本屋で起きた小さな出来事
【明慧ネット2004年1月3日】付叔母さんが経営している本屋は、商売がとても盛んです。ある日、一人の若者が本屋にやって来て、長い間うろうろしながら、値段が30元をする1冊の本を取って、服の中に隠して入れ、何事もなかったように他の本をめくっていました。
暫くすると、彼は出口に向かって立ち去ろうしていました。その時付叔母さんは彼を軽く呼び止めて、にこやかに「貴方は読書が好きなのは良い事よ、本を読めば知識も増えるし、視野も広くなる。それから人間として身に付けなければ成らない道理も分かってくる。しかし貴方がこんなことをするのは自分に対してよくない。もし貴方が本を買うお金がないなら、またこの本が特に好きなら、私はこの本を貴方にプレゼントすることも出来るわ。私にとっては損害が大きくないし、お金が少なめになるだけですが、貴方にとって失うものは多すぎるのです。貴方がこれらを身に付ければ、今日は1冊の本、明日は1本の針のように、いつか人に見つけられたら、貴方の人生は……」と言った時に若者は泣き出しながら本を出して、「叔母さん、私の間違いです。今の話は私の為ですね、今度からはこんな事をやりません。前も叔母さんの本を1冊取って行きましたが、直ぐ返しに来ます。」と言いました。
側で聞いていた付叔母さんの夫は、「貴方は本当にすごいね、殴り、罵ることもしないで、人を納得させて、本を取り戻したのではないか。」と親指を立てました。付叔母は「私がすごいのではなく、法輪功の師父は私達にどのように他人に対して寛容で、善意をもって、他人を思いやり、理をもって人を心服させるべきかを教えてくださったのです。」とにこやかに答えました。
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