法を得て混迷を解き 大法を堅く信じて真相を説く
著者:台湾台中 陳京琪
【明慧ネット2004年5月20日】2001年の中秋祭の前、法輪功学習者の張さんから大法を紹介してもらいました。これが大いに励みとなり支えになり彼に感謝しています。最初、張さんから<転法輪>という本をもらいましたが、私はこの本には気がすすみませんでした。その時、私は仏道を修めて10年も経っていましたが、真理を会得するには微妙に納得がいかず信心が薄いと思っていました。暫く振り、彼が再び法輪大法のことを話してくださり、煉功場所を案内され見学させてもらいました。こうして何日間か煉功に通っているうちに、法輪功を修煉することを決心しました。
修煉する前、私は乳癌の患者で、長庚病院で6時間の大手術を受けていました。癌の患者には周知の通り、化学療法を用いるのが普通です。そしてこれは極めて苦痛なことです。私は九回の化学療法を経ていました。この化学療法を受けた後に髪を洗うと、抜けた髪の束がそのままそっくり手の中に残りました。とても恐ろしいことでした。手術前「菩薩が平穏無事に守ってくださる」とさも勇気があるように子供に話しかけて、安心させようとしたことを思い出しました。しかし、髪を洗う度毎に抜けた髪を見ていると、数日間は涙で顔を洗うほど泣き続けました。そのような心境は他人にはなかなか体験できないことでしょう。そして「絶対に倒れてはならない、いつまでも落ち込んでいるんじゃない!」と、自分を励ましました。当時、私は慈善団体にボランティアとして8年くらい勤めていました。主に急難上の救助の役目を担っており、またいつも病院で患者を慰問していました。しかし、自分が病膏肓(不治の病気になる)に入り、生老病死に対して真に考えるようになりました。それを特に自覚したのは、第3、4回目の化学療法を行った時でした。あの薬は極めて毒性があるものです!長くこれを受け続けると中毒を起こすことになります……。
法輪功学習者の張さんの励ましの中で、私は台中児童公園に煉功に通い始めました。煉功を始めてから二日目、私が第三功法の衝灌をやっている時に、師父の法身が現れました。法身は座って上空からずっと下へと降りてきました。その光景を見てとても嬉しく、煉功をし続けました。その後、“九日学法煉功クラス”に参加し、その時、師父の写真を初めて拝見し、その途端に私は泣き出してしまいました。師父の写真はあの日見たあの法身と同じ姿でした。
そして家へ帰ると、≪転法輪≫を読み始めました。最初に読み終わった時気が向かなかったのですが、また第二回目を読み続けるうちに、≪転法輪≫の20ページに先史文化は幾千万年の歴史があると書かれているところに目がいきました。師父は次のように言われました。「ところが、多くの海底で、巨大な古代建築物が発見されました。これらの建築の彫刻は非常に精巧で美しいものですが、われわれの今の人類の文化遺産ではありません。だとすると、海底に沈む前に建てられたものに違いありません。」このページを読み終わった後、私は18歳の頃あの場面を見たことをうっとりと思い出しました。印象がとても強く残っているのです。今年53歳の私にとってはもう一つの励みになり、信心がもっと篤くなりました。また≪転法輪≫の3ページの、「佛家によれば、常人の中のことは、すべて因縁関係があり、生老病死は常人にとって当然のことです。人は、以前に悪事を働いたために生じた業力のせいで病気になったり、難儀にあったりしています。」というところです。過去を顧みると、何年か前には私は一千万円に値する家を友達に騙し取られことがあり、それから何年か後には大病に罹ったことなど、このすべてのことに耐えがたい悔しさが今も胸に残っています。こうして心に大きな傷をつけられ、とても苦しくなり、疲れたとしみじみ感じており、本当に意気消沈してしまいました。ところが、長い間尋ね求めていた真理が、すべてこの≪転法輪≫の中にありました。今になってこそ人間は何故難儀に遭ったり病気になったりするのかを十分に納得できるようになりました。あなたのものであれば失わない、あなたのものでなければ、いくら張り合っても得られません。
師父の慈悲を恩に感じており、我が身を浄化してくださいました。その後、健康診査を受けて体の状態をみると、癌細胞はすでに治まっていました。そのうちに、私は外国に法輪功を弘めに行くことにして、心配事一切を放下しました。
