日本明慧


神達よ、目覚めるときが来た(下)

 文/大陸の大法弟子

 【明慧ネット2004年5月6日】(前文に引き継ぎ)

 平凡に見える神の遺跡

 李さんと初めて出会ったのは労働教養所の中でした。労教所に着いたばかりの時に、「転化」は極悪非道に行われているということでした。李さんは警察からの「談話」への呼び出しに対してはとても警戒していました。当日の食事の時、私はちょうど李さんの隣でした。突然李さんは嬉しい表情で私に声をかけました。「張幹部ですか、よかった!」私はおかしいと思いました。李さんは労動教養所に入った後、主動的に一人一人の警察を探して話かけて、真相を説明していたそうです。警察は、最初は李さんが思うつぼにはまって、「転化」出来るのではないかと思っていたそうですが、李さんは浅くから深くまで大法の内容を分かり易く説明しました。警察達はそれで、李さんが返って自分達を「転化」していることに気付き、聞けば聞くほどなるほどと思うようになり、李さんが無実の罪を被されていると思うようになりました。そこでリーダーは、これは駄目だ、このように彼の話を聞き続けていると、部下が皆法輪功を練習するようになるのではないかと思って、文書形式ではない制度を立てて、李さんと話す時は必ず2人以上いなければならないと決めたということです。

 張幹部は普段会いにくいので、李さんはずっと彼と話すチャンスを狙っていました。ようやくチャンスを見つけた李さんは、このチャンスを逃さないように、追いかけて行って「張幹部こんにちは! お話しをしたいのですが、今日時間はありますか?」と言いました。労動教養所の制度によれば、拘禁されている人が自ら警官と話したい言う時は、警官は受け入れるべきなので、張幹部はあいまいな返事で、逃げようとしました。

 私は、今回本当に視野を大きく広げることができました。普通の人なら皆警官を警戒する筈なのに、李さんは自ら積極的に真相を伝えているので、警官達は皆李さんと話すことを恐れていました。それでは、他の空間での李さんの神体は恐らく師父の教えの通り「口から鋭い剣を一斉に放し」(3)神通が大いに現れて、悪者はうわさを聞くだけで胆がつぶされる。

 当然、一部の警官は夜の当番時に、こっそりと事務室へ李さんを呼んで、痛快に李さんの話を聞いていました。ある時、ある幹部は李さんの話を5時間以上聞いて、夜中の2時にやっと帰ったのです。これらのことから見ても、李さんと幹部達は気が合うに違いなかったのです。

 私が李さんにどんな問題でも答えられるかと尋ねたときに、李さんは「答えが出ない問題に遭った時は、私は少し考えてから答えますと言います。それから、帰って良く考えてみるけれど、このような情況にぶつかるときは、法の認識が足りないときです。全ては大法に育成されているので、法の理解が正しければ解答出来ない問題はないと思います。」と答えました。このように、李さんは真相を確実に伝える中で、自らの法に対する理解を深めて、邪悪の本質に対して明らかに見分け、法に対して堅く信じていました。それで、真相を説明するときは、どんな問題も解答出来ないことはなく、能力と智慧もどんどん優れていきました。

 李さんは真相を説明するときは神通力が大きく現れる時で、労動教養所が行っているいわゆる“小号子”の洗脳クラスの中でも同じく神通力を現しました。その時“小号子”はとても邪悪で、卑劣な手段を駆使して学習者達を苦しめ、多くの学習者はでたらめな宣伝に騙されて、わけが分からなくなってしまいました。そこで皆は互いに:くれぐれも彼らと話さないほうがいいと伝えていました。その結果邪悪は暴力で、学習者達を苦しめていました。

 李さんも彼らに呼ばれたことが有りましたが、「話すことは出来るが、必ず私の睡眠を保証してくれるなら、いかなる問題でも構わない。」と言ったので邪悪は話すなら良いと思い、承諾しました。それから、看守達は代わる代わる李さんの対応をしました。

 9日後、李さんは「転化」されることなく戻って来て、私に9日間の間、彼らの100余りの問題に回答したと言い、看守達は何回も交代したそうです。凶悪な警官達はどうしようも無く、返って李さんに“転化”されそうになって、急いで移動させたそうです。

 その中にはこんなエピソードがあります。凶悪な警官は、ある包挟と言う麻薬犯罪者を手配して、李さんとトラブルを起こさせ、彼らが李さんを「転化」するよう仕向け、さらに李さんを毎日3−4時間しか寝かせなかったのです。ある日、凶悪な警官と看守達がいないときに、あの李さんと宿怨があった麻薬者がこっそりと李さんに「早く机の上に伏せて寝なさい、私が見張るから」。といったそうです。包挟は李さんと話した時間が長く、李さんが本当にいい人であることを分かっていたのです。こんなことは大法弟子だけが—正法の中で修めてきた神だけが、善意をもって衆生を済度し、邪悪を振るわせることが出来るのです。“小号子”のところから返って来た李さんは多少得意になったので、邪悪に隙を乗じられました。ある犯罪者は彼をたたきつけて、小号子達は当てにならない。1階の心理治療室は本当に「黒い」のだ。貴方がそこへ行けば“転化”できないはずはない。」と言うと李さんは「心理治療室は当てにならない、どこに行っても恐くない!」答えました。結局、何日後本当に李さんを所謂“心理治療室”に閉じ込めて迫害を行っていました。(心理治療室は労動教養所の人をもっぱら苦しめる部屋である)李さんは自ら隙に乗じられたことに気付き、恐れることなく、邪悪を取り除きました。今回、邪悪達はたくさんの“ヘビーウエート”の看守と交代したが、李さんに対しては仕方がなく虐待を始めたのです。

