シカゴ・江沢民訴訟:裁判官が再審請求に対し 10月7日陳述聴取
——手続き上の却下は法廷が江氏を無罪だと認めたのではない
【明慧ネット2003年10月6日】アメリカ連邦裁判所イリノイ州北区東地方裁判所の裁判官は10月7日9時半から開廷して弁護士の陳述を更に詳細に聞くこととした。これは法輪功学習者の集団での江沢民訴訟(本起訴とする)の原告弁護士テリ・マーシ氏が、地元の弁護士に委託して、裁判官の9月12日の裁定に対して、9月29日に再提出した修正上告文書についての、裁判官の応答である。
9月29日の修正上告文書には六つの内容が含まれており、原訴状に新たな陳述と証拠を添えて裁判官に再審請求し、江沢民の「元首免責特権」の問題について再考を法廷に要求した。裁判官は原告弁護士の二つの請求について意見を聴取し決定する。訴訟の法律上の手続きによると、裁判官が決定する期間は限定されておらず、猶予期間がある。 前日シカゴの江訴訟が法律の手続き上で一時的に却下されたのは、法廷が江沢民に「集団虐殺罪」、「拷問の罪」などの重大な犯罪がないと判断した訳ではない。逆に、この訴訟が11ヶ月という長い審理期間を経てきたため、多くの人々に法輪功に対する迫害の本質を新たに詳しく知らせられ、江沢民が犯した反人道的犯罪行為を明らかにした。本訴訟を巡ってまた新たな審理過程が経過するにつれて、更に多くの人々が江沢民個人の人権迫害、信仰迫害において邪悪な役割を演じていること、及びこの迫害の残酷さ、迫害の影響を知ることが出来る。
去年10月江沢民の民事訴訟をシカゴのアメリカ連邦裁判所イリノイ州北区東地裁に起こしてから、被告である江沢民は厳重に制御しているマスコミを利用して本訴訟の存在を頑固に否定し、その後はいかなる代価を払うことも厭わずアメリカ政府に様々な圧力を加え、自分の指揮下の全てを利用し、中米関係を利用してアメリカ政府の公正であるべき司法にまで強引に干渉しようとした。江沢民は顔を出す勇気がない情況で、アメリカ国務院はアメリカ司法部を通して、被告の江沢民には「元首免責特権」があると法廷に提出した。
裁判官はアメリカ政府が被告の代理人となってはならないという理由で、アメリカ政府の提出した本訴訟に関る資料を単なる「法廷の友」から出した参考資料とした。
地方裁判所としてのアメリカ連邦裁判所イリノイ州北区東地裁は本起訴を受理するかどうかに関しては、現在は依然として審理中である。言い換えれば、9月12日の結果は、裁判官が被告である江沢民が「元首免責特権」を享受すると考えて、本起訴への審理を延期しただけである。江沢民及びその集団が、法輪功学習者に対して犯した犯罪行為への裁きについては、本起訴が受理されてからのことである。
原告は9月29日、地方裁判所の9月12日の裁定に対して、本訴訟について再審請求を地方裁判所に申請した。もし、原判決を維持するならば、原告は連邦の法的手続きに従って、アメリカ連邦裁判所の第7巡回裁判所(中級裁判所)に上告する。もし、地方裁判所が国家元首免責特権の問題について新たに考慮して公正に判断すれば、地方裁判所は本訴訟を受け付け、被告江沢民及びその集団の法輪功学習者に対する犯罪行為を審理する。
アメリカ官員が漏らした情報によると、本訴訟をイリノイ州北区東地裁に提出してから、被告江沢民は各方面からアメリカ政府に圧力を加えた。例えば、中国代表団はアメリカと会談しないと威嚇、中国官員がアメリカの手紙を受け取らない、外交上でアメリカと交渉しないなどである。中国官員は被告江沢民とその集団に指示されて、アメリカ官員に手紙を書き、或いは電話をしてアメリカ政府が本訴訟に対する行動を抑制するよう要求し、被告江沢民の本起訴却下の目的を達成させようとした。
国家元首に免責特権があるかないかは、国際人権法律界で関心のある話題である。国際刑事裁判所の検察官であるルイスーモリノーオカンボ、アメリカの有名な弁護士アランートシイジ、ベルギーのチリ前国家元首オーグストーピノチエトを起訴した有名な人権弁護士であるジョルジューヘンリ・ボーティアなどは、拷問の罪、虐殺の罪或いは人権侵害の罪で起訴された国家元首には,国家元首免責特権はないと明言した。(高岩明氏の報道より)
|