本来5月1日、香港で催される法輪大法修煉心得交流会及び翌日の「平和的に理性的に迫害に反対する」パレードに参加する予定でしたが、4月28日の午後、香港の税関で阻止されました。税関の職員は私に「香港に来たことがあるか?」と尋ねました。「何回も来たことがありますよ。去年も来たし、今年は今日ですね。」その後、私ともう一人の女性の学習者は香港の税関職員に乱暴な扱いで強制送還されました。
私達はほぼ40坪の広さでその中に六つか、七つくらいの小部屋のあるオフィスに入られました。次いで、彼らは私達の身の回り品を捜査し身体検査を行いました。結構時間が長引いたので、私はもう1人の女性の学習者と彼らに真相を告げようと決めました。“王進東の焼身自殺”そして“天安門の焼身自殺事件”はすべて嘘偽りだと説明しました。
彼らは私達の手元に送還用の資料を一枚持ってきて署名させようとしましたが、拒否しました。そして主任と自称する女性が私達と面談しようとしました。私は直ちに彼女に次のように言いました。「私はかつて乳癌の患者であり、すでに3年過ぎました。法輪功を修煉して心身ともに恩恵を受けました。」私の言ったことが真実であるということを証明するために、自分でもどこにそんな勇気があったのか分からないのですが、つい上着を引き上げて乳房の切除手術の痕を見せました。「今や全世界60カ国以上の人が法輪功を修煉しており、大陸でも一億人以上の人が修煉しています。しかし、現在法輪功は弾圧され修煉者は命を奪われ、死ぬまで殴打されています。あらゆる虐待手段が用いられています!あなた達に真相を分かってもらいたいのです。」
彼らはまだ依然として同じ資料に署名をさせようと3、4回もしましたが、私はまた固く拒絶しました。彼らは「もし署名を拒否し続ければ、あんたに酷刑を使うからな」と脅かしました。私は「あなた達は法律のどの条令に従って、私を酷刑できるのですか? ちゃんとした理由があるでしょう!」と反問すると、彼らは声が出なくなりました。
最後に、私は2、3人の女性の税関職員に囲まれながら、飛行機に向かいましたが、後ろには3、4人の警察官も従っていました。向かう途中で、私はずっと真相を伝え続けました。その時、香港の時間は夜の7時頃で、税関のロビーにはまだたくさんの旅行客がいました。一人の女性が6、7人の警備員に囲まれながら、法輪功の真相を畳み掛けるように訴え続けている場面がしっかりと旅行客の目に入りました。
飛行機の乗客通路に着いた途端、何10人かが女性の学習者を抱えあげて来るのを目撃しました。この光景を見て、私は心から血の滴が垂れるように辛くなりました。私はその学習者を指差して、彼らに精一杯の力で次のように言いました。「あの中国大陸では法輪功学習者は、今あなた達がしているようなこんな扱い方をされているのです。早く彼女を降ろしてください!」と言うと、涙がぽろぽろと出てしまいました。その時傍にいた女性の税関職員も泣き出し、通路上の旅行客も皆この場面を見ていました。
その後、彼らはその学習者を降ろしたが、私はその女性に大声で喋る(大声で法輪功の真相を訴えているので)のを止めさせるようにと頼まれました。私は引き受けませんでした。間も無くまたその女性に靴を履くようにさせないと、飛行機中でのだらしない格好はまずいと言われても、それも引き受けませんでした。飛行機に連行された時、私はリュックサックから一冊の≪転法輪≫を取り出し、先ほど凄く泣いていた女性の税関職員に、法輪大法の素晴らしさ知ってほしいことと、これから法輪功に迫害を加えないようにと願って差し上げました。彼女も感謝の意を表わすかのすように私の肩を叩き、握手をしてくれました。
飛行機で、ある優しいスチュワーデスに機上用の電話をかけてもらって、香港の法輪功学習者に空港の税関で遭ったことを伝えました。去年も台湾の法輪功学習者が送還された時、このスチュワーデスとこの機長の、飛行機に乗りました。彼らは法輪功学習者が皆いい人であると分かっているが、何故今の香港の政府はこんなに変わったのかと納得できません。私が法を得られたのは非常に幸運です。とはいえ、尚更多くの人にこの機縁を大事にして、自らが後悔の深淵に陥ることの無いようにしたいものです。
最後に、大法弟子が創った“如夢令”を結語とします。「輪廻の淵に陥り、混迷に帰路を失う、転転として幾千年、幸いに師尊の済度を得、得度、得度、切に機縁逸すべからず。」“法を得て混迷を解き、大法を堅く信じて、意識は動揺せず”。皆さん!大法を堅信し修煉しましよう、共に精進しましょう!
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2004/5/20/75045.html) |