 ある日、包挟はこっそりと李さんに「今晩あなたは寝られなくなる」と言いました。李さんはそれを聞き「邪悪を行うのか?」と言って、正念を発して取り除きました。夜凶悪な警官はわざと体が大きく凶悪で有名な警官(悪人名簿に載せてある)を手配して李さんを対処させました。10時半になって、李さんが「私は帰って寝る」と言いながら立ち上がって帰ろうとする時に、凶悪な警官は道を遮っていました。年寄りで、痩せて、こがらの李さんは、凶悪な警官を押して壁に寄せて動かないようにしました。驚いた悪警官が「力強いな」と言うときに、アルコールの匂いを感じた李さんは「あなたは出勤してお酒を飲むなんて・・・。あなたを訴えてやる!」と大きい声で叫びました。凶悪警官は驚いて動かなくなったので李さんは堂々とドアを開けて帰って寝ました。

 翌日の朝、凶悪な警官は李さんが自分を訴えることを恐れて、李さんを訪ねて「昨晩私は出勤していなかった。」と言いました。李さん「出勤していなかったなら、私を訪ねて何をするつもりだったのですか?!」と答え、その警官は言う言葉がなくなりました。それから、凶悪な警官達は李さんを困らせることをあきらめました。18日間後、心理治療室も李さんに「転化」は無理であることが分かって、諦めました。このように、この労動教養所の“黒い巣”が法輪功に対して行ういわゆる「転化」は李さんの前では何の効果もなく諦めるしかなかったのです。

 実のところ、この労動教養所はかなり邪悪で、同一の時期、この労動教養所は眠らせない、立たせて動かさせない、連続して幾日幾夜手錠をはめて吊り下げる、殴る等の如何なる手段をも使って学習者達に「転化」を強いたのです。最後まで堅持した学習者は皆残虐な迫害を受けました。100日間絶食行った学習者も、最後は意志がぼんやりとして諦めてしまいました。

 李さんは毎日ご飯を食べて、睡眠を取って、邪悪が来ると、彼らに真相を伝えたので、凶悪な看守達はどうしようもなく虐待すると、大法が与えた智慧と神通力で彼らの対応をしました。悪人は歯を食いしばりながら恨んでも李さんの前でどうすることもできなくなりました。

 李さんは犯罪者が行っている邪悪の中で神通力を現して、凶悪な迫害を制止しました。このことに関しては、明慧週刊第111期の《労動教養所の中で、正念で邪悪を制止する》を御覧ください。

 最後に、労働教養所の中では誰も李さんを管理することが出来なくなって、彼は包挟を連れて自由に歩き回り、包挟は彼の従者となりました。包挟はなぜ李さんの話をよく聞くようになったのかは、こんな物語が有ります。かつて包挟は李さんを苦しめようと思っていましたが、李さんは正義感が強く、しつけ幹部(かつて悪人榜に乗ってある)を驚かせて、彼らは李さんと包挟を事務所に呼び込んで状況を聞き、包挟に“君は悪いことをしたな、君の期限を延ばしでやる!”と言ったときに、李さんは急いで“いいです。彼の期限を加えないで、あなたが私を他の人と替えてくれれば結構ですよ”と言いました。あの幹部はわざわざ李さんと共にクラスに行って“お前達よく見なさい。李さんは何時も仲よく、義侠心を重んじている。お前達に言っておくが、お前らの誰かが李さんを困らせたら、期限を加えてやる。”としつけました。それから包挟麻薬犯罪者は李さんを見るととても礼儀正しくなりました。

 李さんは期限が満期になったけれど、労働教養所はこのまま李さんを解放せず、彼を精神病院に送ってさらに迫害を行うつもりでした。悪警官のリーダーは自ら李さんの奥さんに電話をかけてデマを飛ばして“私達は最も優れた医者に李さんを検査させた結果、彼は分裂病だと診断された。”と嘘を言い、背が高い悪警官も気を奮い始めて、クラスで公に“転化しない人はみんな精神病だ。”と嘘を言っていました。正義感がある警官はこっそりと李さんに伝えました“あなたは帰れなくなった。精神病院に行く準備をして。”しばらくの間、邪悪はますます高慢になりました。

 李さんはそれでも前の口癖で:“これは邪悪を行うのではないか?”と言いました。李さんは:“私は絶対精神病院に行かない。もし送られたら、そこの天地をひっくり返してから、また出てくる。”と思っていました。李さんは毎日もっぱらこのことに対して正念を発しました。本当に“一念が正しいと、凶悪は崩れる”でした(3)。しばらくして、これらに関しては動きもなく、李さんは正々堂々と労動教養所から出て来ました。精神病院の邪悪は本当に李さんが行って、天地がひっくり返されることを恐れたかもしれません。

