徹底的に「私」を取り除く

【明慧ネット9月13日】「私」というものは、私の全体の修煉過程を貫いており、近ごろ多くの方面から自分という個人を良く見かけることができました。

問題にぶつかった時、その原因を自分の中で探さなければなりませんが、多くの場合は自分を責めとがめることに留まります。取り除かれていない心に口実を見付け、まだ切り捨てていない常人の執着を守ります。だから実際は本質から変わっていません。

時には他人の一言あるいは発生した一つの事件まで、自分の切り捨てていない執着にぶつかると心の揺れを生じます。自分の心が何故揺れているのかを、その原因を自分の中で探してみると、その中には自分自身の観念が有り、自分自身の主張したいものが有り、自分自身が得たいと思っている現実的な利益が有るのです。

同修への対応上でも振り返って見ると、多くの場合は自分の立場で同修の悟りを助けようとし、他人の身になって物事を考えようともしませんでした。本当に同修のことを自分のことと見ていませんでした。

時にはある問題にぶつかると、すぐその中や自己感受の中に落ち込みがちで、まず考えるのが自分の損得であって、尚且つ自分が修煉者であることにさえすぐ気付こうともしません。大法の基準に基づいて自分を厳しく要求すべきなのです。

実践の中で私は自分の考え全てが「私」というものを持っていることに気付きました。たとえば、私は良く修煉をする、私は法を実証する、私は法を良く勉強する、私は----を高めたい、などの全てに「私」が入っています。徹底的に「我」を捨て切れず、法の中に溶け込んで法を勉強し、心性を高めていませんでした。

実際、私達の先天的な本性にはこのような「私」というものはありません。自分の「私」に余りにも執着し、自分の得たい利益のために方向を見失っているからです。

私は、大法は厳粛であると深く知るようになり、全ての段階には基準が有り、私の全ての修煉過程にはこの「私」を取り除くことが含まれていると思います。毎回取り除いた後にまたそれが見つかり、取り除いても、取り除いてもまだ残っています。私はこの「私」というものは、古い宇宙の各空間の各層を貫いていると意識しており、「私」というものは、必ず旧宇宙の解体と滅ぼしをも招くと思います。

「私」はまるで一つの錠のように知恵を塞ぎ、自己能力を封鎖しています。「私」が有れば人間の観念も有り、「私」が有れば個人利益の取立てと追求が有ります。絶えず「私」を取り除くことによって、はじめて自分の境界も絶えず昇華していきます。

資格の有る大法弟子として問題にぶつかったらまず大法を思い出し、他人を思い遣り、師父の教えを思い出して下さい。法の上で認識することができ、自分の全てと全ての自分を取り除くことができれば大法に正され、徹底的に「私」を取り除くことが出来ます。

師父の教えに従って進むべきです。師父は《佛性に漏れなし》という経文の中で「私はあなた達に教えます。実のところ、あなた達の以前の本性は自分のための「私」を基礎に作り上げたものです。あなた達は今後仕事をして行く上でまず他人のことを思いやり、先ず他人、後に自分という正しい認識で「無私無我」に修煉しなければなりません。だからあなた達が今後何をするにしても他人のためを、更に後代のためを考えなければなりません。大法の永久不変のためを考えなければなりません！」と述べられました。