米国の国務院の人権報告は中国の人権状況を批判した
【明慧ネット2004年2月26日】米国の国務院は水曜日に本年度の国際人権報告を発表した。その中で中国に関連する章節は150ページに亘っている。報告は、中国の人権状況は依然として不良で、政府は法輪功の精神運動を引き続き弾圧していると指摘した。数千人の法輪功学習者が刑務所、労働教養所、精神病院或いはその他の特殊な洗脳センターに監禁され、残虐な体刑あるいは虐待により留置場で死亡した学習者はすでに数百人に上っている。
RFA(自由なアジアラジオ放送局)は2月25日に次のように報道した:米国の国務院はその《人権報告》で、中華人民共和国は一党独裁の国家で、共産党は政府、警察と軍隊のほとんどの最高の職務を支配していると指摘した。国民は共産党の統治下の政治体系に対して平和的に意見を表明する自由がなく、国家の指導者あるいは政府の体制を替える権利も持っていない。中国政府の過去1年の人権保護状況は依然として不良で、しかも引き続き人権を深刻に侵害している。中国の法制の改革は今なお継続しているが、しかしいくつかの肝心な問題においては、中国における人権状況は逆行の現象が現れている。
過去1年間、政府は引き続きインターネット上で、政治に異議を表明する人、労働運動をしている人、家庭教会構成員、弁護士、新聞記者と、あれらの改革開放がもたらした政治空間を利用して、自分のために権益を獲得しようとした人を逮捕した。
報告は、政府の人権を踏みにじる行為には、犯罪者を虐待することも含まれている。虐待方式には法律外の虐殺、残虐な体刑、自白を強要する、任意に逮捕して監禁する、外部と接触を禁ずる長期の監禁、訴訟手続を剥奪するなどが含まれている、と言っている。大多数の刑務所の条件は依然として極めて悪い状態である。多くの訴訟の事例の中で、特に“敏感”な政治訴訟の事例では、司法部門は被告の基本的な法的保護と訴訟手続を剥奪した。それは当局が政治に異議のある人を抑えることと公共の秩序を守ることを、法律の執行或いは個人の権利を保護することより更に重要だと思うためである。
中国は独立した司法制度がなく、司法のプログラムが欠けているのは依然として一つの深刻な問題である。政府の加える圧力は、弁護士に被告のための弁護を行わせ難くしている。一部の弁護士はベストを尽くして被告の弁護を行ったために拘留された。過去1年に、北京の張建中と上海の鄭恩寵弁護士は、論争のある取引先の弁護をしたために数年間の懲役刑の判決を下された。異議のある人や宗教上の事件で、当局は常に被告の得るべき法律の保護を踏みにじっている。当局は政治上の反対意見を弾圧することと、公共の秩序を維持することを最も重要な任務とし、公平に法を執行することと個人の権益を保護することを無視している。
米国国務院の《人権報告》は、政府は法輪功の精神運動を引き続き弾圧していると述べている。数千人の法輪功学習者は刑務所、法定外の労働教養所、精神病院或いはその他の特殊な洗脳センターに監禁されている。1999年中国政府が法輪功を弾圧し始めてから、すでに数百名の法輪功学習者が残虐な体刑あるいは虐待により留置場で死亡した。法輪功の米国でのスポークスマンの張而平氏は、中国政府の法輪功に対する迫害はますます激しくなり、 しかも最近異なっている報道があり、ごく短い3ヶ月の内に迫害により60数人が死亡したということである。従って全国範囲で言うと、迫害はやはり激化しているといえる。もう一つの方面から見ると、国内で法輪功の情報に対する封鎖は次第に強化されている。私達は最近ネットワーク上で、中国のネットワークの技術、封鎖の手段はその相当部分が法輪功に対処するためだということが分かった。それは法輪功の大陸での人数が比較的多く、その上彼らの技術も非常に進歩しているからであり、そのため中国共産党はこの方面の情報に対する封鎖をある程度強化した。
報告は、政府が刊行物の出版と管理に対して厳しく取り締まり、ラジオメディアを制御し、外国のテレビ・ラジオを審査して、よく国外の信号放送を邪魔していると指摘している。1年来、政府に反対の言論があると思われる刊行物の出版は取り締まられ、記者、作者、研究者は当局に撹乱され、拘留され逮捕された。政府が引き続き制御し、監視しても、また段階的にいくら監督とコントロールを強化しても、中国国内のインターネットの使用は増加しつつある。
(中国語:http://www.minghui.ca/mh/articles/2004/2/26/68597.html)
(英語:http://www.clearwisdom.net/emh/articles/2004/2/27/45551.html)
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