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回顧文章:“610”運営から江氏集団の悪の本質を見ます

文/中国大陸大法弟子

【明慧ネット7月14日】「610」に言及すると、皆さんは何を今更言われなくてもと思われることでしょう。ところが今まで表に出なかった凶悪な行為が次から次に露呈しています。そして正義感のある知識人とメディアから激しい非難と軽蔑を受けています。しかし、皆さんが知っている凶悪な行為とその実態はほんのわずかな氷山の一角に過ぎません。

「610」は「610事務室」とも呼ばれていますが、実は「法輪功問題を処理する指導者グループ事務室」のことです。中国共産党中央「610事務室」は1999年6月10日に創設されました。それは、李嵐清を長とする中国共産党中央「法輪功問題を処理する指導者グループ事務室」の下部に設置した計画と実行機構であり、自ら主犯を逮捕するために設置した中国共産党中央の政治と法律委員会です。まさに、法輪功に対する迫害をするための江氏集団における最高権力の機関です。専任という形式で政治迫害に従事することは、完全に法律を凌駕するものであり、それは「文革」(文化大革命)の産物——「中国共産党中央文化大革命指導グループ」と非常に類似した性格を持っています。中国共産党中央「610事務室」が創設されると、すぐ続いて各省、市、自治区、直轄市で「610事務室」が次々と創節されました。そして、それらは全て現地の中国共産党の政治と法律委員会に従属しています。

「610」は、中央から地方、上から下まで、まったく独立した体系になっていて、中国の各クラス党、政治、司法システムに対して絶対的な権力を持っています。創設して2年あまり、法輪大法に対する全ての迫害は「610」によって始まったことは、まぎれもない事実です。各市の「610」は「7.22」前に各市のほとんどの法輪功修煉者名簿と基本的な情況および重点人物に対する監視と抑制をして、逮捕準備をしていました。「7.22」以後「610」は次第に舞台の裏から表に出るようになり、さらに国内の公共メディアからも「610事務室」の字幕をみるようになりました。大多数の人は恐らくそれが政策指導性のある機関だと思っているかもしれませんが実のところ、大きく間違っています。「610」の運営は、党内のその他部門のマクロ指導とはまったく異なっています。指導の運営モデルは、江沢民集団の法輪功に対する迫害計画と実施機関であり、法輪功問題を処理するなかで事の大小に関わらず全てを管理する機関です。それは、所属下部党を直接制御し、政治機関及び検察庁、法院、国安機関、司法系統の労改(労働による思想の再改造)、労教部門(労働による思想の再教育)及び新聞メディア等をでたらめな理屈で操縦しています。

中国大陸の現行法律、法規によると犯罪者への労改は、直接の決定機関は各市の労改委員会であるが、実際の決定機関は、各市の公安局法制部門が行っている。再討議する場合も各市公安局法制部門で行っている。「610」の創設後、法輪功学習者に関する労改処罰の審査許可の専門担当を配置し、その事務室を“「610」に設置しました。そのため、あらゆる法輪功学習者に対する労改決定は、名目上では市犯罪者労改委員会の作成でありますが実際にはすべてが「610」で作成している。しかも、法輪功学習者は労改決定の再審査権利を完全に剥奪される迫害を受けている。

皆さんは恐らくご存知ないかもしりませんが、全国の多くの少年院は、今なお依然としてまだ労改許可審議の手続を履行していない大勢の法輪功学習者を無期限に不法拘留しています。少年院以外にも、各地民政局下部収容所、公安局下部留置場、行政留置所、麻薬中毒回復所、収教所(原名は女性向上学校——もっぱら売春女を収容する場所)などすべてが「610」の管轄で、法輪功学習者に対する不法拘留、迫害、殺戮を行う場所となっています。