 私がこの話をある同修者に言ったときに、彼は何気なく“当然よ、彼は功能があるから。”と言いました。言外の意味では他の同修者は功能がなく、このようには出来ないということでしょうか。

 もし常人の角度から見ると、李さんも“功能”がなく、彼の神通を大きく現した物語は、常人の中で納得できる解釈の答えを探して、この全てを普通の範囲を超えなく証明できます。あなたが彼は功能がないと言うのは構いません。李さんは私達の多くの弟子と同じように、自分に功能があるかないかは見えず、すべての功能の形態も知らないのです。しかし、李さんは自分の神通力を少しでも疑わず堅く信じていました。

 思想の中でよくない考えが出る時は、いつも時間と場所に拘らず、最初に出る反応は正念を発して取り除くことでした。甚だしきは夢の中でも除去し、夢の中で除去出来なかった時は、目が覚めてからすぐやることが正念を発して除去することでした。毎日自分の思想の中でよくないものを取り除く為に、10数回も正念を発しました。李さんは本当に真面目に、正真正銘に師父の教え通りに行っていました。

 邪悪の迫害に遭っている時に、肝心な時に最初に思い出すことは、他人(至っては自分)からみれば触ることも、見ることも出来ない功能を使うことで、これこそ神の思惟ですが、彼はこれを硬く信じていたので、信念が足りない同修者とは違って、迷いの中で、夢の中で神通力を大きく現し、邪悪を除去し、衆生を救っていました。

 ここで同修者と話したいことは、この物語は一つの高くて届かない“モデル”ではなく、大法の中の一つの奇跡です。多くの同修者はこれを聞いて、只羨ましい或いは自分は駄目だ、差が大き過ぎると考えるだけだと、この物語りは本当の意味を失うことになります。

 実は、李さんは普通の同修者であり、他の同修者と比べても、特殊な神通を持っているわけでもなく、他の人に見えない特別な光景が見るわけでも有りません。李さんも沢山の執着があり、至っては強く現れて、邪悪に隙を乗じられているときもあって、時にはある程度の邪悪の迫害を黙認したこともあります。このように平凡な普通の同修者が行っていたことは、すべての同修者と同じように、簡単にまとめられます。それは真相を確かに伝え、正念を発することです。くれぐれも言いたいことは、他の人は良く修煉したからこそできると思うのではなく、“自らは功能がないから、駄目だ”と自分を否定するのではなく、必ず執着がなくなるまで修煉しなければ神通が現れないと思うのでは有りません。その考えは根本的に間違いです。現在のように“人と神が一緒にいる”特殊な時期に、最後まで、人の心はあるはずです。肝心なことは神の面が自分を支配出来て、自らをコントロールして、やり抜くことです。

 “彼は功能があるからできる、私は駄目だ”の 一言に、どれだけ人間の心を含んでいるでしょう。卑屈、嫉妬……,あなたはすでに神通力を大きく現せることができているかもしれない。あなたも師父の弟子です。あなたも偉大な神です。どうして他の人をうらやましがるのですか?

 *   *   *   *   *

 同修者達よ、師父は真に天地を主宰するすべての神通力を私達に伝えてくれました。全ての正法の口訣の中、“滅”の中に有ります。私達の信念がどうかを見ています。硬く信じるほど、能力はもっと大きくなり、智慧も大きくなります。只、あなたが硬く信じれば、あなたにできないことはないのです。このように簡単なのです。

 現在の正法過程は新しい段階に到達していると思っています。師父が連続して《正念を持って悪事を制止する》と《正念で黒い手を根絶する》という経文を発表されてから、突然全国の邪悪の勢力はきわめて猛威を振るって、各地の多くの資料点が破壊されており、多くの同修が捕まり、一部の地方では“文革”以来、やったこともない列を追って調べ始めました。私は、これは黒い手の最後の暴れである同時に、正法弟子が本当に神通力を大きく現す時期が来たと思っていました。

 この世の夢でもよく、旧宇宙中の長い夢でもよいのですが、かつて輝いた時期があり、層層輪廻を経て、苦しい境遇は落ちぶれている。様々で数え切れない昔の物語。全ては一つの大きい夢で、“一つの夢が万年末に接岸する”のです(《洪吟》)。私達の神の面は、本当に目覚めるべきで、徹底的に復活すべきであります。

 同修者達よ、未来のそれぞれ大宇宙から来た最高の主人——師父が自ら育てた偉大な神達よ、億万年熟睡して来た今日、私達は復活する、黒い手の猛威に直面し、衆生の期待に直面し、師父が私達に下さったこの上ない神通を発揮して、すべての黒い手を除き、衆生を救い済度しましょう!

 注:

 1、《転法輪》

 2、《2004年米国西部法会での説法》

 3、《洪吟(二)》

 4、《大ニューヨーク地区法会での説法と法の解説》

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2004/5/6/73898.html