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“迫害された親戚を救出する会”は中国にいるカナダ市民の母親を救出した(写真)

李さん親子

【明慧ネット9月4日】トロント9月2日付、トロント在住の李博さんの母親逯秀珍さんは、不法に馬三家労働教養所で22ヶ月間監禁されたが、8月21日に解放された。

法輪功を修煉するために2回監禁された
 
逯秀珍さん(59才)は、遼寧省錦州市第5中学校の元教員であり、30年以上教師を勤め、数回賞をもらったことがある。定年退職後、法輪功を学びはじめ健康状態に大きな変化があった。1999年7月、中国政府は法輪功を弾圧し始めたため、2000年7月、逯さんは北京へ陳情に行ったが、逮捕され2ヶ月間監禁された。2001年10月、彼女は周囲の人に、法輪功の真相について説明している際に逮捕され、不法に2年間の労働教養を宣告され、トロントの姉妹都市でもある瀋陽市の馬三家労働教養所へ監禁された。ここに監禁された経験のある法輪功学習者によれば、馬三家労働教養所は、法輪功学習者を迫害する中心的存在であり、多くの法輪功学習者が虐待により死亡したという。2000年、馬三家では18人の女性を全裸にさせ、男性受刑者の牢へ押し入れたことがあり、更にこの一件を国営報道機関に報道させたため世界中が驚愕した。李さんは、母親が馬三家労働教養所に監禁されたことを知り、その安否を常に心配していた。

母親を救出する行動
 
2002年7月、カナダでは“迫害された親戚を救出する会”(後に“迫害された親戚を救出するカナダ分会”とした)が設立され、委員会は積極的に救出活動を行った。主たるマスコミ、各界及び非政府組織は、カナダ人の親戚数名が法輪功を修煉するために、中国で迫害されていることを知って驚いた。李さんは、多くの救出活動に参加し、新聞発表会や集会を行ったり、街頭署名活動をしたり、国会議員や州議員らに面会したり、自ら首相や外務大臣へ手紙を書いたりした。ビル・グレアム外務大臣は返信をくれ、母である逯さんの名前が乗っている名簿を既に北京駐在のカナダ大使館へ送り、2002年末には、逯さんが含まれている名簿を中国外交部長唐家セン氏に渡したとした。今年7月28日の返信では、「カナダ政府はお母さんの境遇に対して心から同情する。私自身は中国官員に会った際、法輪功弾圧について注目しているということを表わし、迫害を停止するよう中国に呼びかけた。」と書いた。カナダ国会は、2002年10月24日の決議で、満場一致採択されたため、法輪功を修煉するため中国で迫害されている親戚を救出するよう首相へ要求した。参議院のジョージ・ディ・ニノ議員は、遼寧省長、瀋陽市長と馬三家労働教養所長に直接手紙を書き、逯さんを釈放するよう要求した。北京駐在のカナダ大使館は、今年初め、逯さん宛に葉書を送り慰問した。李さんによると、カナダ政府と市民は、母親の境遇に対し深く注目し、多く人の議員と市民が迫害の真相を知り、同情の涙を流してくれ、母親が刑期を繰り上げて解放されたことについて、非常に重要な役割をしてくれたという。

5万件の葉書が総理事務室に

迫害された親戚を救出するカナダ分会のスポークマンである江帆氏は、「首相が今年10月に中国を訪問する予定なので、積極的救出活動を行なっている。その中には、首相事務室へ5万枚の葉書を送って国内の法輪功学習者を救出し、迫害を引き起こした首領を起訴することを呼びかけた。馬三家労働教養所の残酷さを暴露し、逯さんを救出することは救出活動の重要な部分であった。そして、葉書の活動が始めてから間もなく、逯さんが解放されたというニュースが伝わり、大いに奮い立された」と述べた。また、「“迫害された親戚を救出するカナダ分会”は、中国内で迫害されている法輪功学習者を幅広く救出する努力を重ねる。われわれの目標は、不法に監禁されている全ての法輪功学習者を、直ちに解放するよう中国に要求することである。クレティエン首相が中国を訪問する前に、特別調査グループを設け、馬三家労働教養所の法輪功学習者に対する迫害を全面的に調査し、法輪功を迫害する者の入国を許可しないよう政府に対し要求する」と述べた。

李博さんは、母親の逯秀珍さんを代弁して、カナダ政府と市民に感謝しましたが、母親の身の安全について依然心配であると述べ、出来るだけ早くカナダに来て、一緒に暮らすことが出来るようカナダ政府にお願いした。