「610」のもと人間性のない一部のいわゆる司法員、看守、管教スタッフの法輪功学習者に対する非合法な拘留;いかなる法律も犯していない善良な公民に対する非人道的な蹂躪、その残虐な体刑の残忍さは、歴史上例をみないものである。これらの悪行は列挙できないほど多く、これらに対する訴訟の具体的な実例はどこでもあり、動かすことのできない確かな証拠もあります!法輪功学習者にとって、人権とは名ばかりで、受けている待遇は悪事の刑事犯よりも悪いのです。彼らが受けている全ての迫害に対して耐えられるのは、彼らが法輪大法に対する信仰を貫いているからです。

このような状況下でも、「610」はまだ足りないと思って、各県、区の中国共産党政治と法律委員会に命令して、洗脳クラスを作り出し、法輪功を放棄しない学習者に対して強制的に「洗脳」させ、それでも屈服しない修煉者に対しては少年院、精神病院、麻薬中毒回復所などに送り込んで更に迫害を加えています。各地の「610」は、江氏集団が作り出した法輪功学習者に対しての「名誉の上で汚し、経済の上で崩し、肉体上で消滅させ」という無茶な方針を実行するため、法輪功学習者に対して経済略奪を行い、それぞれ千元から何万元に及ぶ不当な罰金処罰を実行しています。しかも、全国大多数の都市での罰金額の決定も、各市の「610」が自ら作り出したものです。

江氏集団の法輪功に対する弾圧と迫害は、更なる「610」の狂気で、ますます大勢の法輪功学習者が刑事拘留、逮捕、刑罰を受けることになりました。皆さんは、想像出来ないと思いますが、一人一人の具体的な法輪功学習者の逮捕、起訴、審判の決定は、判決の刑期まで含んで全部各省の「610」が自ら作り出したものです。それぞれの公的機関、検査庁、法機関のいわゆる刑事訴訟手続はただ形式だけのものであって、迫害されている法輪功学習者は訴訟の中で話す権利はまったくありません。弁護士を呼ぶ最も基本的な権利さえ剥奪されています。憲法と法律はどこまで踏みつけられているのでしょうか!悪名高い遼寧の馬三家(地名)労改少年院は、その際たるものです。そこは遼寧省司法庁の管轄に従属していますが、実際には背後で直接中国共産党遼寧省委員会の政治と法律委員会「610事務室」が操縦しています。この事を皆さんは必ずしっかり知って置かなければなりません。まさに、権力の放任と隠蔽で、馬三家少年院はこれだけ大胆に法輪功を絶対にあきらめない学習者に対して無法な暴力と拷問を犯しています!まさに、恥知らずの吹聴と宣伝で、馬三家少年院は「先進」部門として遼寧から全国に、悪の弊害を広げました。

以上は「610」運営の実態を概括的に陳述しただけであり、話題にしたものはほんのわずかな氷山の一角に過ぎません。法が世の中を正すことに深く入り込む事によって、そのすべての悪行がとうとう暴露されることになりました。

「610」の始まりと存在は、全人類の恥辱で、更に5千年文明史を持つ中華民族にとってもこの上ない恥辱なのです! 

「中国政府のその邪悪な江氏集団が採用したすべての手段は、もっとも卑劣で、もっとも邪悪で、これまでの歴史上でない悪の最高峰に達しています。一つの政府がごろつきのように振る舞いを利用することはかつてない出来ことです」。(李洪志師匠の《2001年カナダ法輪大法修煉心得交流会講法》)どれだけの法輪大法修煉者が迫害され、一家が離散し、肉親を失っているのでしょうか!明慧ネット上の統計だけでも、はっきりと名前の分かる法輪大法修煉者は230人あまり(2001年6月現在)殺害されています。現在、統計をとるすべのない被害者(例えば「身元調べをしないまま直接火葬」されている被害者)は、これだけにとどまらないでしょう!

江氏集団は、法輪大法を気が狂ったように極端に敵視している。迫害する最も根本的な原因は、法輪大法の善良な本質にその邪悪な本性が挑戦したからです。

(この文章は2001年6月29日に発表されたものである)