師父からの励まし──縁生の物語(1)
文/中国大陸の大法弟子
【明慧ネット2003年12月26日】縁生さんは北部農村の大法弟子であり、50歳あまりである。いつも三輪車を乗って町から町へ行商している。縁生さんは法を得たのが割合遅く、教育程度も高くない。2000年以来、縁生さんは商売の便利さを生かして世人に大法の真相を伝え続けてきた。一週間に少なくとも200部のチラシを配っている。一日50キロぐらい走り回ってから、夜にまた講法の録音を聞いて法を学ぶ。彼は「商売は主な目的ではなく、真相を説明し、世人を救うことは私の一番やりたいことである」と話している。始めに真相を説明した時、怖がっていたが、現在、正念を持って堂々とやっている。次に縁生さんが真相説明の幾つかの場面を紹介して、その中から、彼の特有な善良、純朴の心を感じることができる。
(一)始めに真相を伝える時、怖がっていた
ある日の夜、縁生さんと奥さん(学習者でもある)は三輪車に乗って真相のチラシを配りに行った時、初めてのことで、かなり不安があり、配っているところで、人に見つかって、その人は自転車に乗って追いかけてきた。縁生さんは奥さんを三輪車に乗せて逃げていたが、自転車は早いので、距離は徐々に近づいてきた。道が暗くて見えにくく、慌しくて逃げているところに、道端に停車中のトラックにぶつかった。師父の守りがあって、幸いに人も三輪車も無事であった。この時、追いかけている人もどこかに消えてしまった。このことを思い出す時、縁生さんはこう語った。「当時、自分には怖い心があるし、正念も足りなかったから、そういうことがあった。その後、日々の修煉に連れて、正念が徐々に強くなり、邪魔も少なくなった。」
(二)舞台の上で真相を説明し、喝采を得た
縁生さんはある村に商売に行った時、ちょうど村に舞台を作って演劇をしていた。舞台の下にたくさん観衆がいた。縁生さんは数十部の真相資料を持って演劇グループの人に近づいて、世間話をしながら、大法の真相を説明し始めた。この時、団長みたいの人が来て縁生さんに聞いた。「舞台の上で法輪功の真相を説明する勇気があるか?」 縁生さんは喜んで「もちろんある」と答えた。そして、団長さんは「ちょっと待ってください。マイクを用意するから」と言った。このたくさんの人の前で真相を語ることはめったにないチャンスだと縁生さんは思った。面白いことに、団長さんは演劇の服装に着替えるように縁生さんに勧めた。多分団長さんはこの形で縁生さんを援護したかった。
縁生さんが舞台に立って、司会は「次の番組は真相説明である」と報じた。そして、縁生さんは語り始めた。「私は法輪功の弟子である。法輪大法は素晴らしい! 法輪大法は正法である! 私たちの師父に潔白を返せ! ここに大法の真相資料があるから、皆さん要りますか?」 観衆から「よくやった! 素晴らしい! 資料をください。ください」と喝采の声が喚き上がった。縁生さんは懐から真相チラシを取り出して救い済度を待っている人々に配った。
舞台から降りた後、縁生さんは三輪車を押して観衆の後ろに回って、皆さんの議論を聞いた。「法輪功は無実だ。この資料はとてもよく出来ている。あの真相を語った人にまた合えるかな」と人々は真相資料を見ながら話していた。
(三)師父の微笑み
ある日、縁生さんの家に一人の知人が訪ねてきた。世間話をしながら、徐々に法輪功の話題に移った。縁生さんは法輪功の真相を語っているところに、知人は「そこに座っている方はどなたですか」と聞いた。縁生さんは周りを見ると、部屋に二人以外に、誰もいない。知人は「ほら、そこに座っているでしょう。あなたを見て笑っているよ」と話した。この時、一つの声が縁生さんの耳の傍に響いた。「あれは師父の法身ですよ」 そして、縁生さんは知人に教えた。「どなたかご存知ですか。そなたは私の師父です」と。
師父の微笑みは縁生さんに感激を与えた。これは師父からの励ましであり、師父は常に弟子たちを見守っていることを縁生さんは悟った。修煉の道で絶えず精進し、より多くの生命を救い、法を正す時期の大法弟子の使命を果たすことこそ、師父への一番の恩返しである。
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