子供に加える体罰も同様と言えます」。

他人を苦しめるものは法から逃れることはできない

この呼びかけには、一つの提案が含まれており、政府関係機関における残虐な体刑と人権を踏みにじる行為を排除し、残虐な体刑にかかる国際法により、違反した官員を処分するというものです。アリナス氏は「私どもの報告は、政府関係機関、刑務所や警察等に対応を取らせることにより、残虐な体刑の発生を抑制することが狙いです。残虐な体刑は世界的規模で次々と現れており、一人一人が皆関心を持つ必要があります。各国間における政治的身柄の引渡しなど、人権を踏みにじる行為は、相互協力とより良く行うために行動するという国際法に反します。この点について、多くの国が意識をしていることは、明らかです。他人や他組織の指導者を残虐に苦しめるような罪を犯したものは、法の手から逃れることはできません」と表明しました。